日々の覚書



2001年
8月15日(水)

 今日は終戦記念日である。毎年この時期になると繰り返される、例の“靖国公式参拝は是か非か”の論争だが、今年は当初15日に公式参拝を表明していた小泉首相は結局内外からの批判を考慮したのか、前倒しで公式参拝を行った。

 いつも思うのだが、首相が公式参拝しようとしまいと、どうでもいい事ではないか、というのが僕の意見である。どうせ韓国あたりからの批判を気にしているのだろうが、戦争で死んでいった日本人の霊を慰める、という行為がどうして外国から批判されねばならないのか。靖国神社に祀られている人たちの大半は一般人だというし、今日の平和と繁栄は国の為に犠牲になった人たちのおかげである、という考え方はもっともだと思う。ケツの青い意見である事は百も承知の上で、僕は首相の靖国公式参拝を支持するものである。ただ、参拝しないのなら、それでもいいのだが。

 余談ながら、僕としては国の為に犠牲になった、というより国が勝手に始めた戦争のせいで、たまたまその時生きていたばっかりに戦争に駆り出されるハメになってしまった人たちの不幸を思うと、本当にあの時生まれてなくて良かった、としみじみ思うのだ。首相にも靖国に参拝して、そのことを噛みしめて貰いたい、と思う。

 こういう話題はこれ以上触れない方がいいと思うので、この辺で止めておく。しかし、なんだかんだ言っても平和であること(戦争をしていない状態)が一番なのは言うまでもない。平和ボケってのも困るけど。



7月24日(火)

 当サイトのゲストブックにも書いたのだが、去る7月20日から22日の3日間、山中湖のサウンド・ビレッジという所に、慰安旅行という名のバンド合宿に行ってきた。

 話がややこしくなるので、最初に説明させて頂くと、うちの会社では慰安旅行は全社一斉に行くのではなく、部署単位で行くことになっている。所属部署にこだわらず社内で3人以上の参加があれば、仲間同士で行っても良い(小学生風に言うと“好きなもん同志”ってヤツね)。こんなことになっているので、部署単位で旅行に行く者など皆無に等しい。そりゃ、誰だって毎日顔を付き合わせて小言ばかり言われている上司となんか旅行にまで付き合いたくないよな。
 で、今回社内のバンドマンを集めて、慰安旅行の経費でスタジオ付きペンションでバンド合宿をしよう、という案が持ち上がり、僕も参加させて貰ったという訳だ。総勢8名、内訳はG×3、Key×1、Bs×2、Ds×2、と丁度2バンド分だ(この中には現FIREWALLのメンバー3名が含まれている)。同じ会社でバンドマンが8人も集まってしまう、というのはよく考えてみれば凄い事かもしれない。年齢層もバラバラで、上は38歳から下は21歳まで、所属部署もてんでバラバラの、普通に見ればまるっきり接点のないような顔ぶれだった。

 ま、こういう一貫性のない顔ぶれで、2泊3日楽しく過ごしてきた訳である。

 4人づつ2台の車に分乗し、20日朝横浜を発ち、目的地に着いたのが午後3時頃。年少組4人は早速練習を始めた。僕を含む年長組は、練習よりも静養が目的だったので(笑)ビールを飲みながら、まったりと過ごしていた。夕食を挟んで少し練習して、その後は階下で若手が練習してるのを聴きながら(あ、言い忘れたが、僕等が借りたロッジは一階がスタジオ、二階がベッドルームになっていた)、シャワー浴びてビール飲んでくつろいでいた。で、練習を終えた年少組が二階に上がってきて恒例の酒盛りとなって、初日は終わり。

 2日目も同じように過ごした。とにかく、年少組は熱心で、時間さえあれば練習に励んでいた。文字通り強化合宿だ。その成果は如実にあらわれていた。着いたばかりの時に比べると、確実に上達しているのがよく分かるのだ。見違えるくらい。楽器を始めて日の浅い者もいたのだが、集中して練習すれば上手くなるのだ。ほんと、若いって素晴らしい(笑)。

