日々の覚書
2002年
12月1日(日)
ついに12月である。今年もあと一ヶ月を切ってしまった。年の瀬でバタバタしてるうちに2003年になってしまうのだ。という訳で、明けましておめでとうございます。
12月といえば忘年会のシーズンである。となれば、街に溢れるのが酔っ払いなのだ。あの集団で(個人もたまにいるけど)町中や駅のホームで騒いで、道行く人に品のないギャグを飛ばしたり、ゲロをまき散らしたり、バス停を持って帰ろうとしたり、線路に落っこちて電車を止めたりする、本人達はご機嫌だけど、世間には迷惑千万なあの連中である。自分の事を棚に上げて言うのだが、僕は酔っ払いが嫌いで、見つけ次第射殺しても良いという法律を作ってもいいくらいだと思っている。射殺はあんまりだとしても、足くらいは撃ってもいいとか。とにかく見苦しいしうるさいし、酒を飲むと騒ぎ出すというのもイヤだ。アルコールが入らないと何も出来ないのか、なんて思ったりする。
僕は普段、あまり新聞は読まないのだが、たまに眺めてると面白い記事を発見する事がある。2〜3日前の読売新聞夕刊で見つけた記事は仲々興味深かった。JR東日本で、酔った乗客がJR職員に暴力をふるう事件が後を絶たないため、暴力を受けたら即告訴する事にした、というものだ。今までは酒の上でのことだから、と多目に見ていたが、あまりに多いので方向転換したらしい。最近は中高年が酔っ払って暴行をはたらくケースが多いらしく、それも口論になって手が出るというのではなく、前触れもなくいきなり暴れ出す、というのが目立つのだそうだ。いやいや怖いですね、“キレる中高年”。
個人的にはいい事だと思っている。僕も、酔っ払って車内やホームで暴れたりケンカしたりしてる連中を何回か見たことがある。止めに入る駅員はほんと大変だなぁ、と思っていた。それでケガなんかして、しかも相手はおとがめ無しなんて、こんな不条理な話はなかろう。良いことだ。あちこちで暴れている酔っ払いなんぞ、片っ端から刑務所送りにするべきだ。
これで少しは、酒の上での狼藉が減ればいいのに。あと提案だが、JRや私鉄の職員は全員柔道か空手を習わせるべきだろう。相手が有段者となれば、酒の勢いで気がデカくなってるだけの酔っ払いなんぞすぐ大人しくなるだろうし、職員の方も精神的優位に立てるだろう。あの迷惑千万な酔っ払いが、世の中から排除されることを切に願うものである。
ああして酔っ払って暴れてるオヤジたち、家に帰れば妻も子もあるだろうし、会社では何人かの部下を使う立場なのだろう。こんな姿を見られたら恥ずかしい、と思わないのかね。いつも会社や家庭でストレスを溜め込んでいるのだから、たまには発散させろ、とでも言いたいのだろうが、方法が間違ってると言いたいね。酒飲んで暴れるなんて、人間として最低である。駅員を殴るくらいなら、上司を殴ってこいよ、ほんとにもう。
11月20日(水)
もう11月も20日になってしまった。12月もすぐそこ、そして2002年も終わってしまうのである。毎年思うけど、時間の経つのは実に早い。以前、「30過ぎたら時間の経つのが早い」と言ったら祖母(今年92才)に「60過ぎるともっと早いわよ」と言われてしまった。一体どうなってしまうのか、想像もつかない。
所で、以前ここで歯医者へ通い始めた話を披露したのだが、一昨日を以って一旦終了となった。9月初めから約二ヶ月半、週一回のペースで12回通って、かかった治療費が計11,050円。最初は行くのがイヤだったけど、終わってみると寂しい気もする(笑)
結果から言うと、虫歯はほぼ退治したと思う。行く前からすると雲泥の差だ。痛みはほとんどなくなったし。でもまさか、奥歯を一本抜くことになるとは予想しなかったけど。
右の奥歯が単なる虫歯とは違うような痛さだったのだが、医者から親知らずに圧迫されて歯茎からやられてしまっている、痛みを止めるには抜くしかない、と言われて結局言われるままに抜いてしまった。4度目の通院の時だ。で、抜いてしまうとあら不思議、全く痛みがなくなってしまったのだ。もしかしたらこの人名医かも、なんて思ってしまうくらい(爆)歯が一本なくなった訳で、その辺の違和感はまだあるけど、大した問題ではない。とにかく、歯だけでなく肩こりや頭痛まで併発していた痛みがなくなったのは大きい。あれ以来、すっかり体調まで良くなってしまったような感じだ(笑)ちょっとした事で、体調って左右されるのだなぁ。やはり健康が第一、という事を正に身を以って実感した。
