THE TALL SHIPS/IT BITES
ブログにも書いたが、イット・バイツの、20年振りの来日公演に行ってきた。期待していた通り、実に
素晴らしい演奏だった。で、去年出ていた約20年振りの新作『ザ・トール・シップス』を、その日本
公演前日にようやく聴いた(笑)。間に合って良かった(爆)
という訳で、遅くなったが新作である^^; 再結成ライブ盤の所でも触れたが、フランシス・ダナリーの
代わりにジョン・ミッチェルがギター&ボーカルで加入、声もスタイルもフランシス・ダナリーとよく似て
いて、古い曲をやっても全く違和感ないのだが、そうは言ってもダナリーの完全コピーではないので、
当然ながら違いはある。そこいらは、やはりこの新作でも窺える訳で、昔ながらのイット・バイツってな
感じの曲と、新しい要素が感じられる曲とが混在し、新生イット・バイツを力強くアピールしている。
ネットで、熱心なファンによる新作へのコメントを見ていると、歓迎する人と受け入れられない人とに
分かれるようで、それはそれで仕方ないことだと思うが、実はそれはファンだけに限った事だけでなく、
再結成ライブには参加していたオリジナル・メンバーのベーシスト、リチャード・ノーランが、新作の
レコーディング前に音楽性の違いから脱退してしまったそうで、当のメンバーてすら、新生イット・バイツ
に懐疑的だったりもする訳だ。ただ、ジョン・ミッチェルをフロントに据えて、イット・バイツはこの先も
活動していく事に腹を決めたようで、来日公演でも、この『ザ・トール・シップス』からは5曲が演奏され、
過去のアルバムと同等の扱いを受けている事が分かる。実際、過去の焼き直しではない、新たなる
イット・バイツのアルバムなのであり、タイトル曲なんて、彼らの決意表明ともとれる壮大な曲だ。
再結成したイット・バイツは、実は進化したイット・バイツでもあったのだ。その新しい要素は、もちろん
ジョン・ミッチェルがもたらした物と思われ、フランシス・ダナリーのポジションを継いだ男は、やはり
只者ではなかったという訳である。
ま、そんな(どんな?)訳で、新作の捉え方は聴く人によって違うのだろうが、ただひとつ言えるのは、
どういう評価を受けるとしても、この『ザ・トール・シップス』は紛れもなくイット・バイツの新作なのであり、
今後に期待を抱かせるに十分な内容である、ということ。きっと、彼らはこれからも前進し続けるに
違いない。それが感じられるだけでも素晴らしい。
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NOTE 2009.7.4
風の墓碑銘(全2巻)/乃南アサ
女刑事・音道貴子シリーズである。それも長編。しかも、ベテラン刑事・滝沢保とのコンビ復活なので
ある。『凍える牙』以来久々に、この名コンビが事件を追う。これだけで内容は保証されたようなもの
だが(笑)、やはり期待を裏切らない出来だ。
下町の築50数年と思われる古い住居跡から、男女の白骨死体が掘り出され、物語は始まる。家主
は82歳の老人で認知症、何度訪ねても参考になる話すら聞けない、という状況の中、この老人が
公園で殺され、捜査本部が設置される。そこで、音道貴子と滝沢保は再会し、再びコンビを組んで
捜査を開始する。最初の時とは違い、互いにそりの合わない相手ではあるものの、それぞれの能力
には敬意を払うようになっているのが、面白い。成長なのか妥協なのか。聞く所によると、欧米には
「相棒小説」と呼ばれるジャンルがあり、文字通り、コンビを組まされた刑事2人が、互いに反目しつつも
捜査を続けるうちに友情が芽生える、というものらしい。この、音道貴子と滝沢保のコンビは、互いを
認める事はあっても、決して友情など芽生えないので(笑)、「相棒小説」とやらの愛好家は満足出来ない
のだろうが、僕に言わせると、仲良くならないからいいのであって、決して相容れることのない2人の
やりとりが、ややポイントずれてて楽しかったりする。ま、あくまで仕事なんだから、ベタベタと仲良く
する必要はない訳だしね(笑)