 しかし、よく飲んだな。初日に350ml缶ビールを2ケース(48本!)とワインを2本買ってきたのだが、2日目の昼過ぎにはほとんどなくなっていた。で、追加でビールをもう1ケース+α買ってきたのだが、3日目の朝にはやはりなくなっていた。たくさん飲んだなぁ、と思ったけどよくよく考えてみれば一人当たり缶ビール9本という事なので、それほどではないのかも。

 練習以外にも夜中にわいわいと盛り上がって、これが一番楽しかったかもしれない。皆同じ会社の為、内輪ネタが多く、よその人には通じない話題ばかりなのでここには書かないが、とにかくよく笑った。こんなに笑ったのは久しぶりだと言ってるのがいたな。

 山中湖は涼しいし、ロッジ周辺は静かだし(バンドの練習をやっていては、静かもクソもないが)、食事は美味しかったし、のんびり出来て、言うことなしの3日間だった。入社以来、こんなに慰安旅行を楽しんだのは初めてではないだろうか。僕等はともかく、年少組はバンドの強化も出来たし、実に有意義な合宿だった。しかも、宿泊・交通費等の経費は会社から出るのである(慰安旅行だし)。ほんとに言うことなし(笑)。また来たいものだ。

 以上が山中湖でのバンド合宿の顛末である。面白いネタがいっぱいあるのだが、何せ内輪ネタなんで、これを見て下さっている皆様に聴いて頂けないのが実に残念だ(笑)。



7月10日(火)

 またサボッてしまった。7月最初の更新だ(7月最後になったりして...)

 今の日本経済はデフレ状態だそうだが、相次ぐファーストフードの値下げ競争に耐えられなくなったのか、ついに牛丼チェーンの老舗吉野家が値下げに踏み切ると発表した。ついにお前もか、という心境である。ライバル店が先を争って値下げしていく中、吉野家だけが価格を現状維持していく訳にはいかなくなったのだろう。大丈夫か?

 他の牛丼チェーンは、御存知の通り、牛丼のみで商売している訳ではない。カレーライスだとかカツ丼だとか生姜焼き定食だとか、牛丼以外のメニューが豊富にある。たくさんあるメニューの一つである牛丼を安くしても、他の商品で挽回出来るのかもしれない。でも、吉野家は基本的に牛丼一筋の店だ。確かに、けんちん定食とか牛鮭定食とかのメニューはあるが、それらにもちゃんと牛皿はセットにされていて、やはり吉野家は牛丼の店なのである。牛丼しか置いてない、と言ってもいいくらいだ。そのたった一つの商品である牛丼を値下げするのである。売り上げダウンは避けられまい。値段を下げれば、通常の倍の客が来る、というのは景気が良ければの話であって、今の日本はデフレなのだから、そんなことはあてにならない。僕が、大丈夫かと心配するのは、そのせいだ。

 つまり、値段を下げたせいで利益が減り、売り上げは伸びず、結局吉野家倒産、なんてことになってしまわないかと心配なのである。吉野家の一ファンとして、こんな事態は絶対にあってはならないと思う。僕は数ある牛丼チェーンの中でも、吉野家が一番好きである。松屋よりどんどんよりらんぷ亭より吉野家が好きなのである。さすがに毎日という訳にはいかないが、かなりの頻度で吉野家で昼食をとっている。他店が吉野家との差別化を計り、牛丼以外のメニューにも力を入れるのを尻目に、ひたすら牛丼のみで勝負してきた姿勢にも、老舗の意地とプライドを感じている。その姿勢をずっと貫いて欲しい、というのがファンとしての願いでもあった。吉野家が値段を下げなくても、僕は吉野家の牛丼を食べるだろう。老舗が時代の流れに逆らえず、意地をプライドを捨てざるを得なくなってしまうなんて、こんな悲しい事があるだろうか。

 僕はこれからも、吉野家の牛丼を選ぶ。吉野家を潰れさせてはならない。出来る限り、昼は吉野家へ行こうと思う。皆も吉野家へ行こう。安くなったし、丁度良いではないか。この際だ、行列は覚悟するよ(笑)



6月26日(火)