前にも書いたけど、今回通った歯医者では、レントゲンは撮るし、ちょっとした治療でも麻酔を使うし、随分歯医者も変わったもんだ、なんて思ったけど、今はどこの歯医者でも当たり前にやってる事らしい。長いこと歯医者へ行ってなかったから分からなかった。歯科衛生士だろうか、若い女性が結構いたのも雰囲気が明るくて良かった(爆)
そういった要因もあり、歯医者へ行くのに抵抗がなくなってきたのもいい兆候だろうか。いままで歯医者がイヤだったのは、治療が痛い、というのもあったけど、通っても通っても治らない、というのがあったからだ。今回は通う度に痛む歯が減っていく感じだった。やはり、少々面倒だろうが金がかかろうが、治るのなら病院通いなんて苦でも何でもないのだ。当たり前の事に今気づいた(笑)
歯の痛みもなくなったし、非常に心身ともに良い感じで年末を迎えられそうで、大変嬉しい(笑) やっぱ、健康第一ですよ、皆さん(爆)
10月29日(火)
昨日(10月28日)、シェリル・クロウのコンサートに行ってきた。今回はそのレポートをお届けします。
今回で4度目の来日となるシェリル、回を重ねる毎にキャパがデカくなっているようで、ファンとしては嬉しい限りだ。この度僕が見に行ったのは大阪城ホール、武道館とまではいかないが、かなり大きな会場だ。僕の席はアリーナの24列12番、結構いい場所であった。個人的にはアリーナの場合、客席がフラットなので前に背の高いのがいると見えにくくてあまり好きではないのだが、今回は視界を遮るものはなく、ステージがよく見えた。ただ、もう2〜3つ右隣の席だったら危なかったかも(笑)
会場に入る前にアーティスト公認グッズ売場に行き、恒例のTシャツを買う。4種類ある中の一つを選び(全部買わないとこが我ながらセコい)、Mサイズを頼んだ所、なんとこのTシャツ、MサイズのみUSA仕様になっていて公演場所に日本の地名が入っていないのだそうだ。せっかくの記念Tシャツなのに...仕方ないのでLサイズを買った。それにしても、なんでMサイズたけが、という疑問は残る。解せんな(笑)
開演前に客層は、と場内を見渡すと女性が多い。それも若い(20代前半?)人が目につく。外タレのコンサートでよく見かけるアベック客が少なく、女性同士のグループがこれまた目についた。年齢層が若く、しかもカジュアルなスタイルの女性が多かったので、背広にネクタイの僕は浮いてたなぁ(爆) でも、ほんと女性が多かった。7:3くらいで女性ではなかったか。アイドル以外で女性客の方が多いコンサートなんて、あまり経験がない。やはり美人でカッコいいシェリル・クロウは、若い女性にとって憧れなのだろう。
開演時間を10分ほど過ぎて、場内にまだBGMが流れる中、突如照明が落ちてステージにわらわらと人影が。この時から皆総立ち、既に大歓声だ。そしてステージが明るくなり、シェリルとバンドのメンバーが姿を現した。一曲目は新作からの「Steve McQueen」、予想通りのオープニングだ。シェリルは星条旗をデザインしたパンツにジャケット、ストラトキャスターを担いで歌い始める。バンドはシェリル以外に(男ばかり)4人。今までの来日時と比べると少人数でシンプルな編成だ。そして1曲目が終わると早くもパート・チェンジがあり、シェリルはギターを持ち替え、ベースの人がキーボードに回ったりして2曲目は「Everyday Is A Winding Road」、ありゃ、もうやっちゃうのか、なんて思ったら続けて「My Favorite Mistake」、序盤からヒット曲連発、観客は大喜び。この曲からシェリルはベースにチェンジ、衣装替えならぬ楽器替えはかなり頻繁だ。そして、日本語を交えた短いMCのあと、新作のタイトル曲「C’mon,C’mon」だ。いやいや、この曲好きなんだよね。で、続く5曲目も新作から「You’re An Original」、レコードではレニクラと共演している曲だけど、彼のパートはバンドのメンバーがきっちりフォローしてた。
ここで何度目かの楽器チェンジがあり、シェリルはアコースティック・ギターに持ち替えて僕の大好きな1stからこれまた大好きな曲を続けて披露してくれた。「Leaving Las Vegas」に「Strong Enough」、いやもう感激っす。「Leaving Las Vegas」では観客をコーラスに参加させて、もちろん歌いましたよ(笑) で、感激の2曲が終わるとまたエレキ・ギターに持ち替えて「If It Makes You Happy」、アンコールにやる曲がなくなるんではないの?なんて余計な心配をしたくなるほど、サービス満点のセットリストだ。そして、また楽器チェンジと思ったら、今度は楽器を弾かずハンドマイクで「Lucky Kid」、これも新作からの曲。マイクで歌うシェリルも実にカッコいい。いやとても、僕と同い年のおばさん(失礼!)には見えませんな。で、新作の中でも特にカッコいいこの曲が終わると10曲目は再びギターを手に、弾き語りみたいな雰囲気で「The Difficult Kind」、一転してしっとりといい感じだ。
