日々の覚書
2004年
12月25日(土)
ここんとこMFCは災難続きである。今月初めにゲストブックが不通となり、約二週間後にやっと復旧したと思ったら、今度は「クイーン自慢」「しりとり」に使っているサーバから僕のIDとファイルが突然削除され、「しりとり」が出来ない状態になってしまった(泣) 良くない事って続くものだ。僕は昔から運は良くも悪くもない方で、物凄くラッキーだった事もない代わりに大きな不運に見舞われた事もない。が、たまにこんな事が続くと、さらに良くない事が続くか、逆に反動ですごく良い事があるか、どっちかだろうと不安と期待に胸ときめかせたりするのだが、おそらくそのどっちでもないだろう(爆) ま、いたって平穏な人生なのである(自爆)
さて、前置きとは何の関係もなくて(笑)最近、レコード・コレクターズ臨時増刊『ベスト・オブ・ベスト・アルバム』というのを買った。タイトル通り、各ジャンル(洋楽)のベスト・アルバムをまとめて紹介しているものだ(註:かつてピーター・バラカンが「欧米ではベスト・アルバムとはアーティストの最高傑作を指す言葉であって、ヒット曲を集めたアルバムはベスト・アルバムとは呼ばない」と言っていた。相変わらず口やかましい親父だが、ここでいうベスト・アルバムとは、アーティストのヒット曲や代表曲を集めたアルバムの事である。良い子のみんなは分かってるね)。これが見ているだけで楽しくて、仲々よろしい。見ているうちに、自分の「ベスト・アルバム」のベストは何だろう?なんて考えてしまうくらい(笑) で、セレクトしてみたのが下記10枚である。もちろん、数字は便宜上付けたもので、決して順位を表すものでありません。
1.Carpenters Gold 35th Anniversary Edition
2.Shaved Fish/ジョン・レノンの軌跡
3.Elton John’s Greatest Hits Vol.U
4.The Cars Greatest Hits
5.The Best Of Three Dog Night
6.Best Of England Dan & John Ford Corey
7.History/アメリカの歴史
8.Greatest Hits/Little River Band
9.Stevie Wonder’s Original Musiquarium T
10.hits/Joni Mitchell
大して深く吟味せず、思いつくままに書き出してみたので、漏れたのもたくさんある。気づいたのだけでも、アンディ・ギブ、アート・オブ・ノイズ、ブレッド、リック・スプリングフィールド、プリテンダーズ、ベイ・シティ・ローラーズ、ソウル・アサイラム、エリック・カルメン、スティービー・ニックス、CSNなどなど挙げていたらキリがない。でも、こうして見ると、ここに名前の挙がった人たちは、ベスト盤以外はほとんどアルバムを聴いてない人が多い。ということは、僕はベスト盤を“ヒット曲集”と捉えていることになる。ヒット曲だけ押さえておけばいいや、という程度の、言うなればさほど思い入れのないアーティストが多いってことか(笑) もちろん例外はあるけどね。
一応解説させて頂く(笑)
1.は数あるカーペンターズのベスト盤の中でも決定打と思えるもの。何を隠そう、僕が初めて買った洋楽のレコードはクイーンの『華麗なるレース』だったのだが、初めて手に入れた(要するに貰った)のはカーペンターズの『決定版!カーペンターズ』という日本編集のベスト盤だったのだ。70年代中頃のカーペンターズ人気は凄まじくて、2枚組のベストですら知らない曲はないというくらい浸透していた。
2.は、中学の頃友人の家にあったのを録音させて貰ってよく聴いてた。ジョン・レノンのソロをまともに聴いたのは、このベスト盤が初めてだったと思う。当時はアルバム未収録曲が多くて、全てのアルバムを持ってるファンも飛びついたらしい。
3.初めて買ったエルトンのレコードがこれ。内容もさることながら、レコード帯の裏に記されていた全曲目入りのディスコグラフィーが、エルトンへの興味をかき立てたのは間違いない。
4.5.カーズもスリー・ドッグ・ナイトもシングルで聴くバンドって気がする。どの曲もキャッチーでほんと飽きない。
6.イングランド・ダン&ジョン・フォード・コリーはベスト盤くらいしか手に入らない時期があった(今はベスト盤すら入手不可能だろう)。このベストはCDになってから買った。
7.8.アメリカもリトル・リバー・バンドもチャートの常連だった時期があり、その当時のヒット曲だけを収めたベスト盤が悪かろうはずがない。特に、LRBは知らない人がいたら、是非聴いて貰いたい。当時のオリジナル・アルバムも聴きたいと思っているが、入手は難しいようだ。