 関東地方に限らず、まだ梅雨は明けていないはずだが、ここんとこかなり暑い。夏はもうすぐ、ってとこか。

 最近“リタイア”という言葉をよく耳にする。サラリーマンが定年退職したりする時に使われるのだが、何故“リタイア”というのだろう? この言葉、途中棄権、とか、脱落、とかいうように聞こえて仕方がない。マイナス・イメージの言葉なのだ、少なくとも僕にとっては。定年まで立派に会社を勤め上げて、退職する人に向かって、棄権とか脱落とかいうのはおかしいではないか、僕はずっとそう思っていた。しかし、この“リタイア”は本当はどういう意味なのだろう? これが気になって仕方ないので、手元の辞書をひいてみた。

 retire vi. 1.〔動/+前+代名〕
           a) 退職する、廃業する
           b) 引退する、隠居する
          2.〔動/+前+代名〕
           a) 退く、去る
           b) 食堂から応接間に下がる
           c) 後退する、退却する
           d) 床につく
          3.候補を断念する

 なんと、どちらも正しいのだ。“リタイア”という言葉には「退職する」という意味もあれば、「退く」という意味もある。定年退職も途中棄権も“リタイア”である事には変わりはなかったのだ。恥ずかしながら、初めて知った(笑) なるほど、勉強になりました。

 ただ、辞書には「退職する」とだけ書いてあるだけで、「定年退職」とは書いてない。定年退職する、と言う場合には、“under the age limit”と足さなければいけないようだ。という事は、若くても会社を辞めれば、“リタイア”ってこと?



6月18日(月)

 またしても、一ヶ月振りの更新となってしまった....

 6月も半分アッという間に過ぎてしまい、毎度の事ながら時が経つのは早いものだと実感している。

 時間の流れといえば、今や21世紀、僕が洋楽を一所懸命聴いていた時代(70年代、80年代)は遠い過去の事になってしまった。レコード屋に行って、リアルタイムで聴いていたアルバムが“今なお燦然とロック史にその名を残す名盤が、デジタル・リマスターで甦る!ボーナストラック収録!!”なんて帯に書かれて棚に並んでいたりするのを見ると、本当に時が流れてしまった事、そして自分がその分年を取ってしまった事、なんかを痛感するのである。

 僕はレコード・コレクターズという雑誌を購読している。読み始めてからもう10年だ(!)。この雑誌は御存知の方も多いと思うが、毎回1〜2アーティストを取り上げて、現在の視点で解説する特集ページがメインなのである。ここで取り上げられるアーティストは、今も現役かどうかは別として、長く活動を続けてヒット実績なども十分な大物である事が条件だ(稀に、特に大物ではない場合やヒット実績のないアーティストの場合もある)。僕が読み始めた頃は、特集といえば登場するのは60年代、70年代のアーティストばかりだった(ちなみに、僕が最初に買った時の特集はジェネシスだった)。

 これが最近変わり始めている。2〜3年前から、U2、プリンスなどが特集に登場するようになったのだ。先月号なんて、R.E.M.の特集だった。僕からすると、ちっとも昔のアーティストでない人たちが、レコード・コレクターズの特集で取り上げられてもおかしくはない歴史と実績を持つようになってしまったのである。正に、時は流れてしまったのだ。

 正直、ビートルズやザ・バンドといったアーティストと、プリンスやU2を同じ古典として扱うのには抵抗がある。でも、近年ロックを聴き始めた若い人たちからすれば、過去の偉大なアーティスト(プリンスもU2も現役だが)という事で似たようなものなのだろう。

 ロックも45年以上の歴史を持ち、すっかり古典扱いされるようになってしまった。ロック誕生の背景ゃその性格からすると、古典なんて言葉は似合わないように思えるが、それは仕方のない事だ。しかし、プリンスなんて、「最近妙なのが出てきたよな」なんてラジオを聴きながら言っていたのに、もうそんなベテランになってしまうなんて...と、まあ、時の流れは非情であり、やはり僕もその分年を取ったのだ。これだけは間違いない。

 ロックに限らず、ポップ・ミュージックは流行っていた時の空気といった物と密接な関係がある、と思う。20年以上経って、CDでその当時の音を聴く事はできても、空気までは感じ取る事は出来ない。これは、正にリアルタイムで経験した者の強みであろう。今、若い人たちがCDでのみ体験している音楽を、自分はその空気と合わせて体験していたのだという事を、せめて誇りに思うことにしよう。でないと、ただ「昔は良かった」と繰り返すだけのオジサンになってしまう(笑)



