A Night At RAG
(2003.11.24)

〜Queen & Freddie Mercury Tribute Live〜

去る2003年11月24日、京都のRAGで行われました
Queen & Freddie Mercury Tribute Live
(ちゃっかりMFCオーナーも出演してました)
の主催者であるJun Greenさんによる写真付きライブ・レポートです。
異様なまでの盛り上がりをみせた本イベントの模様を
余す所なく記録した迫真(?)のレポートをお楽しみ下さい。
尚、使用している写真はダイヤさん及びGraham489BonNetさんより頂きました。
ありがとうございました。


<1st Stage>

本番へのイントロ…狂気への序曲とも言うべきリハは関係者13時集合、RAGの見慣れた赤い扉が開きセットアップ、リハが始まる。配布したリハの進行表には『皆様、ステージでは麝香アゲハの様に華麗に、セットアップは大和ゴキブリの様に素早く!!』と、書いてたのにも関わらずリハでは「プラナリアの様にぬっとりと、かたつむりの様にのっそりと」状態、全く予想通りに進まぬ状態、でも何故か缶ビールの空缶がそこら中に産卵もとい散乱…本番への不安を一層かき立てる…必要なキメの部分を演奏せず、ひたすら自分の出番「以外」の曲の練習する輩!! リハ時点ですでにブチ飛んでしまって焦る歌い手、不安を隠せないRAGの秋葉マネージャー、
御構い無しに普段通りビールを摂取し続ける一部の演奏者…そうこうしているうちにクイーンマニア様御一行も疲れもとい着かれ、リハ観戦されるが、笑っている割に不安な目つき…すいませんねぇこんな調子で、だってJunGreen家でもこの2ヶ月同じ調子でリハっていたもんだから、ナカナカ切り換えが効かなくて…ああっリハの時間が終わる!!全員無我夢中?五里霧中?暗中模索?無理心中?の共倒れ覚悟の本番だぁーっっっ!! 

BGM「地獄へ道連れ」(脳内再生)

16時客入れ…思ったよりも寒く、少し小雨の降る京都、紅葉にはまだ至らずの東山がRAGの窓から見える。で、開場、赤いドアを開けた向こうにはマジで長蛇の列!? ちょっとびっくり! いらっしゃった色々な方と会い、ご挨拶するが予想より多い!!多すぎる、開演30分前にはほぼ席は埋っている。本番15分程前、遂に座れないお客様が出る!! RAGマネージャーの秋葉様の指示で異例の「本番前、皆様席を詰めての譲りあいのお願い」のMCをJunGreen入れる! 事実上の「満員御礼」ぢゃっ!! 中には大学のサークルで一緒に演っていた友人とほぼ20年振りの最下位、もとい再会。「Jun!オマエも観にきたんかぁ〜」と聞かれて「いや、ぢつは…」と事の成り行きを説明すると呆れられてしまいました。

で、一体何人入っておるんや!!! アランホールズワースに勝ったかな??(アホか…) 通りすがりに完全尼嗜好のYukako様に「よ〜け入っとんなぁ〜」と言うと顔が引きつって答無し状態、完全にアガって「こ・こ・で・う・た・う・の??」と目がトンでいる??? BanK様は客席前方で座りながらも後ろのお客の山にびびっている…
多分一番寛いで「盛り上がろうぜぇ〜」と言っているのはビール片手のはじめちゃん、TOMちゃん、JunGreenとノンアルコールでも平気な海賊放送様ボジオ君かな??? 後ろで秋葉マネージャーから「イタついてくださぁ〜い!!」との指示が飛ぶ!

1st Stageのメンバーが舞台に、TOMちゃんがオープニングのギターテーマ(華麗なるレースのド頭)を弾く、が、音がブライアンでは無くトレバーラビン(90125YES)状態(^0^)、慌てて中断、しゃがみ込みエフェクト調整、「お客様、これは演出ですよ!!」と心の中で叫んだのが通じたのか笑いを貰う。TOMちゃんは赤面しているのか、呑んでいるか判らないほど「Red」になっている(さぁどっちだ??)。気を取り直して弾き直す!! テーマに乗せてリトルクイニー3人が登場する。昨年を知っているお客様は意味無く期待、知らないお客様は状況掴めず??? お構い無しに「舞台挨拶」が始まる、お客様受けが良い! つかみはO.K.のまま「Jun君ビールばっか呑んでないでちゃんと演奏する様に!!」とのリトルクイニーの指摘を受けつつ歌に入る。Gtrのリフから「タイヤキ(Tie Your Mother Down)」が始まる。タイヤキ片手に元気良く歌う3人、Drのボジオ君がしょっぱなから派手に叩き込む!!気持良い!! 無事歌い終えるとほっとしてリトルクイニー舞台を降りるが、持っていたタイヤキを前寄りのお客様へ無償配付の営業行為、かぶりつきのお客様はお特だねぇ~なぜかこのコーナーみんな期待しとるんだナァ〜世代を超えるQueenの音楽の象徴の瞬間(親バカとも言う)。




