CDリスト

0901〜0950

0901 SURF’S UP/The Beach Boys
     サーブズ・アップ/ビーチ・ボーイズ
2004. 1.30
1971年発表。幻の『スマイル』に収録予定だった「サーフズ・アップ」を核としたアルバムで、こ
の曲以外は駄作とするファンもいるようだが、決してそんな事はない。確かに「サーフズ・アップ
」は出色の出来であるが、その他に「ディズニー・ガールズ」などの佳曲もあり、内容は高い。
☆☆☆☆

0902 CLOSER TO HOME/Grand Funk Railroad
     クローサー・トゥー・ホーム/グランド・ファンク・レイルロード
2004. 2. 4
1970年発表。以前に比べると曲調が多彩になり、バラエティに飛んだ内容の傑作。マーク・フ
ァーナーがソングライターとして開花したアルバムと言えるだろう。R&B調の曲もGFR流にこ
なしており、単なるハードロックバンドに終わらない懐の深さを見せつけている。
☆☆☆☆☆

0903 QUEEN
     戦慄の王女/クイーン
2004. 2.10
紙ジャケ仕様。1973年に発表されたクイーンの記念すべき1stアルバムは、華麗でドラマティ
ックなハード・ロックに彩られた好盤であり、早くも独特の個性と美学を見せつけている。ツェッ
ペリンの二番煎じ、などと酷評されたのが未だに不思議。
☆☆☆☆

0904 SHEER HEART ATTACK/Queen
     シアー・ハート・アタック/クイーン
2004. 2.10
紙ジャケ仕様。世界的にヒットした「キラー・クイーン」を含む3作目は、バラエティに富んだ曲調
と緻密なアルバム構成が堪能出来る名盤。「ブライトン・ロック」から「神々の業」まで、アイデア
も楽曲もアレンジも演奏も全てがパーフェクトだ。ジャケットもベスト。
☆☆☆☆☆

0905 PHOENIX/Grand Funk
     不死鳥/グランド・ファンク
2004. 2.15
1972年発表。マネージャーのテリー・ナイトと別れ、キーボードにクレイグ・フロストを迎えて、
新機軸を打ち出したアルバム。全体的にアーシーなムードが漂っている。ジャズ・ファンク風の
テイストが感じられるインスト「フライト・オブ・ザ・フェニックス」が素晴らしい。
☆☆☆☆

0906 A DAY AT THE RACES/Queen
     華麗なるレース/クイーン
2004. 2.15
紙ジャケ仕様。1977年発表の5作目。この時期、彼らも曲がり角に差しかかっていたのか、
凝りに凝った構成で勝負した前2作と比べると、楽曲の魅力を全面に出したアルバム作りとな
っている。収録曲はどれも粒揃いで、彼らのアルバムの中では隠れ名曲度が最も高い。
☆☆☆☆

0907 QUEEN U 
     クイーンU
2004. 2.22
紙ジャケ仕様。2作目にしてクイーンはとてつもないアルバムをモノにした。分厚いコーラスをメ
ロトロンの代わりに使い、息もつかせぬ斬新なアイデアで構築されるプログレッシブでシンフォ
ニックな世界。真のブリティッシュ・ロックが誇る名盤と言っても過言ではあるまい。
☆☆☆☆☆

0908 NEWS OF THE WORLD/Queen
     世界に捧ぐ/クイーン
2004. 2.22
紙ジャケ仕様。1977年発表の6作目は、今や世界中で歌われている「ウィー・ウィル・ロック・
ユー」と「伝説のチャンピオン」を含む事でも知られているが、それまでとは違い、レアなアイデ
アを重視したシンプルなサウンド・プロダクションに転換して大成功を収めた。名盤。
☆☆☆☆☆

0909 HOT SPACE/Queen
     ホット・スペース/クイーン
2004. 2.26
紙ジャケ仕様。1982年発表の問題作にして大傑作。大胆にブラスやシンセベースを導入して
、R&B寄りの方向性を打ち出した彼らの勇気と音楽センスは賞賛されるべきである。このよう
な異質とも思えるフォーマットでも、クイーンの音楽は立派に成立する事を示してみせた名盤。
☆☆☆☆☆

0910 A NIGHT AT THE OPERA/Queen
     オペラ座の夜/クイーン
2004. 3. 1
紙ジャケ仕様。クイーンの4作目は、誰が見ても彼らの代表作であり、ロック史に残る名盤であ
ろう。幅広い音楽性と緻密なスタジオワーク、高度な演奏技術、そして作曲の才能...全てが
最高のレベルで結実し、比類なき名盤が誕生した事は奇跡である。全ロック・ファン必聴!
☆☆☆☆☆