9.スティービー・ワンダーのこれはベストを超越したベスト盤だ(?)70年代の曲だけに絞っているので、彼の凄さが良く分かる。最近出てるベスト盤よりはこっちをお薦めします。
10.1996年に出たものだが、ジョニ・ミッチェルにとって初の公式ベスト盤だったらしい。このベスト盤をきっかけとして、一時期ジョニにはまり込んでいったのであった。
思い起こしてみると、僕は昔からオリジナル・アルバムを買う事の方が多くて、ベスト盤をよく買うようになったのはCD時代になってからだ。別に、ロックファンはベスト盤でお茶を濁すんじゃねぇ、なんてイキがっていた訳ではなく、その時流行っている曲が入っているアルバムを買う事が多かったからで、数年間にまたがるベスト盤なんてのはリアルタイムでは知らない曲の方が多かったのである。何年も経ってから、ふと思い出して懐かしくなり買ってしまう、というパターンですね。それと、歴史の長いアーティストをこれから聴いてみよう、なんて時に入門編的に買う事もよくある。前述のジョニ・ミッチェルやフランク・ザッパ、ジェスロ・タルなどはそのパターン。うむ、『ベスト・オブ・ベスト・アルバム』にも書いてあったけど、ベスト盤と一口に言っても用途は様々という訳だ(笑)
懐かしいヒット曲の数々に浸るも良し、入門編として聴いてみるも良し、意外とベスト盤って奥が深いものだ。かつてヒットチャート好きだった僕としては、やはりヒット曲集として楽しむ事が多いので、どうしても昔のアーティストが多くなる。今では誰も知らないような(笑) ただ、2〜3年経つと、ちょこっと内容を変えただけの新装ベスト盤がすぐ出回る、という最近の風潮はいただけないなぁ。“究極のベスト”の粗製濫造には困ったものだ。ベスト盤(それも数種類)しか店頭に置いてないアーティストも多いし。レコード会社も、ベスト盤ばかり編集してないで、もっとオリジナル・アルバムの復刻にも力を入れて欲しいものだ。
12月18日(土)
え〜、MFCもめでたく5周年を迎えた訳で、ゲストブックが不通なもんだから、メールやらしりとりの掲示板やらで、大勢の人にお祝いのメッセージを頂いた。ありがとうございます。これからも頑張って続けていきますので、よろしくお願い致します。で、そのメッセージの中で、この「覚書」が一番楽しみです、と仰って下さった方がいらして、大変嬉しかったのである。適当に書き飛ばしているだけなんだけど、それでも面白いと言って下さる人がいると励みになる。正直な所、「覚書」のブログ化も検討してるんだけど、たとえスタイルは変わっても、ひたすら書き続けていくつもりですので、こちらもよろしくお願いします m(_ _)m
で、今回のネタはまたしてもクイーンなのである(笑) ここ日本では異常なくらい今年はクイーン旋風が吹き荒れたのだが、年も押し詰まった今になって“クイーン再結成?”なんてニュースが飛び込んできた。人騒がせな人たちだ(笑) 僕は、とある人からその話を聞いたんだけど、なんでもブライアン、ロジャーの二人にポール・ロジャース(!)を加えてツアーをするらしい。名義は「クイーン+ポール・ロジャース」になるのでは、とのこと。こりゃ、ファンでなくてもビックリ仰天のニュースだよね。
で、教えて貰ってあちこちの掲示板を覗いてきたけど、ファンの反応としては、賛成・反対真っ二つといったところ。賛成派は「たとえ2分の1でも、生のクイーンが観たい」という声がほとんど。「隠居した訳ではなく、一応現役なんだからライブ活動くらいしろ」という意見もあった。対して反対派の意見は、「フレディもジョンもいないのにクイーンを名乗って欲しくない」が大部分を占める。「ポール・ロジャースにクイーンの曲が歌える訳ない」なんて大変失礼な意見もあったなぁ(笑) ま、一口にファンといっても、それぞれが異なる想いを抱えているのだから、意見が割れるのは仕方ない。ただ、この3人でツアー(ヨーロッパが中心らしい)をする、というのは公式発表もされてるくらいで、事実らしい。