5月15日(火)

 さすがに5月も半ばともなると、汗ばむ日も多くなってくる。これから徐々に暑くなってくるのだろう。個人的に心配していたのだが、この分なら今年は冷夏にならずに済みそうだ。

 さてお馴染みの(笑)ライブ・レポートをお届けします。
 今回(5月12日)見に行ったのは、エリック・ジョンソンのクラブ・クアトロでのスタンディング・ライブである。この人についてはほとんど予備知識がなく、忍者さんがチケットを取って下さったので見に行ったのだが、結論から言ってしまうと大変素晴らしかった。とても良かったです。で、おしまいって訳にはいかないよな(笑)

 御存知ない人の為に言っておくと、このエリック・ジョンソンという人、ギタリストである。経歴は全く知らないが、かつてジョー・サトリアーニ、スティーブ・ヴァイという2大変態ギタリストと組んで“G3”なるツアーをやっていた。ギターのみならず歌もこなす人で、今回は新たに結成したエイリアン・ラプ・チャイルドというバンドを率いてのもの、という事だ。

 事前にエリック・ジョンソンの曲をMDに入れて貰って聴いてはいたのだが、やはり始まってみると、そのギターの音色には驚かされる。ほんとにギターかよって感じ。音といいフレージングといいシンセにしか聞こえない。そのシンセのような音色で繰り出される楽曲はロックともジャズとも言い難い不思議な雰囲気をたたえている。ショッキングとは言わないまでも、非常に新しい音楽に出会った気がした。

 ただ、やはり彼がボーカルをとる曲の方が楽しめた。ギター中心のインストばかりだと、ちょっと飽きてしまうのだ。で、ジョンソンのボーカルがまた良い。ややかすれ気味のハイトーン、てな感じの渋い喉。シンガーとしても十分やっていけそうな歌いっ振りだった。ルックスも仲々いいし、うまくすればクラプトンみたいに“ギターも弾ける歌の上手いおじさま”としてお洒落なOLたちの人気を独占できるかも(爆)
 それはともかく、間違いなく歌もギターも一級品。で、バンドがまた上手いのだ(言い忘れたが、バンドはジョンソンの他ベース、ドラムの3人編成)。僕はドラマーなので、どうしてもドラムを中心に見てしまうが、派手ではないが何気に上手かった。素人目にも凄い事は一切やってなかったけど。

 アンコールは計3回応えてくれて、ジミヘンの「スパニッシュ・キャッスル・マジック」なんかも披露したりしてて、彼のルーツも垣間見えた。MCはほとんどなく、ひたすら演奏し続けていたのも良かったな。とにかく、上手いしカッコいいし、素晴らしいライブだった。

 今まで聴いたことなかったミュージシャンだけど、ライブを見た事で一気にファンになってしまいそうな気もしている。インストばっかでは困るけど(笑) こういう事もあるから、やはりライブは可能な限り見に行くべきだと痛感した。新たな経験が出来たという事で、声をかけてくれた忍者さんに感謝したい。

 ライブ後に居酒屋で飲んだビールがこの上なく美味かった事は言うまでもない(笑)。



4月30日(月)

 いやいや、もう4月も終わりである。早いものだ。

 以前ここに書いたように、今月は昼食を500円以下に押さえるという試みを続けていた訳なのだが、一応4月もおしまいという事で、その顛末など報告させて頂こうと思う。

 まず、対象日はウィークデー、要するに仕事をする日としたので、今月の対象日は20日あった訳である。うち一日有休を取ったので19日間を対象として、簡単にまとめてみると、

 ・昼食回数         19回
 ・昼食をとった場所    社員食堂             6回
                 立ち食い蕎麦屋         5回
                 吉野家              2回
                 マクドナルド           2回
                 丼丼亭              1回
                 魚貝亭              1回
                 レストランオークラ       1回
                 ふくちゃん(ラーメン屋)    1回
 ・昼食代総計        7,334円(一回平均386円)