で、物語自体は老人殺害事件の捜査を軸に、色々なエピソードや事件が絡んでくる。殺された老人
が入居していた老人ホームの職員の青年の意外な過去、音道貴子が抱える私生活の悩み、捜査を
撹乱する謎のニセ刑事、等々。事件の真相と関係するのもあり、そうでないのもあり、といった所だが、
実に効果的に絡んでくるので、長編ではあるが退屈しない。そして、音道の執念と勘がついに白骨死体
の身元を割り出す。この辺りは、実にゾクゾクする展開だ。ラストでは、もちろん意外な犯人、やりき
れない動機が明らかになる。犯人が取り調べで放つ一言、“きれいごとを言うな! 俺にとっては、
戦争なんだ! 生きるということは、そのまんま!” やり場のない悲しみが凍りつく、と文庫の帯には
書いてある(笑) でも、希望とか未来とか、そういったものを暗示して物語は終わり、決して後味は
悪くない。ミステリーとしても一級品であり、一見冷徹な女刑事である音道貴子も、恋人のことやら、
鬱陶しい身の上話を聞かせる同僚やら、あれこれと心配事があって、それもまた人間的で微笑ましい(笑)
仕事以外に考えることはないのか、と滝沢に言われた時の音道の一言がなかなか痛快(笑)
“だから−私にも色々あると言ってるんじゃないですか”
やっぱ、音道貴子、タイプです(爆)
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NOTE 2009.6.18
WHEN THE LIGHTS GO DOWN/IT BITES
昨年、20年ぶりという新作を発表したイット・バイツが来日するのである。7月3日、渋谷O−EAST
で一回のみの来日公演を行なうのだそうな。で、この事を知ったのは、ほんの数日前(笑) でも、
チケットが取れたので行く事にした。まさか、公演の一ヶ月前にチケット残ってるとは思わなかったが(苦笑)
という訳で、前哨戦というのではないが、新メンバーによる2006年のライブ盤を購入した。出てる
のは知ってたけど、まだ手を出さずにいたのである。なにせ、前述の20年ぶりの新作『ザ・トール・
シップス』も未聴なもんで^^;
で、その復活ライブ盤『ホエン・ザ・ライツ・ゴー・ダウン』だが、実に素晴らしい。ご承知の通り、Vo&G
のフランシス・ダナリーは参加せず、代わりにジョン・ミッチェルという人が新たにメンバーとなっている。
ギターも弾けるボーカルにこだわってるようだが(笑)、このジョン・ミッチェルが凄いのだ。ダナリーと
比べても違和感ゼロ。声も歌い回しも似てるし、ギターの音までそっくり。少年の頃、イット・バイツの
大ファンだったらしいけど。ま、そんなミッチェルを迎えたイット・バイツ、長期の空白期間なんて微塵も
感じさせない演奏を聴かせている。レパートリーの大半は80年代の曲ばかりなのは当たり前だが、
とにかくフロントのメンバーが代わっても全く違和感ゼロだから、あの名作ライブ盤『サンキュー・アンド・
グッドナイト』の頃から、時が流れていないような感じすらある。高度なテクニックを駆使ししつつも、
ユーモラスで余裕たっぷりのパフォーマンスは健在な訳だ。素晴らしい。実に素晴らしい。「スティル・
トゥー・ヤング・トゥー・リメンバー」で観客が合唱しているのも、なんだか感動的。今度の来日公演でも
やるのかなぁ(笑) と、今から楽しみでたまらないのである(笑) オールスタンディングだから、最後
まで見てるとツラそうだけど(爆)
と、とにかく、期待が膨らむライブ盤なのである。新作の『ザ・トール・シップス』も聴かねばなるまい。
来日公演に向けての予習という訳ではないけどね(笑)
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NOTE 2009.6.10
THE BEST OF CULTURE CLUB
う〜む、やっぱり良いなぁ、カルチャー・クラブ。何を今さら、という感じだけど(苦笑)。あの80年代の
ミュージック・シーンを彩った珠玉のヒット曲たちもいいが、このベスト盤の半数を占めるアルバム・