で、僕はというと、条件次第では賛成、といったとこかな。僕もご多分に漏れず、フレディ・ブライアン・ロジャー・ジョンの4人が揃ってこそクイーンと思っているので、誰か一人でも欠けたら、もうそれはクイーンではない。僕の中ではフレディが亡くなった時点でクイーンは終わっているのだ。だから、以前ジョージ・マイケルをボーカルにしてクイーンを再結成する、なんて話を聴いた時も反対だった。なので、今回も基本的には反対。だけど、ブライアン、ロジャー、ポール・ロジャースの3人で新バンドを結成して、ツアーはそのトレーニングを兼ねたもので、いずれ新作をレコーディングする予定、というのなら大賛成だ。前述したように、僕にとってクイーンはもうこの世に存在しないバンドであり、その存在しないバンドのメンバーとして活動しているブライアンとロジャーには、こんなことは止めてソロとして新たな活動を始めて欲しいと、ずっと前から思っている。二人とも才能あるミュージシャンなんだし、年齢的にもまだ音楽活動を続けていける。自身の音楽も追求せず、クイーンの元メンバーとしてこのまま年老いてしまうのは、あまりにも悲しい。早く、英国で最も偉大なバンドとしての呪縛から解放されて欲しいのだ。そしてポール・ロジャース。伝説のフリー、バッド・カンパニーをはじめとするバンドで活躍してきた、ブリティッシュ・ロック界きっての名ボーカリストだ。僕も昔から大好きなボーカリストである。ここ数年は新作もなく、どうしてるのだろうと気になっていた。そんなポール・ロジャースがクイーンの二人と合体する!こんな素晴らしい事があるだろうか!僕は、いつかブライアンとポール・ロジャースとでバンドを結成してくれないかな、と秘かに思っていた。そんな秘かな想いが現実になるのであれば、歓迎しない訳はなかろう。だから、今回のツアーが新バンド結成への序章なのであれば、大賛成なのだ。条件付き、というのはそういうことね(笑)
だから、間違っても懐メロだけに終始するライブはして欲しくない。古くからのファンへのサービス、というのは大事だけど、ロック・ミュージシャンは前進し続けてナンボ、である。死ぬまで新しい音楽を作り続けていって欲しいのだ。古いファンも新しいファン(クイーンとポール・ロジャース双方の)も納得させられる活動をして貰いたい。という訳なので、今回のツアーが今回限りのもので、単に顔見せ興業で終わってしまうものならば、やっぱり反対である。本物を観たい、という人の気持ちも痛いほど分かるんだけどね。
でも、あーだこーだ言ってるけど、もしツアーの延長で来日でもしようもんなら、日本中追っかけて行くだろう(爆) で、無茶苦茶感動して帰ってくるのである(爆) やはり、これもファンの悲しい性なんだな、きっと。
12月8日(水)
新聞で読んだのだが、OECD学習到達度調査とやらの結果、日本の15歳(高一)は明らかに読解力が低下しているという事が明らかになったそうだ。なんでも、加盟国41ヶ国中14位、平均点も下回ったらしい。専門家は、若い世代の読書量が減ったこと、きちんとした文章を書く機会が減ったこと、を主な原因としているようだ。困った傾向ではある。
新聞記事の中でも指摘されていたが、近頃の若者は携帯メールやチャットのせいで、書く時も話し言葉ばかりになっていて、日本語が論理的でなくなっているのだそうだ。これは少々耳が痛い。かくいう僕も、話し言葉の延長で書きなぐっているのだから。ただ、言語というのは生き物であり、時代に合わせて刻々と変化するものだ、という話も聞いた事もある。昔は「言文一致」なる運動を提唱した作家もいた。書き言葉も話し言葉もごっちゃになっている、というのが現代の言語の特徴であると思えば、それも仕方ないのでは、という気もする。話し言葉をそのまま文章にした方が、分かりやすいのは事実だし。
僕が問題にしたいのは、読書量が減っている、という点。活字を追うより、テレビやゲームの方が面白いというのは理解出来るけど、本を読まないというのはいかん。読書はいいもんだよ〜、暇つぶしにもなるし、知識を得る事も出来る。映像や音声とは違って、何度でも自分のペースで読み返す事も出来るから、じっくりと色々な事を吸収出来る。優れた小説を読めば、人の心の機敏に触れる事も出来る。これは映像では無理だ。余計な絵がないだけに、想像力を逞しくする事も出来るし、自分なりの解釈をする事も許される。ついでに、上手な文章の書き方も自然と身につく。没頭しすぎると目を悪くする、という点を覗けば、読書ほど娯楽としても教育の一環としても素晴らしいものはない、と思う。
ただ、本を読まないのは若い世代だけに限った話ではなく、中高年でも読書しない人は大勢いる。だから読解力が低いとすれば、それは日本人全般に言える事なのではないか。やはり、日本の国語教育は間違っている。だいたい、あの読書感想文てのがいかん。僕の知り合いにも、読書自体は嫌いではないけど、感想文を書かされるのが大嫌いで、その為読書嫌いになってしまった人も多い。本を読んだらどう感じたかを聞くのは大切なんだけど、あの感想文てヤツは各々が好き勝手に感想を述べる事を許さない。こういう事を書かなければいけない、というパターンがきっちりとあるのだ。ある本を読んで、感想は千差万別のはずなのに、型に押し込めようとするからいけない。こんな事を堂々としているから読書嫌いが増えるのだ。もっと自由に感じるままに楽しんだ方が良い。ま、確かに、本を読んでも何も感じない人、というのも存在するのだけど。