僕はシェリルのコンサートを見るのは3度目だが、とにかくそのステージは飾り気がなくシンプルだ。大がかりなセットがある訳ではなく、派手な演出もない。シェリルもたくさんは喋らず(愛想がない、という事ではありませんので、誤解なきよう)、坦々と演奏していくといった感じ。でも、ステージでギターを弾き歌うシェリルがとても生き生きとして楽しそうだし、それにつられてかバンドもリラックスした演奏を聴かせる。ほんとに音楽が、ライブが好きなんだ、というのが見てる側にもひしひしと伝わってくるのである。今回も、それは十分に伝わってきた。周りの観客が皆、心の底から楽しんでいるのが分かったもんね。シェリルがファンを惹きつけるのは、きっとそのせいだ。
11曲目で、シェリルは再びアコギを抱え、バンドとのちょっとしたお遊びのあと「A Change」を演奏した。この曲に繋げてカバーと思われる曲を演奏したのだが、ここでは彼女ではなく、バンドのメンバーがボーカルをとり(結構上手い!)、非常にいい雰囲気を醸し出していた。カッコいい曲だったし知らない曲なのが残念だ(聴いた事はあるような気がするんだけど...)。そして、また少々しっとりめに「Home」、続けて「Weather Channel」、シェリル自身のアコギの腕前はまあまあ、といった所がご愛敬(笑) ここでまたバンドとお遊びして(笑)聞こえてきたのは「All I Wanna Do」、さすがにこの曲は盛り上がる。で、その後間髪入れずに最新ヒット「Soak Up The Sun」、洋楽曲としては異例のオンエア率を記録したというこの曲、みんな大喜びで一緒に歌っていた。ちなみに、この曲ではシェリルはベースを弾いており、プロモビデオでのアコギを弾く姿が印象に残っているだけに、やや妙な感じがしました(笑) で、盛り上がりも最高潮に達した所で、これまた僕の大好きな「There Goes The Neighborhood」、大いに盛り上げて一旦コンサートは終わり。
アンコールに応えて登場したシェリルは、なんとピアノの前に座り、新作から「Safe And Sound」。で、歌い終わるとやおら立ち上がり、次はなんだ?と思った瞬間、聞き覚えのあるドラムのイントロ、そうなんとツェッペリンの「Rock And Roll」だ。最後に意外な曲をやったとは聞いていたけど、まさかこれとは....シェリルはピアノの上に立って大熱唱、バンドも無茶苦茶ノリまくり、会場のボルテージもレッドゾーンか、ってな感じだったが、ノッてはいたけどこの曲を知らない人が多かったようで(無理もない、みな若いもんな)、あの♪ロンリロンリロンリロンリロンリタイム、の大合唱がなかったのは寂しかったなぁ。もちろん、僕は大声張り上げて歌いましたけど(爆)
結局、これでコンサートは終わり、アンコールをもっとやって欲しかったなぁ。場内が明るくなった瞬間、「えっ〜」って声があちこちで聞かれた。あたかも、テレホンショッキングで「ではお友達を」とタモリが言った瞬間のように(爆) でも、それだけみんな楽しんでいたということ。アンコール含め約一時間半のコンサート、僕も十二分に楽しませて頂きました。
シェリル・クロウが日本でもこれだけ人気があるのは、前述したように、音楽や容姿の魅力もさることながら、心底音楽が好きで楽しんでいるのが伝わるからだろうと思う。聴いてる方もハッピーな気分になってしまうのだ。言葉は通じなくても音楽の楽しさは十分伝わる。シェリルのコンサートを見るといつも同じ事を感じてしまう。つまり“音楽は国境を越える”ってことね(笑) それにカッコいいし。ほんとに素晴らしいミュージシャンだ。若い女性が憧れしまうのはよく分かります。シェリルのライブを見てギターをはじめた、なんて女の子も大勢いるのだろうな。いいことです(笑)
シェリルもデビューしてから10年近くが過ぎ、今やアメリカン・ロック・シーンを代表する女性シンガーだ。でも、大物にありがちな尊大な所はなく、あくまでも庶民的な市井のロッカーという雰囲気を保っているのは素晴らしい。ずっとこのままでいて欲しい、と同世代としては願う訳です(笑)
うん、やっぱりシェリル・クロウはいい。最高!