トラックがまた素晴らしい。実は、「チェンジング・エブリ・デイ」「ザ・メダル・ソング」「ミステイク・ナンバー・
スリー」あたりは初めて聴いたんだけど(汗)、こんなにいいとは思わなかった。さすがカルチャー・
クラブ、売れてたのはただの勢いだけではない。これまた今さら(笑)。今にして思うと、カルチャー・
クラブの全盛期って案外短くて、せいぜい3年程度なんだけど、今なお80’sの顔、みたいな印象を
残しているのは凄いことだ。そして、ここに収められた16曲は、それを見事に実証している。
聞くところによると、このベスト盤は、あのSHAZNAのIZAMが選曲したんだそうな。なかなか、良い
センスしてるではないの(笑)。個人的には、「タイム」「イッツ・ア・ミラクル」「君のためなら」なんて
とこが好きだな。昔も今も。ま、ヒット曲を連発した後、ボーイ・ジョージがクスリで捕まったりもして、
急激に失速していったカルチャー・クラブだけど、そのヒット曲たちは永遠に色褪せないのであり、
けど、売れなくなったらおしまい、というショービジネスの悲しさも、そこはかとなく感じさせたりもして、
ちょっと侮れない。一時期解散してたけど、現在は頑張って活動してるらしいので、暖かく見守って
あげよう(笑)
という訳で、このベスト盤最高である。星5つ進呈させて頂きます(笑)
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NOTE 2009.5.29
バスジャック/三崎亜記
なんともはや、不思議な小説集である。“今、「バスジャックがブームである」”と始まる表題作をはじめ、
回覧板で指示された通りに、家に二階扉を取り付ける「二階扉をつけてください」、動物園の檻の中で、
動物を“見せる”特殊能力を駆使する「動物園」、自宅に本を借りに来る女性によって、読書の歓びを
思い出す「雨降る夜に」等々、摩訶不思議なテーマと内容の小説が7編、どれもあり得ない物語で
ありながら、奇妙な読後感を残すものばかり。星新一のショートショートを思い出したりもするが、
それよりずっと不条理な世界である。一体、作者の三崎亜記とは何者なのだ? 女性みたいな名前
だけど、男であるらしい。不条理というかシュールな作品ばかりだが、決して悪ふざけではない。
どれも、しっかりした筆力とオーソドックスな文体で引き込まれる。実力のある人なのは間違いなさそう。
う〜む、強くお薦めは出来ないけど、興味があったら一度読んでみて、ってとこかな(笑)
なんと説明していいのか分からないが、面白いのは確かである。無責任なレビューですまん(爆)
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NOTE 2009.5.7
TRAFFIC/ABC
1980年代も今は昔、その80年代初頭のニュー・ロマンティックのムーブメントに乗って登場したのが
ABCである。1st『ルック・オブ・ラブ』をトレバー・ホーンのプロデュースのもとリリースしたのが1982年、
タイトル曲や「ポイズン・アロウ」がイギリスのみならず、アメリカでもヒットして、一躍ニュー・ロマンテ
ィックの旗手となった。トレバー・ホーンにとっても、ブロデューサーとして成功したのはABCが初めて
だったはずだ。その後、ABCは『ビューティ・スタッブ』『ハウ・トゥー・ビー・ア・ジリオネア』『アルファ
ベット・シティ』『UP』とアルバムを重ね、快調にヒットを飛ばし、80’sブリティッシュ・ポップの代表格
となるも、80年代に成功したアーティストの大半でそうであったように、90年代に入ると失速し、
1991年の『アブラカダブラ』を最後に解散する。1997年に突如『スカイスクレイピング』を発表して
復活するものの、Voのマーティン・フライのソロ・プロジェクトのような形であり、全盛期からのファン
としては、やや物足りない内容であった。しかし、ツアーをやったりして、本格的な活動を再開した、
と聞いたので、それなりに期待もしていたのだが、結局それ以降は噂も聞かなくなって約10年...