リトル・クイニーたち

JunGreenさんとリトル・クイニー

で、いよいよ大人の出番「絶叫70's」のスタート、Gtrのコードが鳴りDrのカウント!「Son And Daughter」!! 発表後30年!!懐かしさすら込み上げるこの名曲、ん??、で、音海さんはリハとは着替えて何故か赤いチャイナドレス??? よー判らんがお客様も歌っている、いいねぇ~客席との近さが嬉しい!!でもJunGreenの音が時々抜ける?? 間抜けだから??では無く、リトルクイニーのタイヤキ演出の時、渡したタイヤキが「焼き」では無く「揚げ」タイヤキだった為、両手に油が付いてしまい大苦戦…この後数曲はアクセントで音が抜ける「間抜け」なプレイをさらしてしまいます、スイマヘン!!! で、曲のラストのコードを引っ張りながら次の「Great King Rat」のイントロへ突入、ボジオ君のDrにお客様が揺れている、上手袖で降番のはじめちゃんが歌っているのが見える、最前列の主婦層の客様の体の揺れが特に大きい(歳のせい?)、でもぢつは舞台のメンバーでちょっと「おい!ドーすんねン」状態があった事はここに書かずにおこう(--;)…無事終えるとお客様の拍手がデカい!! 明らかに昨年よりも!! ここで慌ててタオルを手に取り油を拭いながらMC繋ぎながぎでPfに向かうJunGreen、弾き出したのは「Nevermore」だが、出だし巧く音海様と合わず弾き直し、お客様失礼!!(よーく考えるとエンディングしか打ち合わせてなかったのね…ご免!) 何人かのお客様が歌っているのが聞こえる、2番からはTOMちゃんのサスティンGtrとボジオのシンバルのマレットロール(マレットすまぬ!ロディオスちゃん)が入る、独特の空間がRAGを支配する。最後のアルペジオと「F」を弾き終えるまでに拍手が沸き起こる!! これは「曲」の勝利と痛感する一瞬でしたわ。




JunGreenさん

音海さん、ぼじお君、TOMさん

さて、JunGreenがBassを抱えるのと同じタイミングでTOMちゃんが「D」のパワーコードを弾き続ける…客席から「フレッドやす」が何故か新聞(?)片手に登場する。「Now I'm Here」の始まりだ!! 今年の8/24に新宿で行われた右近様のトークイベントでJunGreenと出会ったのがきっかけで、今回のエントリーとなりました。1番2番と歌い終り、お決まりのお客様との掛合い!! お客様も楽しんでいる!! 何時の間にかお客様がフレッドやす様を煽っている様な雰囲気(^^) いいなぁ~で、フレッドやす様、ここぞと言うとこで先程の「新聞」片手にかけ声がなんか違う??「ふれっ!ふれっ!」と言っているのでお客様は「フレディ」といくのかと思っていたら「阪神記事」の「新聞」を広げて「ふれ~ふれっふれっタイガース」の「六甲おろし」に…会場の内の大爆笑の中で「Down in the~」のかけ声でバンド〆!! 額に汗を浮かべての絶叫おおきにどした!!!




フレッドやすさん

JunGreenさんとフレッドやすさん

そして何やらごそごそとメンバーがうごめく中、海賊放送様が、よたろう皇帝殿(Sax)と大野丸様(Tp)の「よたろう帝国Brass軍団」を引き連れてセットアップ!! お客様への「知らないQueenの曲」とのMCと同時に打込みのサウンドの重低音が響く「どこがダンシングクイーン企画やねん?」と自問自答しながら「Scandal」!! 一部のお客様は明らかに「ノれて」いないが「ノってる」お客様の笑顔が凄い!! そう、Queenのコピーバンドは基本的にGtrバンドが多く打込みは苦手な世代のDrが多いゆえ、このあたりの「スタジオ打込みQueen」は敬遠しがちなのだが、我々京都勢は違う!!! そう言った新しい方法論を選択したQueenに敬意を持ってアレンジする事も、ひとつの喜びと思っています。さらに重なる「Brass」サウンドも耳新しく「RAG」ならではのチャレンジに花を添えてくれる!!