 これだけ見てると立派(?)だが、実の所そうでもない。まず、19回のうち2回は奢って貰ったものだ。上記の魚貝亭とレストランオークラ、共に店の名前であるが、2軒とも普通の値段の店であり、自分一人だったらまず入らないだろうけど、会社の上司と同行していた為入らざるを得なかった。そして、御馳走になってしまった訳だ。また、ふくちゃんというラーメン屋では、入ったものの安いメニューがなく、500円をオーバーしてしまった。これは自分で払ったけど。であるので、昼食代500円以下が達成できたのは19回中16回という事になり、奢って貰った2回を除いて一回の平均額を算出すると、431円となる。ま、これでも大したもんだ(笑)

 こうして振り返ってみて感じた事を箇条書きにしてみると、

 ・予想はしていたが、500円以下となると、食べられるものがかなり限定される。
 ・社員食堂(メニュー4種類、一律400円)の存在は大きい。
 ・吉野家、マクドナルドの利用が思ったより少なかった。
 ・電車をよく使う者にとって、駅構内の立ち食い蕎麦屋は強い味方である。
 ・金額を押さえると、量も少なくなる傾向がある。ダイエットにもいいのでは。

 こんな所だろうか。贅沢さえ言わなければ安くあげる事は可能だが、さすがに毎日うどんばかり食べるのも何だし、バリエーション豊かに500円以下に押さえるのはかなり難しい。ただ、昼になったから適当に何か食べよう、という生活をしていた僕からすると、500円以下の物を探して食べる、という行為は非常に有意義であった。昼時の楽しみですらあったのですよ(笑) 

 この‘昼食を500円以下に押さえる’キャンペーンは4月のみの企画だったが、5月以降も基本的には昼食は500円以下とする方針で生活していこうと思う。節約にもなり、もしかしてダイエット効果もあり、なんといっても昼時が楽しくなる、こんなに良い事はないではないか(爆)

 皆さんも是非、お試しになっては如何でしょう(笑)



4月16日(月)

 もう、4月も半分過ぎてしまった...

 実は10日近くも経ってしまっているのだが、4月7日(土)に横浜ベイホールへチープ・トリックのライブ(場所が場所だけに、コンサートというよりライブだな)を見に行ってきた。遅ればせながら、恒例のライブ・レポートなど。

 横浜ベイホールへ行くのは初めてであった。JR石川町駅東口改札で連れと待ち合わせ、徒歩でベイホールへ向かう。約20分後到着してみたら、もうブロック別に行列ができていた。我々はAブロックの47番、到着と同時に第一部隊の後方にくっついてすぐ入場。中へ入ってみると、ライブハウスとしては広いけど、正直外タレがライブをやる場所ではないような気がした。何が悲しくてチープ・トリックがこんな場所でライブをしなければならないのだろう、かつては武道館クラスだったのに、なんて感傷にふけっていたら前日渋谷公会堂でも演ったらしい。少し安心した(笑)。

 ステージ正面やや右の手すりの所に位置を定め、会場内を見渡してみると、予想はしていたが女性客が多い。男同士または男一人という客はほとんどいなかったのではないか。年齢はよく分からなかったが、30代が多いような気がした。これも予想通り。

 ほぼ定刻にメンバーがそれぞれステージに登場し、演奏が始まった。周囲は「ロビン、ロビン」と黄色い声の大合唱(笑) そしてリック・ニールセンが風変わりなギターを持って登場すると、観客は一気にヒートアップ。そのまま最後まで、って感じだった。

 メンバーを眺めてみると、皆昔とあんまり変わってないなという印象。ロビン・ザンダーは相変わらずブロンドだし。バニー・カルロスは前から老け顔だったから、全く違和感なし(笑) リックだけがちょっとオジサンになったかな、と感じさせた。でも、それは見た目だけの問題で、演奏自体は若々しくエネルギッシュ。リックのギターが大きすぎて聞き取りづらい感じはあったが、バーニーが意外と上手かったりなんかして(失礼!)、全体的には素晴らしい演奏ぶりだった。やたらとリックがギターを持ち換えるのも見ていて楽しかった。伝説のファイブ・ネックも見れたし(笑) しかし、彼は今回のステージで何本のギターを使ったのだろう?