10月26日(土)
今年もプロ野球のペナントレースが終了し、いよいよ今日から巨人vs西武による日本シリーズが始まった。第一戦は巨人・上原投手が12奪三振の力投で完投し、4−1で巨人の勝ち。西武の先発・松阪投手は清水、清原にそれぞれ2ランを浴び早々とマウンドを降りてしまった。先発投手の出来が試合を左右した、といった所か。
しかし、なんかここ数年の日本シリーズって、緊張感に乏しいなあ、と思うのは僕だけか。僕が最もプロ野球を熱心に見ていたのは80年代初頭から10年くらいで、その頃は日本シリーズが近づいてくると、カードは何であれ、とてもドキドキしたものだ。楽しみでならなかった。シリーズが始まると土日は外出しないようにしていたくらいだ(笑) そういうワクワク感が最近のシリーズにはない。ま、あの頃と比べるとプロ野球に対する関心はかなり薄れてしまっているので、そのせいだろうと言えなくもないのだが、本当にそれだけか。昔と今とでは日本シリーズ自体が変わっているのではないか。
今さら説明するまでもないが、日本シリーズは最大7試合を戦い、先に4勝したチームが優勝である。セ、パそれぞれの長いペナントレースを勝ち抜いたチーム同士がぶつかるのだから、当然実力は伯仲しているはずで、7試合行われて決着がつくというのが当たり前と思う。だけど、1993年のシリーズ(ヤクルトvs西武)を最後に7試合行われた年はない。しかも、1994年以降の8シーズンで、4勝1敗で決着がついてしまったシリーズが5回もある。つまり何が言いたいかというと、近年の日本シリーズは早く決着がついてしまうのだ。その年のプロ野球日本一を決めるイベントが、そんなに早く終わってしまっては、ファンも不完全燃焼気味ではなかろうか。4連勝で圧倒的な力の差を見せつける、というのならともかく、一つだけ勝ってるというのも中途半端だ。
僕は何年か前にふと気づいたのだが、かつて休日・平日を問わず、デイゲームで行われていた日本シリーズにナイターが導入され始めたのが、1994年なのである。この年は平日の試合はナイターで、土日の試合はデイゲームで行われたが、その翌年の1995年から完全にナイター開催となったのである。それ以来日本シリーズは早く終わるようになった。10月下旬のナイターは寒いから、とっとと終わらせてしまえ、と選手が考えるようになったからなのかどうかは知らない(笑)
ただ、僕個人は日本シリーズがナイターになってから、興味を失ったような気がしている。普段ナイターで見ているプロ野球が、日本シリーズという大一番ではデイゲームで行われる、その非日常感みたいなものが日本シリーズに独特の緊張感を与えていたのではないか、と思われてならないのだ。ナイターで行われる日本シリーズなんて、ペナントレースの延長にすぎないという気がするし、実際名勝負も少なくなったように思う。ここ数年で面白かったシリーズなんて1998年の横浜vs西武だけだったのではなかろうか。今日の試合だって、いい試合だったけど特別なゲームという雰囲気ではなかった。“江夏の21球”に代表される日本シリーズの名場面というのは、デイゲームでの大一番という非日常感が生み出したものなのではないだろうか、と僕は考えている。どう思われます?(笑)
長い間デイゲームで行われていた日本シリーズがナイターになったのは、どうせスポンサーとテレビ局の意向だろう。昼では視聴率が取れない、というのに決まっている。しかし、視聴率は昼より良いとしても、明らかに緊張感に欠け凡戦(と感じられる試合)が多くなった日本シリーズをファンは喜ぶだろうか。頂上決戦なのである。日頃見ているプロ野球とは全然違うものを見たがっているはずだ。日本シリーズにかつての緊張感が甦れば、離れていたファンも戻ってくるし、新たなファンも開拓出来るのでは。それに、本当に好きな人は夜昼関係なく日本シリーズを見ると思うけど。
ま、そんな訳で、僕は日本シリーズはやはりデイゲームで行われるべき、と思っている。が、ドーム球場が増えた昨今では、昼でも夜でもあまり意味はないのかもしれない。でも昼間の方がやっぱりいいな。試合が気になって仕事が手につかないとか、時には仕事サボッてこっそり試合見たりとか、そういうドキドキを味わいたい(笑)
10月6日(日)
今回は久々にライブ・レポートです。例によって長いですけど、最後までお付き合い下さい(笑)