あと、読解力といえば、新聞記事って分かりにくい、と思っている人は結構多いのではないだろうか。僕も実は、新聞記事が理解出来ない事が多々ある。あれは悪文の見本だと思うが、どうなんでしょ。センテンスがやたら長いし、“同社は”という書き方も多くて、主語がどれか分からなくなる事が多い。とても高学歴の人が書いたとは思えない。反面、見出しはやたらと簡略化していて、却ってテーマが分かりにくくなってたりする。簡単過ぎる見出しに、だらだらと長い本文。こんな物を読んでいるから読解力が低下するのだ、と思っているのは僕だけだろうか? “活字離れ”というのは、実は“新聞離れ”の事なのではないか、と僕は秘かに考えているのだが。
ま、とにかく、読解力の低下というのは、人類にとって由々しき問題だ。それを打破するべく、老いも若きも読書に親しもうではないか。新聞ではなく雑誌ではなくもちろん教科書でもない、皆さん本を読みましょう。
って、今回はかなりハチャメチャな内容であったのだが、読んで“理解”して頂けましたでしょうか?(爆)
11月14日(日)
個人的には全く興味がないのだが、巷は韓流つまり韓国ブームである。きっかけは誰でも知ってる、韓国製ドラマ『冬のソナタ』の大ヒットなんであるが、そのブームに便乗して『冬のソナタ』ゆかりの地を巡る韓国ツアーも大人気だとか。で、先日発売された週刊文春11月18日号に“『冬のソナタ』韓国ツアー、マル秘潜入記”なんて記事が載っていて、読んでみるとやっぱりというか何というか、想像通りであった(笑)
簡単に記事の中味を紹介すると、タイトルそのまんまである(爆) 文春の女性記者が冬ソナ韓国ツアー取材のミッションを受け、ツアーに潜入しての一部始終をあれこれ書いたものだ(ちなみに、この取材を担当した負け犬女性記者は、帰国後3日間寝込んだそうな)。しかし、読めば読むほど想像通りとはいえ、やっぱ凄い。これらの韓国ツアーの場合、参加者の8〜9割が女性で、40〜60代の主婦がメイン、一人参加やリピーターも多く、男性参加者はほぼ間違いなく配偶者の付き添いだとか。ま、言っちゃ悪いがオバサンばかりのツアーである(笑) で、そのオバサンたちご一行が行く先々で写真を撮りまくり、グッズを買いまくり、マニアックな会話に終始し、移動のバス内に流れる冬ソナのサントラに合わせて大声で合唱し、と大騒ぎの1泊2日を過ごす訳だ。どこへ行っても、日本語の案内と怪しげなグッズ屋ばかり、というのが何ともはや...現地の人々に冷めた目で見られても意に介する事なく、オバサンたちははしゃぎまくってる訳で、まぁ本人たちが十分満足しているんだからいいんじゃないの、とは思うんだけどねぇ...記事の最後の「全編ゲップが出るほど冬ソナ尽くしの旅は、ファン以外には見所ゼロで、荒行にしかならず」という一言に、うんうんそうだろうなぁ〜、同行者は迷惑だよなぁ〜、などと無責任に同調し、オバサンたちにも困ったもんだ、なんて苦笑したのであった。
所が、読み終えて何か居心地の悪い物を感じる。はて?と考えて気がついた。この冬ソナツアーレポート、冬ソナの文字をクイーンに入れ換えれば、そのまんまクイーンのファンの集いと同じではないか! レアなビデオを見て大騒ぎし、マニアックな会話を交わし、クイーンの曲を大声で合唱し(中には生前のフレディを思い出して涙を流す人もいる)...そういえば、今年もフレディの命日に合わせて、クイーン及びフレディゆかりの地を巡るツアーがあるそうだが、そこでは前述の冬ソナツアーと全く同じ光景が繰り広げられるのではなかろうか。と思うと、笑っていられなくなってしまった。やっぱり、ファン以外の人から見れば...目くそ、鼻くそを笑う、とはこのことか?(爆)
今年もまたフレディの命日がやってくる。イベントも多数行われるであろう(かくいう僕も、京都のイベントに参加する)。フレディを悼み彼そしてクイーンの偉業を称えているつもりでも、端から見ると単なるバカ騒ぎにしか見えないだろうな。ま、せめて世間に冷たい目で見られる事のないようにしないとね。でも、当日になったら忘れるだろうけど(苦笑)
11月7日(日)
遅くなってしまったのだが、結局我が中日ドラゴンズは西武ライオンズとの日本シリーズ、3勝4敗に終わり悲願の日本一はならなかった。残念だ。これまでの恨みを全てはらしてやるつもりだったのに、返り討ちに遭ってしまった。ま、いつも思うんたけど、来年こそは...