一番右は大野丸さん

よたろう皇帝、海賊放送さん

曲が終ったら海賊放送殿の意味不明な政治的MC(昨年もそーだったなぁ)の間、なんかブルースブラザーズみたいなメンバー4名(MFCオーナー、忍者、BanK&ロディオス ほぼ完全尼嗜好のメンバー)が後ろに並ぶ、曲が始まると会場に笑いが巻き起こる!! 「Body Language」!! 演っているメンバーは凄くシリアスなのにお客様が勝手に笑いまくる?? 後ろのメンバー4名も楽しくフレ付ダンスしつつ中間部の「指パッチン」では「お客様こらえ切れない状態」なのがよく判る。サウンド、特にボジオ君の歌間に入るDrフィルがぢつは「超絶技巧」の固まりなのに何人気が付いているのかな?盛り上がる!! (ぢつはこの曲好きなお客様が多いのが後で判明した)




大野丸さんの後ろに忍者さんが...

後ろに見えるのが指パッチンダンサーズ

拍手より笑いを持って「肉体言語」終了、そしてJunGreenがPfに向かい、軽く弾くコードに聴いた様な海賊放送のボーカルが絡む、曲名をお客様が思い出すより先にブレイク!!ダンスビートのシーケンスが流れる。「Living On My Own」の始まりと同時にお客様の体が揺れ出す!!! 頭よりも先に体が思い出すこの名曲!!「でぃろでぇろ!!」の部分では会場のみんなが人さし指を突き出して叫ぶ!!ああっフレディと言う人間の造り出した様式美を感じる瞬間!!! 間奏では大野丸様のTpがブロウし、よたろう皇帝殿のSaxが前衛的なリフを絡める!!! 闘う様にボジオの超絶Drフィルが決まる!!! 一瞬のブレイクで曲が変わる、挿入されているのは「Flash'sTheme」のバラードパート、お客様の何人が「ああっ」と言う表情。わずか十数小節のスローな空間にお客様が酔いしれたと思えば再び「でぃろでぇろ!!」+「超絶技巧」Drの「Living On My Own」空間!! 「Brass」の印象も鮮やかなまま曲が終る、打込みのシーケンスBGMの流れる中、軽くメンバー紹介、お客様の拍手が嬉しい!! まだまだこれからみんなで「Let Me Entertain You」だぜい!!

で、ちょっとセットチェンジの間、本日のゲイ術もとい芸術的参加、よっしぃ殿の「フレ饅」の紹介!! これがまた「京の老舗の味」でバカ受け!! 今後Q関係のイベントがあるなら是非「指名商品」にしたい逸品です。詳しくは食した感想を皆様に御願い!! (BanK様、MFCオーナー様 画像掲載よろしく!!)


フレ饅ぢゃ

そして本日のスポンサー的サポートをして頂いた「Graham489BonNet様」の紹介、今回はブライアンモデルVoxアンプがKORG より発売となったので、そのあたりの宣伝も兼ねてのMC、ちなみに当日RAGに持ち込まれた2台のブライアンモデルVoxアンプはJunGreen所有のモノです。

で、このままブライアン繋がりで「特赤」を持つ2人が舞台に。1人は「マニアックィーン」のROY様、彼も8/24の新宿イベントで出会ったんだよなぁ…彼は「ギルド・特赤」を!! そしてもう1人は若きマルチプレイヤー!ロディオスちゃんfrom岡山どす。彼女は「妄想座」BBSでの出会いで今回のイベントが決定したJazz研女子大生!! お母様所有(!?)の「バーンズ・特赤」での参戦! ?ん?? なんか2人ともミョーに緊張している様だが、サポートのBassのはじめちゃんやDrのボジオ君は「ぼちぼち行く~?」と寛いだ表情。このコントラストが面白い!! Drのカウントで「Last Horizon」がはじまる。(素顔の?)ROY様のGtrのメロディが綺麗だ!! お客様が音にうなづく様にチョーキングに合わせて首を振ってるのが印象的です。特に前列のお客様は2台の「特赤」を比べる様に見入ってます。最後のフレーズが終るとお客様大拍手!! 本日1番ブライアン度の高い曲でした。