去る10月2日の水曜日、今話題の新進女性シンガーソングライター、バネッサ・カールトンのライブを見てきた。場所はZEPP大阪。大阪のコスモスクェアという所にあるのだが、ここは港の近くの新開発地域で、東京で言うならお台場、横浜で言うならみなとみらい、みたいなとこだ。造成地の真ん中にポツンと地下鉄の駅があり、パラパラと建ち並んでいる建物のひとつが目指すZEPP大阪だった。人で賑わうようになるには、まだまだ時間がかかりそうだ。
ここ数年の間に、全国にボコボコと出来たZEPPチェーン(笑)だが、僕は今回が初めてだ。コンサートホールというよりライブハウスという事だが、普通のライブハウスとはイメージが異なり、やはり大きくて綺麗である。中に入るとすぐロビーになっていて、コインロッカーもあった。ロビーとホールにそれぞれドリンクカウンターがあり、アルコールも販売していたのは、ライブハウスっぽい感じ。ホール内で飲んでもいいそうだ。でも禁煙だったけど(笑)
19:00開演だったが、僕が到着したのは18:20頃。会場内を見渡してみても、あまり人がいないような感じ。このZEPP大阪、オールスタンディングなのだが、場内に2〜3m間隔で柵が出来ており、もたれたり寄りかかったりする事が出来る。柵というのは変な表現だが、牧場などにある柵を連想させてしまうのだから仕方がない(笑) で、当然人がぎっしり入っていると、この柵を確保することすら難しいはずなのだが、この日は全員が柵に寄りかかっていた。つまり柵と柵の間のスペースは人がいなくてスカスカ状態だったのだ。開演時間になってもこんな状態だったのだから、心配になるのも当然だろう。可哀想なバネッサ、初めての日本ツアーでこんな仕打ちを受けてトラウマにならなければいいが(笑) 客層は意外と若い女の子が多い。それも、女の子だけのグループが目立った。僕くらいの年齢の人はあまり見かけなかったな。
ほぼ定刻に場内が暗くなり、いきなり向かって左側から女性がひとり駆け出してきた。バネッサ・カールトンその人である。彼女は客席にちらりと手を振ってからピアノの前に座っていきなり歌い出した。ちょっとびっくりしたな。2曲続けてピアノの弾き語りを聴かせたが、どちらも知らない曲で、おそらく新曲なのだろう。デビュー・アルバムでも十分に聴く事が出来た彼女独特の印象的なピアノのアルペジオとメロディそして歌声、生でも堪能出来ました。その2曲目の途中にバンドのメンバーが入ってきて、そのまま3曲目「Unsung」になだれこむ。ここからは耳馴染みの曲が続いて、「Sway」「Prince」とデビュー・アルバムの曲をカッコ良く聴かせていく。バンドはバネッサの他G,Bs,Key&G,Dsの4人。皆無名の人だろうと思われるが、なかなか堅実な演奏振り(特にベース)。Keyはデビュー・アルバムで聴かれたドラマティックなストリングスを再現する為にいたのだろうが、あまり成功しているとは言い難かった。ただ、このKeyの人、ギターも弾くし、トランペットも吹いたりして、結構活躍してたな。
バンド形態で4曲ほど演奏した後(新曲が一曲あった)、またバネッサの弾き語りとなる。曲間に若い女の子らしい軽快なおしゃべりを交えてのステージは飾り気がなくて好感が持てた。例によって、言ってる内容はほとんど分からなかったけど(笑) 僕はネイティブが普通に喋る英語というのは、あまりよく聞き取れないのだが、こういう時いかにも私英語分かります、なんてのがいるのがしゃくに障るよね(爆) 喋ってる途中でハハハと声を上げて笑ってみたり、相づちをうってみたり。いつも外タレのコンサートを見るたびに、「ケッ」なんて気分になってしまうのだ(自爆)単なる僻みなんですけどね。
でも、バンドでやるより、弾き語りの方がバネッサのミュージシャンとしての姿がよく見える。その歌とピアノだけで、既に彼女の世界が出来上がっているのだ。デビュー・アルバムもきっと、ピアノ弾き語りのデモテープを元に色付けをしていったのだろう、というのが何となく窺える。バンド形態もいいけど、新人だし弾き語りだけのライブなんてのも聴いてみたかった気がするな。今回だってステージの半分はひとりでこなしたのだから、それで十分なんだけど、近頃ピアノの弾き語りだけでここまで聴かせられる人は、そういないのでは、なんて思わせるものがあるだけに、もっと弾き語りを聴きたかったというのが正直な所だ。