さて、早いものであと2ヶ月足らずで2004年も終わろうとしているが、当サイトも実は今年の暮れで開設5周年を迎えるのである。5年かぁ...始めた時はいつまで続くかなんて考えもしなかったが、実際5年も続いてみると感無量である。これも皆さんのおかげです。単なる自己満足のサイトに過ぎないのだから、別に大勢の人に見て貰わなくてもいいのだ、なんてのはもちろん強がりであって(笑)、はっきり言ってお客様がいなければ、とうにサイトを閉めていたであろう。やはりHPは見て頂いてナンボの世界だ。しりとり等の企画で遊んで下さる方もいらして、おかげ様でここまで続けてくる事が出来ました。皆さまには本当に感謝しております。大変ありがとうございました。今後も10周年、15周年を目指して精進していきますので、よろしくお願い致します m(_ _)m
で、その開設5周年を前に、いくつか記念企画を考えているのだが、そのうちの一つをここで発表させて頂きます。なんと、当サイトの目玉コーナーである「名盤100選」のCDを作る事にしました。これだけだと訳分かんないけど、「名盤100選」にセレクトされたアルバムから一曲づつ、それもA面一曲目の曲を集めてCDにしたという訳なんである。もちろん、全100曲という事になるので一枚のCDに納まるはずもなく(笑)、7枚組という事になりました。題して『MFC名盤100選A−1セレクション』、おおっなんか凄い(爆)、大変気になる曲目などはこちらを参照して頂くとしまして、5周年の感謝を込めてこの全7枚セットを今行われている洋楽しりとりの優勝者に進呈させて頂きます。参加者の皆さん、是非頑張って下さいませ(えっ、いらないって...)もちろん、それ以外でも興味をお持ちの方はMFCオーナーまでお問い合わせ下さい。
しかし、こうしてA−1の曲だけを並べてみると、色々なタイプの曲があるものだなぁと思う(至極当たり前のことだが) A−1の曲なんだから、要するにアルバムの幕開けを告げる曲なのであるのだが、その幕開けが実に様々なのだ。ド派手に景気良く始まるのもあれば、静かに潜行して始まるのもある。アルバム中の一番出来の良い曲を配する場合もあれば、はっきり言って一番面白くない曲が来ている場合もある。アルバム全体の構成に目配りしてA−1を決めている場合もあれば、深くは考えず単にシングル曲を置いているだけなんてのもある。構成重視か勢い重視かでA−1も変わってくるし、一口に名盤といっても、そのオープニングは本当に色々なパターンがある。非常に面白い。皆さんにも是非聴いて頂いて、その面白さを味わって頂けたらなぁ、なんて考えている今日この頃である。
この『A−1セレクション』まだ完成した訳ではなく、現在マスター作りに励んでいる所である。おそらく発送は年末か年明けになるであろう。もちろん、予約受付中ですよ(笑)
10月14日(木)
我が中日ドラゴンズが5年振りのリーグ優勝を決めたが、日本シリーズでの対戦相手が、プレーオフの末、西武ライオンズに決定した。西武の事をとやかく言うつもりはないが、なんかヘンなルールだなぁ。リーグ戦一位だったダイエーが日本シリーズに出れないなんて...今回のプレーオフ、第一・第二ステージ共かなり盛り上がり、興業面から見ても大成功だったようだ。来年も同様にプレーオフを行う事が既に決定したらしいが、こういう人をバカにしたルールはいい加減にして欲しいもの。シーズン通して頑張って一位になったチームが、下手するとバカを見るだけだ。ふざけるにもほどがある。リーグ戦一位のチームに対して、もっと敬意を表する事は出来ないのか。けしからん。という訳で、僕はダイエーと西武のプレーオフ、ひたすらダイエーを応援していたのだが、結局負けてしまったので、その恨みは中日に晴らして貰う事にしましょう。ま、中日は星野監督時代の1988年、日本シリーズで西武にボコボコにされているので、今回は倍にして返してあげるわよ。ダイエーの分も一緒にね(笑)