0911 WE ARE THE BASS CHAMPION/ベース・クイーン
     
2004. 3. 2
“BASS”というスタイルで、クイーンをカバーしたアルバム。どうやら日本人に依るものらしい。
インスト(というかカラオケ)が多いが、舌っ足らずの英語で歌った「ボヘミアン・ラプソディ」がベ
スト・トラック。企画物には違いないが、案外面白い。
☆☆☆☆

0912 A KIND OF MAGIC/Queen
     カインド・オブ・マジック/クイーン
2004. 3. 7
紙ジャケ仕様。1986年発表。映画に使用された曲も含まれ、また4人揃って録音したとは思
えないトラックもある為、やや散漫な印象も与えるが、相変わらず楽曲のレベルは高いし、八分
の力でもこれだけの物を作ってしまう所に、クイーンの凄さとしたたかさを感じてしまう好盤。
☆☆☆☆

0913 JAZZ/Queen
     ジャズ/クイーン
2004. 3.12
紙ジャケ仕様。1978年発表。先行シングルの「バイシクル・レース」にも顕著なように、クイー
ンにしては遊び心に溢れたアルバム、と言えるのでは。どの曲もリラックスして、というか適当
にやってる感じなのが仲々いい。もちろん豊富なアイデアは健在で、そこはやっぱりクイーン。
☆☆☆☆

0914 THE WORKS/Queen
     ザ・ワークス/クイーン
2004. 3.12
紙ジャケ仕様。1984年発表の本作は、クイーンのイメージ通りの曲が並ぶアルバム。守りに
入ったような印象は与えるが、曲も良く完成度も高いのはさすがというしかない。当時のMTV
ブームに乗り、次々と優れたビデオを発表したのもさすがクイーンという感じ。
☆☆☆

0915 THE GAME/Queen
     ザ・ゲーム/クイーン
2004. 3.19
紙ジャケ仕様。1980年発表の本作から2曲の全米No.1ヒットが生まれ、アルバムも初めてチ
ャートの一位となった。全曲シングルカットしてもいいくらいキャッチーでコンパクトな作りで(実
際に10曲中5曲がシングルとなった)、新たなファンを獲得した記念碑的アルバム。
☆☆☆☆

0916 FLASH GORDON/Queen
     フラッシュ・ゴードン/クイーン
2004. 3.19
紙ジャケ仕様。クイーンが唯一発表したサントラ(1980年発表)。メイン・テーマである「フラッ
シュのテーマ」は実にクイーンらしい逸品だが、全体的にはシンセを使ってのインストが多く、フ
ァンにも不評だった。が、サントラとしては非常に優れたアルバムである。
☆☆☆

0917 VISITORS 20TH ANNIVERSARY EDITION/佐野元春
     
2004. 3.28
J−POPが誇るべき名盤の20周年記念盤。PV等を収めたDVDとセットになっている。20年
という時を経てもそのコンセプトもサウンドも全く古びていない、というモンスターのようなアルバ
ムだ。時代はまだこのアルバムに追いついていないのかもしれない。
☆☆☆☆☆

0918 WAKE UP−CLOSER TO HOME/Mark Farner
     
2004. 4. 8
元GFRのマーク・ファーナーが、1988年と1992年にそれぞれ出したアルバムの2in1。実に
当時の主流、つまり産業ロック的な作りで、正直驚いた。あのマーク・ファーナーが、というイメ
ージで聴くと違和感があるが、曲もサウンドも実にグレードが高い好盤である。
☆☆☆☆

0919 ACCOLADE A GUITAR TRIBUTE TO QUEEN
     /Stephen Lloyd
     
2004. 4. 8
何者か不明だが、クイーンの曲をギターによるインストでカバーしたアルバム。歌メロをギター
で弾き、ソロは完コピと、仲々の実力者である事を見せつけている。「ボヘミアン・ラプソディ」「
愛にすべてを」などのコーラスパートまでギターで再現するという凝りようだ。お見事。
☆☆☆☆

0920 THE QUEEN ALBUM/Elaine Paige
     
2004. 4. 8
この人も全く知らない人だけど、クイーンゆかりのマイク・モランをプロデューサーに据え、クイ
ーンの曲をアッと驚く新解釈で聴かせるカバー・アルバム。どの曲も原曲の良さを認識しつつ、
違った楽曲に生まれ変わっており、素晴らしい内容である。
☆☆☆☆