3曲ほど弾き語りを聴かせた後、再びバンド形態で、「Ordinary Day」そしてお待ちかねのヒット曲「A Thousand Miles」。さすがにこの曲はウケが良く、あの印象的なイントロをバネッサが弾いただけで、場内は大歓声。そして、バネッサがピアノから立ち上がり、マイクを握っての「Paint It Black」、この曲で最高に盛り上がってライブは終了。一旦、全員引っ込んだものの、アンコールに応えてバネッサがひとりで登場、「Twilight」の弾き語りでおしまい。最後に、バンドのメンバーをステージに呼び、5人並んで客席にお辞儀をして引っ込む。それでもまだアンコールを求める拍手は止まず、場内が明るくなりかけた時、バネッサがステージに飛び出してきて、最前列の観客と握手をする、という感動的な光景でライブは完全に終了。約一時間ほどの短いライブではあったが、アルバムを一枚出しただけの新人な訳だし、仕方ないか。
総じて素晴らしいライブだったと思う。バネッサ・カールトンというミュージシャンの実力・才能もさることながら、評判通りルックスもいい。ピアノの前に座っていると分かりにくいが、立ち上がると背も高く、観客の目を引きつけて離さないオーラのようなものも感じる。アイドルというよりカリスマといった佇まいだ。ただ、本人はそこいらを分かってないみたいで、MCなんかも素人に毛が生えたって感じ(笑) 前述のように、アンコールを求める客に感動して飛び出してきたりする純な所もあって、今後大物になってもこの気持ちを忘れないで欲しい、なんてつい思ってしまった(笑)
ピアノの弾き語りをするロック系シンガーは珍しい昨今、バネッサ・カールトンには期待せずにはいられない。アルバムを重ねる毎に開花していくであろう、才能のひらめきも感じられる。プレッシャーに潰されてしまわないよう、あまり売れないで欲しい、なんて思ったりなんかして(爆)
帰りに恒例のTシャツを買ったら、コンサート告知ポスターをくれた。デビュー・アルバムのジャケットと同じ写真だけど、早速部屋に貼ってしまった。もう僕はすっかりバネッサの虜である(爆)
9月25日(水)
今回は珍しく野球ネタで。
今年のプロ野球も、セ・パ両リーグ共に優勝チームが決まり、そろそろシーズンが終わろうとしている。ここ数年ほとんど野球は見なくなってしまったが、僕も昔はプロ野球が好きで、よく見ていた時期があった。10月に入って、今年のシーズンも終わりだな、と思うと何だか淋しかったものだ(笑) あの頃に比べると、ドーム球場が増えたせいか、シーズン終了が早くなったような気がする。シーズンの終わりを感じるのも必然的に早くなった訳だ。
今年のセ・リーグの優勝は巨人だった。原辰徳新監督就任一年目での優勝である。僕個人はアンチ巨人だが、原監督には素直に優勝おめでとうございます、と言いたい。アンチの僕にでさえ、原監督には何かシンパシーを感じさせるものがある。
思えば、僕が高校を卒業した年に、原辰徳は東海大学からドラフト一位で巨人に入団した。ルーキーの時からレギュラーとなり大活躍、新人王を獲得し、ONなき後の新たなる巨人のスターの座につき、3年目のシーズンには打点王のタイトルを獲得してMVPにもなった。が、順調に見えたのはここまで、それ以降のシーズン、彼は“史上最低の4番”とか“チャンスに滅法弱い”なんて言われるようになり(断っておきますが、これアンチが言ったのではなく、ファンが言ったのです)、すっかりダメな選手というレッテルを貼られてしまったのである。
しかし、当時から思っていたが、原辰徳は並以上の選手だった。最低の4番と言われ続けても毎年ほぼ全試合に出場し、20〜30本のホームランを打ち、90前後の打点を挙げた。ルーキーの年から11年だか12年だか連続ホームラン20本以上という記録も持っている。これだけケガもなくコンスタントに成績を残していた選手は両リーグを通じても、あまりいなかったように記憶している。なのに何故、ボロクソに言われなければならないのだろう。要するに巨人の選手だったからだ。全試合がテレビ中継される巨人の選手は、常にファンやマスコミの目にさらされ続けている。凡打もたくさんの人の脳裏に焼き付いてしまう訳だ。しかも、巨人ファンの大部分は試合を見ているのではなく、巨人が勝つことにしか興味がないので、チャンスに三振したりすると糞味噌に言うのである。これ、一度やったら挽回するのは不可能だ。また、大多数の巨人ファンはいつまでたってもON幻想から抜け出る事が出来ず、どんな選手でも必ずONと比較しては、ダメだと一刀両断なのである。こんな環境の中で野球をやっている巨人の選手には、心より同情申し上げる次第だ(笑)