で、今日買ったレコードコレクターズ誌の広告を見て知ったのだが、あの加藤和彦が1979年から1981年にかけて発表した3枚のアルバム(『パパ・ヘミングウェイ』『うたかたのオペラ』『ベル・エキセントリック』)が、リマスタリングされて復刻されるらしい。この3枚、特に『うたかたのオペラ』のCD化を10年以上も熱望してきた僕としては(以前CDは出ていたのだが、廃盤になっていた)、正に欣喜雀躍のニュースなのだが、紙ジャケで発売されると聞いて、一気に気持ちが冷めてしまった。待望のCD化でも、紙ジャケでは喜べないな。でも、欲しいし。ほんと、どうしたらいいのだ。かの悪名高きCCCDも、廃止の方向に進んでいるというのに、紙ジャケは絶滅しないのか。ちっとも嬉しくないニュースになってしまった。
でも、色々考えたが、やっぱり欲しい。悩む。で、広告を見ると、3枚同時にお買い上げの方には、この3枚を収納出来る特製CDケースを差し上げます(但し、先着順)、と書いてあるし、仕方ないからCDケースに期待して買う事にした。輸入盤を買う訳にはいかないし、背に腹は代えられない。口惜しいけど仕方ないよ、とひたすら自分を慰めるのだった。
こうして、反対派も徐々に懐柔されていくのである。全く紙ジャケは憎らしい。ますます嫌いになってしまった(爆)
9月25日(土)
今回は久々にライブ・レポートなんである。
去る9月22日、大阪ブルーノートへエリック・ジョンソン(以下EJ)を見に行ってきた。もちろん、、EJなのであるから忍者さんと一緒なのだ(笑) で、今回のツアーはソロ・アコースティックという事で、完全にEJ一人によるライブな訳で、かなり期待していたのだが、実際期待通りの素晴らしいものだった。やっぱり、この人凄いな、と最初に言ってしまおう(笑)
ブルーノートは名前は知ってたけど、中に入るのは初めて。どうしてもジャズの殿堂というイメージがついて回るが、南佳孝やビル・ブラッフォードのアースワークスなどもここでライブを行っていたので、今はあまり関係ないのかな。ま、案外広かったのが意外。開場時間に遅れること30分、先に到着した忍者さんが席を取っていてくれて、これがステージ正面のカウンター席、前を向いて尚かつやや上からステージを見れる絶好のポジションだった。店内を見渡しながらビールを飲んで開演を待つ。この時間帯が一番好きだったりして(爆)
やがて開演となり、盛大な拍手に迎えられてEJが登場。相変わらずカッコいい(笑) まずはアコースティック・ギターを手にインストを2〜3曲。技術的なことはよく分からないが、うっとりと聴き惚れてしまう音色にフレーズ。実に素晴らしい。ただ、僕のようにギター小僧ではない者からすると、いくら上手くてもインストばかりでは飽きてきてしまうのだが、そこはEJ、彼には歌という武器もある(笑) インストばかり続けるのではなく、自らの歌も交え、時にはギターをピアノにチェンジして、変化をつけるあたりはさすがである。ギタリストとしてもピアニストとしてもボーカリストとしても一流のEJだからこそ可能なプログラムな訳で、他の人にはちとマネ出来ないのではなかろうか。やっぱり凄い人だ。
曲目は残念ながら、ほとんど知らないものばかりで(『ビーナス・アイル』からの曲もやったようだが、気づかなかった...)、有名な「マンハッタン」とか演るのかな、と思ったら演らなかった。ま、曲を知らなくても十分堪能する事は出来たけど。カバー曲も気づいたのだけで4曲演っていた。ジミヘンの「風の中のマリー」をピアノで披露したのは意外だったな。あと、2回目のアンコールで3曲続けて、S&Gの「スカボロー・フェア」「四月になれば彼女は」、ビートルズの「アイ・ニード・ユー」、どれも意外な選曲。EJはポール・サイモン好きなのかしらん。意外なルーツというか嗜好が垣間見えた一瞬だった。でも、アコギ弾けるんなら「四月になれば彼女は」なんて絶対弾きたいよね(笑) もしかして、EJも少年の頃一所懸命コピーしていたのかも。その姿を想像するとちょっと微笑ましい(笑)
今回のライブは2回公演で、18:45と21:30という時間割で、ちょっと間隔短いなぁという感じ。ジャニーズでももっと間隔空けるぞ、と言ったのは忍者さんだったか(笑) 入れ換え等々を考えると一回のステージは一時間程度かなと思っていたら全くその通りで(笑)やや物足りないけど仕方ないか。大変に密度の濃い一時間ではあったけど。