0921 OMNIBUS/キリンジ
     
2004. 4.17
カントリーやR&Bなどを下敷きにした音楽を聴かせる二人組。かなりザ・バンドの影響大と見
た。日本人には珍しいクイーンの「Fat Bottmed Girls」やランディ・ニューマンのカバー収録
。やや頭でっかちな印象はあるが、心地よい音楽には違いない。
☆☆☆

0922 KINKS PART1 LOLA VERSUS POWERMAN 
     AND THE MONEYGOROUND/The Kinks
     ローラ対パワーマン、マネーゴーラウンド組第一回戦+3/キンクス
2004. 4.20
1970年発表。芸能界の内幕を暴いたコンセプト・アルバム。アマチュア・バンドの成功と転落
というストーリーに合わせたのか、シンプルなバンドサウンドが実に素晴らしい。おカマのお姉
さんを歌った「ローラ」は大ヒットとなった。
☆☆☆☆

0923 FLY OR DIE/N・E・R・D
     
2004. 5. 6
ネプチューンズなるプロデューサーチームが中心となって結成されたバンド。今どきのバンドに
しては、あまりヒップホップ的ではなく、あくまでもロックだ。ややアナクロなギターソロ、サビが
印象的な曲作り、ドラムを強調したミックス等々オールドファンをも虜にする要素がいっぱい。
☆☆☆☆

0924 HONKIN’ ON BOBO/Aerosmith
     
2004. 5.25
エアロの新作はブルースカバーだった。旧知のジャック・ダグラスと組んだせいか、かつての彼
らの特徴だった不良っぽさがムンムンしていて実によろしい。一曲だけオリジナル曲があるが
、これが実に良い出来なので、全編こういう感じの新作に期待したい。
☆☆☆☆

0925 MUSWELL HILLBILLIES/The Kinks
     マスウェル・ヒルビリーズ+2/キンクス
2004. 5.25
RCA移籍第一弾。1971年発表。デイビス兄弟が生まれ育ったロンドンの住宅街、マスウェル
・ヒルビリーをテーマにしたコンセプト・アルバムである。カントリーなどアメリカ音楽の影響を受
けた楽曲の出来は素晴らしく、昼下がりにまったりと聴くのが最適。
☆☆☆☆

0926 46664 PART1 AFRICAN PRAYER
     46664コンサート@ アフリカの祈り:アフリカン・プレイヤー
2004. 6. 6
あのネルソン・マンデラが提唱した、エイズ撲滅の為のチャリティー・コンサートのライブ盤第一
弾。U2、クイーン、ピーター・カブリエル、ボブ・ゲルドフ等々大物が出演している。ポール・オー
クンフォードというヒップホップ系(?)の人のトラックが個人的にはベスト・トラック。
☆☆☆☆

0927 STEVIE WONDER’S ORIGINAL MUSIQUARIUM T
     ミュージック・エイリアム〈リマスター・エディション〉
     /スティービー・ワンダー
2004. 6. 9
1982年に発表されたスティービーの70年代のヒット曲を集めた2枚組ベスト。とはいうものの
、こだわりと愛着の感じられる選曲であり構成である。各サイドのラストに収められた新曲も出
来が良く、準オリジナル作と捉えても良いのでは。70年代のスティービーの凄さを思い知る。
☆☆☆☆☆

0928 CARPENTERS GOLD 35TH ANNIVERSARY EDITION
     
2004. 6.15
数多くのベスト盤が出ているカーペンターズだが、この2枚組は決定版と呼んでもいいのでは。
全シングルを網羅し、アルバムトラックや未発表曲も含んで文句なしの内容である。カレンのち
ょっと沈んだ歌声は、いつ聞いても素晴らしい。サウンド・プロダクションも見事。
☆☆☆☆☆

0929 JETHRO TULL LIVE・BURSTING OUT
     
2004. 6.15
1978年に発表されたライブ・アルバム。正に凄いとしか言いようのない、壮絶な演奏が聴け
る。最初はハードに攻めて、アコースティックセットを挟み後半は圧倒的なテクニックとノリで迫
るプログレ大会、と構成も素晴らしい。とにかく凄すぎる。
☆☆☆☆☆

0930 WILSON PHILLIPS
     
2004. 7. 3
1990年発表の1st。デビュー早々2曲のNo.1ヒットを出した。3人娘が紡ぎ出すハーモニーが
、ひたすら心地よい。曲も粒揃いだし、サウンドも素晴らしく、ポップスとして非常に高い完成度
を誇っている。
☆☆☆☆☆