そんな、勝利史上主義(勝てばなんでもいい)とON幻想に凝り固まった巨人ファンの罵声を浴びながら、原辰徳は言い訳もせず、ファンやマスコミに媚びへつらうこともせず、黙々とプレーし続けた。にっくき巨人の選手だけど、そんな姿を見ていると、なんだか気の毒になってきたのである。愛する中日が原辰徳のホームランで負けたりすると、やはり口惜しかったけど(笑)
原辰徳は引退して解説者になってもパッとしなかったし、長嶋監督のもとでヘッドコーチになっても、大した事しなかったので“ヘッドレス・コーチ”なんて言われたりして、監督になって大丈夫か?なんて思ったけど、どうしてどうして見事なまでに結果を出した。巨人というチームは昔から戦力は充実しているので、はっきり言って誰が監督やっても優勝するチームのはずなんだけど、意外とそうでもない。原監督が成功したのは、堅実だったこと、セオリー通りの野球をしたことに尽きるように思う。普通にやればいいのだ、このチームは。僕は今年のプロ野球はほとんど見ていないけど、たまにテレビで見ると原監督は実にオーソドックスな采配をしていたように思う。とにかく松井を軸にしたこと、清水をスタメンに定着させたこと、入来をローテーションに定着させたこと、河原を押さえにしたこと、真田・斉藤といった実績のない選手にチャンスを与えたこと、どれをとっても納得だ。今までの監督は何故こうしなかったのか、という素人だって思いつくような事を見事にやってのけ、結果優勝した。原監督、素晴らしい。これまで、彼をバカにし続けてきた巨人ファンにようやく自分を認めさせる事が出来る。いい気分だろう。僕も「ざまあみろ」と言いたい(爆)
ま、そういった訳で、優勝を決めた原監督を祝福したい。変な色気を出さず、こういうオーソドックス采配を来年以降も続ければ、巨人は怖いチームだ。そして、ON幻想にがんじがらめの年寄りファンなど無視して、新たなる巨人ファンを開拓し、新たなる巨人の歴史をつくって欲しいものだ。でも、僕はまだアンチ巨人だけどね(笑)
来年は是非とも阪神に期待したい(爆)
9月11日(水)
今月に入ってから歯医者に通っている。僕は昔から歯医者が嫌いで(笑)、少々歯が痛くても我慢してほったらかしにしておいたのだが、今回はなかなか痛みがひかず耐えきれなくなってきたので、仕方なく歯医者へ行く事にしたという訳だ。歯医者通いをするのは親知らずを抜いた時以来なので、約5年振りになる。
しかし、歯医者は大繁盛だねぇ(笑)いつもいっぱいで、一週間に一回位しか予約が取れない。先月終わり頃に一回目の予約を取りに行ってから、これまでにまだ2回しか治療を受けていない。
一回目の治療の時、レントゲンを撮った。たかが虫歯の治療の為にレントゲンとは驚いた(ちなみに初めて行く歯医者です)。また歯を削ったりする際、痛み止めを注射された。要するに麻酔だな。5年前に親知らずを抜いた時に麻酔をしたけど、まさか虫歯の治療にまで麻酔をするなんて、想像もしなかった。歯医者も変わったもんだ(笑)
今回は長いこと虫歯をほったらかしにしていたせいで、痛む所が三ヶ所くらいある。もちろん同時には治せないので、順番に処理していく訳だが、今の所2回しか行っていないので治療しているのは一ヶ所だけだ。ところが、それ以外の虫歯がここへきて猛烈に痛み出している。治療する順番を変更して貰いたいくらいだが、治療中の歯もまだ仮に詰め物をした段階で中途半端だし、困ったもんだ。しかも、次の予約は来週の火曜日だし...。
加えて尚悪いことに、気のせいかもしれないが、歯医者へ行き始めたら、痛くないはずの歯まで痛くなってきた。虫歯って転移するのか?(笑) どうも長年の不摂生で、僕の歯はボロボロみたいだ。歯医者へ行くと、新たな虫歯が発見されるからイヤなんだよなぁ(笑) 全部治そうとすると何ヶ月かかるんだろう?