ライブ終了後、会場でCD・Tシャツを買った人にはEJがサインしてくれるというので、長蛇の列。もちろん忍者さんも並んでいた。僕はTシャツは買ったけど、サインはいいや、ってんでカウンターで待ってました(笑) トイレに行った時にEJがサインしている所を見たが、ツーショット写真も撮っていた。小さな会場ならではのファンサービスだな。ドームじゃこんな事出来ないだろうし(笑) で、サインを貰って戻ってきた忍者さん、デジカメを忘れてきてしまったのだそうで、大変悔しがっていた。お察し申し上げます(笑)
と言うわけで、例によって大したレポートになってないけど、3年振りに見たEJ、大変素晴らしかったです。プルースっぽいのやカントリーっぽいのも聴きたかったけど、そこまで望むのは贅沢ってものか(笑) それにしてもギター良し歌良しルックス良しのEJ、もっと人気出てもいいんじゃないかと思うけど、反面こういった空間で楽しむのが最適であるようにも思うし、やや複雑なものがある。でも、たくさんの人に聴いて欲しいミュージシャンであるのは間違いない。MFCでもっとプッシュするか(爆)
9月7日(火)
皆さんご承知の通り、9/4・5の2日間、蕨のHONEYFLASHという所で開催されたクイーン・セッションに参加してきたのである。ま、理屈抜きで楽しいイベントだったのだけど、レポート楽しみにしてますっ!てな声が多くて、ちょっとプレッシャーなんである(笑) 主催者でない単なる参加者であるので書き方も難しい。ま、まだ構想がまとまっていないので(笑)もうしばらくお待ち下さい(と言って逃げる)。
それはそうと、ここでまた一つ大問題である。そのHONEYFLASHでも話題に上ったのだが、そのクイーンが1982年にミルトンキーンズという所で行った伝説のライブの映像と音源が同時に発売される事になったのだ。新譜を聴けないクイーンファンにとっては、発掘音源が公式にリリースされるというだけでも大事件なのに、一説では1986年のウェンブリーより良かったと言われるミルトンキーンズでのライブである。これが興奮せずにいられるか!(爆) 日本発売は10/27、秋に向けての楽しみがまた一つ...なんて浮かれていたら、冷や水を浴びせられるような事実が...
なんと、このミルトンキーンズのライブCD、CCCDなのである(怒) まったく、東芝EMIはなんという事をしてくれるのだ。編集物で尚かつ日本独自企画である『ジュエルズ』や『グレイテスト・カラオケ・ヒッツ』はまあ仕方なしとしよう。しかし、このミルトンキーンズは海外でも発売されるのである。公式盤なのだよ、それなのに...で、気を取り直して海外盤にしようと思って調べたら、なんと本家UK盤もCCCDなのである(激怒) どうしろというのだ!!(激怒×3) 東芝EMIもParlophoneもファンをバカにするにも程がある。しかも、ビートルズの『ネイキッド』の時だって、UK盤はCCCDではなかったはずなのに...(涙) ばかやろーっ!責任者出てこいっ!!(憤怒∞)
畜生、ファンのささやかな楽しみを台無しにしやがって。地獄へ堕ちろっ!正に“Now you can kiss my ass goodbye”ってな気分である。
こうなったら、米Hollywood盤に期待するしかない。頼むよ。マジです。
8月29日(日)
カレンダーを眺めていて気づいたのだが(遅)、今年の敬老の日は9/15ではなくて9/20なんである。“ハッピー・マンデー”とやらが導入されてから何年経つのか忘れたが、未だにこの慣習には馴染めない。体育の日と成人の日だけではなかったのか、月曜日に休日が移動になったのは。
そもそも、国民の休日というものは、何故その日を休日と定めたか、立派な理由があるはずなのだ。そして、その日に何某かに感謝したり心に刻みつけたりしつつ休むものであるはずだ。だけど、その月の第三月曜なんて決め方をされては、何のための休日なのか分からなくなってしまう。ハロウィーンやらとは違うんだから、そこをしっかり認識して貰いたい。単に土日月と3連休にして、皆でどこかへ出かけましょう、という日ではないのだ。休むにも立派な意味(もしくは大義名分)があるのである。