0931 LET ME ROLL IT/L−R
     
2004. 7. 3
1995年「Knockin’ On Your Door」のヒットでブレイクした後に出たアルバム。間違いな
く彼らの代表作であろう。ビートルズ的なサウンドアプローチもさることながら、捨て曲が全くなく
、文句なしの名盤である。
☆☆☆☆☆

0932 不思議/中森明菜
     
2004. 7. 3
明菜が歌手として絶頂期にあった1986年のアルバムだが、ヨーロッパ的退廃を感じさせるサ
ウンドに乗せて、歌詞が聞き取れない歌を聴かせる、という意図不明な内容で、およそ歌謡曲
歌手のレコードとは思えない。グレードは非常に高いのだが。
☆☆☆☆☆

0933 ONE FOR THE ROAD/The Kinks
     ワン・フォー・ザ・ロード/キンクス
2004. 7.24
1980年発表の傑作ライブ・アルバム。この頃キンクスはアメリカで大成功を収めており、その
飛ぶ鳥落とす勢いが見事にパッケージされている。アリスタ移籍後の曲が中心だが、「ユー・リ
アリー・ガット・ミー」「セルロイドの英雄」などもやっており、熱気に溢れ感動的。
☆☆☆☆

0934 GIVE THE PEOPLE WHAT THEY WANT/The Kinks
     ギブ・ザ・ピープル・ホワット・ゼイ・ウォント/キンクス
2004. 7.24
1981年発表。アリスタ移籍後のキンクスは、原点に立ち返ったかのようなソリッドなロックンロ
ールを聴かせており、若い連中にも決して負けてはいなかった。このアルバムも実にカッコ良く
仕上がっていて、相変わらずの曲の良さもあって、満点の出来。
☆☆☆☆☆

0935 THE WILD HEART/Stevie Nicks
     
2004. 7.27
1983年発表。スティービーのソロ第二作は、靄のかかったような音作りといい、妖しげなボー
カルといい、文句のつけようのない素晴らしい出来映えだ。彼女の最高傑作と言っていいだろ
う。収録曲も充実しており、何度聴いても飽きる事のない魅力に溢れている。
☆☆☆☆☆

0936 ROMANTICO/南佳孝
     
2004. 8. 4
オリジナル・アルバムとしては『Purple In Pink』以来5年振り。ゆったりとしたシンプルなサ
ウンドでまとめられているが、自分の音楽に対する揺るぎない自信がしっかりと感じられ、聴き
応えのあるアルバムだ。若手と積極的に組んで曲作りをする姿勢もいい。
☆☆☆☆

0937 SCHOOLBOYS IN DISGRACE/The Kinks
     不良少年のメロディ〜愛の鞭への傾向と対策/キンクス
2004. 8. 7
1975年発表。RCA最後のアルバムであり、コンセプト・アルバム時代最後のアルバムでもあ
る。ロカビリーやドゥワップなど、オールディーズ調の曲が目立つが、これはシンプルなロックに
立ち戻って成功したアリスタ期への布石だろうか。さりげなく良い曲が多い傑作。
☆☆☆☆

0938 THE SUN/佐野元春&ザ・ホーボー・キング・バンド
     
2004. 8.18
こちらもオリジナル・アルバムとしては5年振り。その間自身のレーベルを設立したりと、かつて
の時代の寵児も様々な問題を抱えていたようだ。が、この新作は先の南佳孝と同様に、ベテラ
ンならではの自信と余裕に満ちた好盤である。
☆☆☆☆

0939 THE KINKS ARE THE VILLAGE GREEN PRESERVATION
     SOCIETY−SPECIAL DELUXE EDITION
     ビレッジ・グリーン・プリザベイション・ソサエティ−デラックス・エディション
     /キンクス
2004. 8.26
キンクスが1968年に発表したアルバムの3枚組デラックス・エディション。本編のステレオ及
びモノバージョン、そしてアウトテイク等の貴重な音源がぎっしり詰め込まれた力作である。発
表当時は不評だったらしいが、そのコンセプトもサウンドも現在なら受け入れられるのでは。
☆☆☆☆

0940 SOMETHING ELSE BY THE KINKS
     サムシング・エルス+8/キンクス
2004. 9. 8
1967年発表。「ウォータールー・サンセット」「デビッド・ワッツ」などの有名曲を含むアルバム
だが、非常にバラエティに富んだ内容になっており、レイ・デイビスの作曲能力に感心すると共
に、後のコンセプト・アルバム志向への萌芽も窺えて興味深い。
☆☆☆☆