ロディオスさん、後ろははじめちゃん

ROYさん

で、なんやかんやとセットアップをしながら「名Q会」の紹介MCしていると、先程とは違う衣装の音海様が舞台に…なんか重ね着しているのか妙に服が厚い? (ヒ・ミ・ツ??) そしてPfの前には舞い様が座り弾き語りで始まったのは「Too much love will kill you」 1番をしっとりと舞い様が弾き語り、2番から音海様が歌い込む、被さるようにDrに座ったロディオスちゃんのシンバルロールが彩りを添える。間奏部分はちょっとイタズラなアレンジをして「Save Me」の間奏を引用、気付いたお客様がどよめいているのが聞こえます。みごとな歌い込みで曲を終えた音海様が舞台に呼び込むのは「名Q会・総帥(ドン)」あゆ様です。来年の名古屋Queenコンベンションを主催される偉大な仕切人にして、今回最もリハでブチ壊れていた(??)ハイテンションなロジャーファン(あっ誰かブライアンファンと誤解していた方が約1名…)

ロディオスちゃんはスティックへチェンジ、よたろう皇帝殿はFluteで再登場、音海様をコーラスに従えて、「These are the Days of Our Lives」のイントロが始まる。お客様が「聴く姿勢」の反応をしているのが良く判る。ちょっと静かだが、お客様の唇が「I Still LOVE YOU」のところで動くのが見える、みんなもしかしてPVのフレディを思い出しているのかな? ブライアンのギターソロはよたろう皇帝のFluteで再現、ちょっとジェスロタル(爆!)が入った雰囲気もこのRAGならでは。ロディオスちゃんも待ちの姿勢のドラミングで答える。みんなが一番待っているラストの「I Still LOVE YOU」を囁くようにもどかしく歌うあゆ様、ここで最後を待たずに拍手がおきる…ああっこんな時のVoって幸せなんだなぁ〜いいねぇ〜! たぶんこの一瞬に皆同じ思いを持ってここに集まったんだから…


よたろう皇帝、あゆさん、音海さん

その拍手の中で「名Q会」のお元気メンバーHIHUMI様が舞台に上がる、さらに怪しげなYukari様(妄想座)もごそごそと慣れない舞台へと…しかし、歌い手4人は客に背を向けつつ服をごそごそスタンバイ、Pfの舞い様も何やら服をごそごそ…(ぢつはこの間にJazzのスタンダートをブチかます予定だったが、情事もとい事情によりトバシ!!!)でもってここでよたろう皇帝は降格!もとい降番、その瞬間に「Radio GAGA」のあのシーケンスが鳴る。舞台のメンバー全員が一気に上着を脱ぎ捨てるとそこには「真紅のグルグル布巻のQueen戦隊」に変身したメンバーが!!! 客席でどよめき!! あきらかに大きい笑い声が聞こえるのはもしかして右近様かな?? ロディオスちゃんはクールにビートを刻む!! PVの再現の如くに舞台がすすむ!! お客様が待ってましたとばかりに両手を突き上げる、あのお決まりの一瞬が来ると会場全員の手拍子が唸る!! あれっ客席ではアッピーまで立ち上がってお客様を煽っている。これも一つのお約束の様式美!! 会場内の一体感、共有された空間が生まれるが、これは紛れも無く「お客様」のおかげぢゃ !! 感謝!! 1番は歌い手全員照れ気味だったが、お客様の手拍子を貰って一気にハイテンション!! 特にYukari様とあゆ様の目つきが変わったのには驚きましたわ…最後の繰り返し手拍子の部分はもう会場全体が舞台みたいなモノ!! 少々エンディングが甘かったけど大喝采!! 1stStageの〆は良かった!!「名Q会」+「妄想座」のジョイント企画は大成功に終わりました!! (またあとで右近様がこの曲と2ndStage1曲目との関係を上手にMCで引用するだよなぁ〜さすが!!)

とりあえず盛り上がり異常、ここでクールダウンの為休憩!!! さぁビール!ビール!! (^◇^)/





GAGA隊の皆さん

アッピーが煽る


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