かつて小学校の頃、休日の前日に生徒に「明日は何の日だ?」と質問し、答えられない生徒がいると「休日の意味が分からん奴は休む資格はない。お前は明日学校へ来い!」と、理不尽に怒る先生がいたが、今じゃ洒落にならんなぁ、なんて事をなんとなく思う今日この頃なのである。
8月28日(土)
遅くなりましたが、当サイトのカウンターが40000ヒットを達成しました。皆さんのおかげです。ありがとうございます。今後とも、末永くMFCをよろしくお願いします。
さて、最近またぞっとする話を聞いた。前回と同じくお化けは出てきませんので、ご安心を(笑)
知ってる人は知ってるけど、僕が勤めている会社はいわゆる製造業で、横浜本社の工場で機械が生産され検品されて出荷されるのである。で、身内の恥をさらすようで情けないのだが、工場から出荷された機械がユーザーに納品され、いざ使ってみようという段になって、まともに動かないとか調子悪いとかいうトラブルがよくある。たまにならいざ知らず、あまり頻発するようだとユーザーは怒り出すし(当然だ)、信用ガタ落ちだ。返品の山となってしまう。もちろん、こういう事があると当の機械を調べるのだが、(ここから多少専門的な言葉を使いますが、ご容赦下さい)光電管の取付位置がずれていたとか、ビスがばすれていたとか、端子が抜けていたとか、要するに初歩的なミスが多いのだ。一度や二度なら営業サイドも「次からは注意してよ」で済むのだが、飽きもせず同じ様なミスが続くと工場に対して「何度言ったら分かるんだ!」「何年仕事してんだ、お前らバカか!」「もう一回学校行ってこい!」みたいな罵声を浴びせたくなってくる訳で(そりゃ当然でしょ、ただでさえ不景気でモノが売れないのに、やっと取ってきた仕事がつまらんミスでおじゃんになってしまえば、罵声の一つや二つ浴びせたくなりますよ)、工場も工場で言われっ放しではないから抵抗してくる訳で、結局社内のムードは険悪になっていくばかりなのである。困ったものだ。
もうちょっとしっかりしてよ、と営業サイトは思うのだが、ある会議の席上で社長がとんでもない事を言い出したらしい。一連の初歩的なミスだけど、あれはミスではなく故意にやっている者がいるのではないか、というのだ。トラブル報告を子細に見ていると、どうしてもそうとしか思えない、と。これには驚いたな。なんでも、現在の社長は、かつて余所の会社にいた時、似たような問題が起きて、調査したら実は社員が故意にやっていた事が判明した、という経験をしているのだそうだ。その社員は白状した後で、自分が何か提言しても上層部は全く聞いてくれないのでアタマにきて、会社を困らせてやろうと思った、と供述したらしい。今回、その時と同じ事が起きている可能性があるのでは?と社長は言っている訳なのだ。
これは怖い話である。ミスなら注意すればなくせるけど、故意だったらそうはいかない。でも故意だとすれば、辻褄は合ってしまうのだ。何故、社内検査ではOKだったのに、出荷後におかしくなったのか。検査が終わった後、誰かがこっそりとビスをゆるめておけばいい。これはちょっとチェック出来ないよ。恐ろしい話だ。内部告発の方がまだ何倍もマシというもの。もちろん、そうと決まった訳ではないのだけど。
よくそんな恐ろしい事が出来るよな、というのが正直なところ。僕だって、会社には結構不満はあるけど、そこまでしようなんて思わない。会社が不正をしているのを知ったら、マスコミに売るくらいの事はするかもしれないけど(笑)
社長は少しでも社員の不満を解消すべく、社内の提言制度を改める方針だそうだ。どんな提言でも必ず社長が目を通すようにし、採用できない案件については、提言した本人に直接理由を説明するとのこと。当たり前の事とはいえ、大変な事だ。けど、会社の信用がガタ落ちになる事を思えば、仕方ないのかも。
ほんとに人間のする事って恐ろしい。ちょっと商品に細工するだけで、会社を転覆させる事だって可能なのだ。こういう話を聞くと、ますます他人が信用出来なくなってしまうな。