0941 MOTT THE HOOPLE LIVE 30TH ANNIVERSARY EDITION
     
2004. 9.23
1974年に発表されたライブ盤の30周年を記念し、未発表音源を加えて2枚組に拡大された
。予想していたより演奏が大人しい気がするものの、モット・ザ・フープルのカッコ良さを再認識
。再発にあたり、昔モットに世話になったブライアン・メイがメッセージを寄せている。
☆☆☆☆

0942 THE BATTLE FOR EVERYTHING/Five For Fighting
     
2004.10.14
ジョン・オンドラジックという人を中心とした3人組で、これは2ndらしい。アコースティックな感
触を生かしたサウンドが仲々で、どの曲もどことなく寂寥感のような物を感じさせてクセになる
アルバムだ。70’sエルトン風の曲もあったりして面白い。
☆☆☆☆

0943 FLEETWOOD MAC[EXPANDED & REMASTERD EDITION]
     ファンタスティック・マック[エクパンデッド・エディション:リマスター&
     ボーナス・トラック]/フリートウッド・マック
2004.10.14
マックの出世作がリマスターされ、ボーナス・トラックを加えて再発された。当時は無個性とか
言われたが、改めて聴いてみるとそのやや武骨なバンド・サウンドは、他にはマネ出来ない彼
ら独特の個性であった事を再認識した。やっぱり名盤である。
☆☆☆☆☆

0944 パパ・ヘミングウェイ/加藤和彦
     
2004.10.20
ようやくCD化された加藤和彦“ヨーロッパ三部作”の第一弾(もっとも発表当時からそう呼ば
れていた訳ではない)。バハマ録音。思ったよりソフィスティケイトされたサウンドに、加藤の気
だるげがボーカルが心地よい。紙ジャケ仕様。
☆☆☆☆

0945 うたかたのオペラ/加藤和彦
     
2004.10.20
“ヨーロッパ三部作”の中では、ベルリン録音の本作が最高であると思う。YMOの面々や矢野
顕子をバックに、歌詞もサウンドもボーカルもヨーロッパ的退廃を表現した日本のロックが誇
るべき名盤だ。やはり加藤和彦は凄い。紙ジャケ仕様。
☆☆☆☆☆

0946 ベル・エキセントリック/加藤和彦
     
2004.10.20
“ヨーロッパ三部作”の最後を飾り1981年に発表された。前2作と比べると最も洗練された音
作りがされている。が、ここまで来るとやりすぎって感じがしなくもない。歌詞は西洋史の講義
みたいだし。紙ジャケ仕様。
☆☆☆☆

0947 QUEEN LIVE KILLERS
     クイーン・ライブ・キラーズ
2004.10.26
紙ジャケ仕様。クイーンにとって初の公式ライブ・アルバム(1979年発表)。レコードに比べる
とかなり粗っぽい演奏だが、ライブ・バンドとしてのクイーンの姿は十二分に楽しめる。クイー
ンの70年代のライブは音も映像もオフィシャルは少ないので、貴重なアルバムだ。
☆☆☆☆

0948 HARMONIUM/Vanessa Carlton
     ハーモニウム/バネッサ・カールトン
2004.11. 5
1stの成功から2年、バネッサの2ndは実に素晴らしいアルバムとなった。ピアノを基調とした
音作りに変化はないが、曲想の幅が広がり、キャッチーな曲も内省的な曲も、どれも聴き応え
十分。2枚目のジンクスを微塵も感じさせないあたり、大したものである。
☆☆☆☆☆

0949 QUEEN ON FIRE LIVE AT THE BOWL
     
2004.11. 9
1982年7月にミルトン・キーンズで行われたコンサートを収録したライブ・アルバム(DVDと同
時発売)。発掘音源とはいえ、クイーンの新作が出る事が嬉しい。『ホット・スペース』収録曲の
ライブ・テイクも聴けて、これも貴重なアルバム。
☆☆☆☆

0950 ASTRONAUT/Duran Duran
     アストロノート/デュラン・デュラン
2004.11.14
あの『リオ』『セブン&ザ・ラグド・タイガー』を作ったオリジナル・メンバー5人による19年振り(
!)のアルバム。過去の名曲の焼き直しではない、今のオリジナルとも言うべき楽曲が良い出
来で、実に素晴らしいアルバムだ。彼ら独特のカラーはしっかりと残ってるのもいい。
☆☆☆☆☆