 僕は正直な所、チープ・トリックの曲は有名な曲、それも昔のしか知らないのだが、その昔の曲「甘い罠」「今夜は帰さない」とかもしっかり演ってくれたので、とても楽しめた。良い曲が多いバンドだという事が改めて認識出来た。演奏もさることながらメンバー、特にリックのパフォーマンスがおかしく、ほんとに楽しいライブだったな。彼ら自身もさほど広くないライブハウスで、客の反応を見ながら演奏するのを楽しんでいるように見えた。もちろん、見る方もドームなんかで豆粒みたいにしか見えない会場より、近く見える方が良い。音だってドームなんかよりずっといいし。うん、とにかく良かった。満足。

 不満があるとすれば、ライブ自体が一時間ちょっとで終わってしまった事だろう。貧乏性だが、それなりの代金払っているのだから、もっと演って欲しかったと思う。でも、楽しめたから良しとするか。

 最後のリックのMCによると、来年も来るそうだが、チャンスがあればまた見たいものだ。紆余曲折はあったものの、ここまで続けてこれた事に素直に敬意を表したい。改めてチープ・トリックのCDを買ってじっくり聴いてみようという気になって、家路についたのであった。



4月10日(火)

 おかげさまで、「4月は昼食を500円以下で乗り切る」キャンペーンは順調である(笑)

 所で、最近というのでもないが、電車の中で勉強している人というのをよく見かける。必ずしも勉強ばかりではないようだが、座席に座ってノートやら書類やらを広げて食い入るように読んでいたり、何やら書き込んでいたりする人が妙に目立つのだ。サラリーマンやOL風がほとんどである。かつては、電車の中で書類を広げたりするのは、試験中の学生と相場が決まっていたように思うのだが。悪い癖で(笑)のぞき込んでみると、外国語のテキストだったり、びっしりと数字で埋め尽くされた表だったり、“規約”とか“会則”とか書かれた書類だったりする。こないだは、結婚披露宴の席次などが書かれた紙を引っぱり出してにらめっこしている女性がいた。

 何故、皆こんなに電車に乗っている時間を惜しんでまで勉強しているのだろう。家や職場では出来ないのだろうか、それとも時間が足りないのか。不景気のあおりで、日本社会でもスキルと結果のみが重視されるようになった。今の時代を生き残っていくため、文字通り寸暇を惜しんで、資格を取る為の勉強をし、ビジネスマンとして結果を残す為に販売データなどを必死で頭に叩き込んでいるのだろうか。

 皆、本当に努力している、という事か。電車に乗れば居眠りばかりしている落ちこぼれ営業マンの僕としては、頭の下がる思いである。不景気だ不景気だと言っているが、忙しい人は本当に忙しいのだな。きっと、日本の将来を背負う人たちなのだろう。せめて、勉強のし過ぎで眼を悪くしたりしないように祈るばかりである。




3月29日(木)

 実は一大決心をした。とはいえ、僕が言うのだからもちろん大した事ではない(笑)

 来月の一ヶ月、昼食を500円以下に押さえようと思っている。僕は仕事柄、昼食はほとんど外食なのだが、毎日のこととなると昼食代だってバカにならない。一回の昼食代が700円として、月に出勤日が20日くらいだから、一ヶ月の昼食代は14000円である。安サラリーマンには結構痛い出費だ。これを、500円以下にしようというのである。ま、今時、500円以下で食べられる物なんてハンバーガーか牛丼か立ち食い蕎麦くらいしかないだろう。だから、この決心がいつまで持つかは分からない(笑)。ま、せいぜい一ヶ月ってとこだろう、と思ったので来月ひと月としたのである。

 ここで公表する事により、途中で投げ出さないよう自分にプレッシャーをかける訳だ。日々の昼食メニュー及び金額は、毎日当サイトのゲストブックに記載する。仕事のある日だけなので、毎週月曜日から金曜日までという事になる。休日は対象外。4月2日からスタートという事になるな。ま、頑張ろう(笑)

 一日平均700円の昼食代を、平均400円に出来れば、月14000円が8000円となり6000円も浮かす事が出来る。これは凄い、CD2枚分だ。

 こんな程度のことでも、目標が出来て生活に張りが出るってもんである(爆) 果たしてどんな食生活になるのやら、皆さん是非ご期待下さい。




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