今治療している歯は、かつて治療したのが再び悪くなっているのだそうだ。どう考えても、歯に詰め物をするような治療を受けたのは遥か昔、小学生の頃のような気がするので、年月を経てやはりガタが来たのだろうか。寄る年波には勝てないって事か(笑)
虫歯になると歯が痛いだけでなく、頭痛や肩こり、関節の痛みまで併発するから厄介だ。それに食欲もなくなるし(笑) 皆さん、くれぐれも歯と目は大切にしましょうね。
9月6日(金)
9月になってしまった。もう秒読みである。なんか、妙に焦ってたりして(笑)
ついに大台突入なのである。そう、10月早々に誕生日を迎えると、僕は40歳になってしまうのだ。40歳ですよ、この僕が(笑) なんだか実感がわかないというか信じられないというか、正直な所そんな心境だ。
思えば10年前、30歳を迎える時は何だか待ち遠しいような気がしていた。俺もついに大人の仲間入りだぁ、なんて思っていたのだ(笑) しかし、俺は本当に大人の男と言っていいのかどうか、なんて自問しているうちに40歳目前である。なんか、らしくない40歳だなぁ。大人の男と呼ぶには程遠いのに、年だけは喰ってしまったって感じかな(笑)
よくよく考えてみると、30代後半から若い頃には気にならなかった事が気になるようになってきたように思う。まず食事をする時に、カロリーが気になるようになった。ファミリーレストランなどで、メニューにカロリーが表示されているのがあるが、それを見てついついカロリーの低い方を注文するようになってしまったのだ(笑) 35過ぎて成人病検診を受けるようになって、コレステロールやら中性脂肪やらの数字をイヤでも目にするようになったからだろう。情けない事に、健康を気にするようになってしまったのか(笑)
それと有名人が亡くなったりすると、死因が気になる。自分と同世代の人がくも膜下出血とか心不全で亡くなったりすると、もしかして自分も、なんて一瞬恐怖を覚えたりする訳だ。それが頭にあって、なんとなくカロリーは控えめにしよう、なんて考えてしまうのだろう。あー、守りに入ってる(爆)なんかやだなぁ(自爆)
2年程前に眼の調子が悪くて眼科に行き、結果として網膜のレーザー治療を受けた事があるが、少なくとも20代の頃には自覚のなかった身体の不調を、ここ数年感じる事が多くなった。不調といっても大した事はなく、昔よりは受け止め方が深刻になった、という程度の事だと思うが、近頃年をとれば身体のあちこちにガタがくるのが当たり前、そういった事とうまく付き合っていくのが年をとる、という事なんだ、と思えるようになった。こんな悟りきったような事言っちゃいかんのだけどね(笑)
趣味、嗜好に関しては昔とほとんど変わってないな。音楽、女性のタイプ、食べ物、どれも以前と同じである(爆) 成長してないのか、昔からオッサン臭い趣味なのか、よく分からないけど(笑)
とにかく、40歳になるまで一ヶ月を切った。30代はあとわずか。残り少ない30代の日々を悔いのないよう、有意義に過ごしたい。とは言うものの、きっとダラダラと40歳を迎えてしまうのだろう(笑) 毎年のことで、誕生日も忘れてたりして...
8月22日(木)
もうそろそろ夏も終わりという事なのか、近頃割に涼しい日が続いている。夜などクーラーなしでも過ごせるくらいだ。とはいえ、どういう訳か、パソコンの前に座るとやっぱり暑い。仕方ない、クーラー入れてくるか(笑)
さて涼しくなった所で(笑)、今年は妙に日傘をさしている女性が目に付くなぁ、と思っていた。それも若い女の子が多い。地域によって違うのかと思ったら、なんと全国的に去年あたりから日傘が流行っているのだそうだ。全然知らなかった。皆さん、ご存知でした?(笑)
聞く所によると、日焼け対策ではなくファッションの一部として日傘を持ち歩いている、という事らしい。ま、確かにお洒落ではある。日傘をさして歩いている女性はなんとなくエレガントだ。日傘に合わせようとすると、服装も落ち着いた感じのものになってしまうようで、あまりケバケバしたファッションになっていない所もまた良い(笑) 上品な大人の女性が町に増えたような感じで、これは非常によろしい。いい傾向だと思う。
昔から“夜目・遠目・傘の内”と言って、どんな女性でも、夜会った時、遠くから見た時、そして傘をさしている時は美人に見える、なんて言われていた。日傘を愛用する若い女性たちが、この言葉を知っているのかどうかは不明だが、何故か日傘(というか傘全般)には女性を魅力的に見せる効果がある。日傘をさして歩いていたら、今年は例年の倍以上の男たちに声をかけられた、なんて女性も少なくないのでは(笑)
動機は何であれ、結果として女性たちが美しく見えるのは大歓迎だ。色々なことにトライして欲しいものだと思う(爆) ただ、野球やサッカーのデイゲームを観戦する時、観客席で日傘をさすのは顰蹙以外の何者でもないので、これだけは注意して欲しいけど。
それにしても、美しく見えるのはいいけれど、傘を常時持ち歩いていて鬱陶しくないかねぇ。実は、僕は雨が嫌いだが、一番大きな理由は、傘を持ち歩かねばならないからである。つまり、雨より傘が嫌いなのだ。傘ほど鬱陶しい物はないよ。確実に片手ふさがって邪魔だし、店や電車では置く場所ないし、忘れたりしない様余計な気を遣わねばならない。天気がいいと傘を持たなくていい、それだけで嬉しいくらいなのだ。日傘なんて冗談じゃない、って感じ(笑) 日傘を持ち歩くなんて事になったら、晴れの日も嫌いになってしまうだろう。まぁ、これは僕だけだろうけどね(笑)