なんと、再びいや三たびABCは復活した! 新生ABCのメンバーは、オリジナル・メンバーである
マーティン・フライとデビッド・パーマー、そしてチャック・ケンティスの3人であり、この顔ぶれで去年
発表されたのが、11年ぶりとなる新作『トラフィック』なんである。
と、前置きが長くなってしまった(笑)。この久々の新作、なかなかよろしい。かつての、過剰なまでの
ゴージャスさはないが、オシャレでキャッチーなABCサウンドは健在と言っていい。彼らに限らず、
昔のニュー・ロマンティック一派は、オシャレではあるものの、やや仰々しく暑苦しいのが特徴だったが(笑)、
今回の『トラフィック』は脂抜きしたような雰囲気があり、その点は多少物足りない気もする(笑)。
でも、マーティン・フライの声も変わっておらず、独特のメロディ展開とか都会的センスが光るアレンジ
とかに見られる“美学”も昔のままだし、かつてのファンからも合格点を貰える出来栄えではなかろうか。
「ザ・ベリー・ファースト・タイム」「ラブ・イズ・ストロング」といったポップな曲がヒットして、再びABCが
脚光を浴びるのを期待したいものである。40歳以上の洋楽好きは、とにかく聴くように(笑) もちろん、
若い人も歓迎ですよ(笑)
いやしかし、ABCが再度復活するとはねぇ...感無量である。長生きはするもんだ(爆)
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NOTE 2009.5.1
THE IMMACULATE COLLECTION/MADONNA
今さらと言うか何と言うか(最近BOOK OFFで250円で買ったんだけど^^;)、マドンナのベスト盤
である。確か、1990年頃に出たと思う。彼女にとって、初のベスト盤だった訳だが、正に“ベスト”の
名に恥じないベスト盤である。全17曲中、全米No.1が7曲。デビューしてから6〜7年で、これだけ
No.1ヒットを出したのは凄い。他もほとんどがTOP10ヒットで、この時点で洩れてる曲が結構あるの
も凄い。やはりNo.1になった「Who’s That Girl」も収録されてない、というのも凄い。80年代後半
のマドンナの快進撃ぶりがよく分かる。しかも、ヒットしただけあり、どの曲もクォリティが高い。次から
次へと登場するヒット曲を聴いてると、ほんと時間の経つのも忘れてしまう。基本的に、シングル・
バージョンで収録されているようで、アルバム中心に聴いてた僕からすると、アルバム・バージョンと
は違うのもある訳で、なかなかに新鮮でもある。はっきりとアレンジが違うのもあるが、ちょっとした
ミックス違いもあり、ややマニアックな楽しみもあるし(笑)。さらに、この時点での新曲が2曲収めら
れているが、これがまた良い出来だ。やっぱり、マドンナは凄い。さっきから、凄い凄いばかり言って
るけど、本当に凄いと思ってしまうのだから、仕方あるまい(笑)。このベスト盤が出てから20年近く
経つ訳だが、相変わらず第一線をキープしているマドンナの凄さを、改めて実感してしまうのだ。
昨今では珍しいけど、後に出たグレイテスト・ヒッツ第二弾では、このベスト盤の時期と全く被って
いないのがまた凄い。途切れる事なく、ヒット曲を放ち、常に話題を振りまいてきたマドンナは、やっぱり
凄いのである。
所で、このベスト盤のタイトルだが、“Immaculate”というのは、“純潔”とか“汚れなき”とかいった
意味らしい。なんというか、やっぱマドンナだなぁ、って感心してしまうのであった(やや意味不明)。
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NOTE 2009.4.27
心にナイフをしのばせて/奥野修司
かつて日本中を震撼させた“酒鬼薔薇”事件よりさかのぼること28年前、川崎で同様の殺人事件が
起こっていた。被害者・加害者共に某私立ミッション系高校の男子一年生で、被害者は学校の裏で
ナイフでめった刺しにされて殺され、首を切断されていた。本書は、事件発生後20年以上の歳月を
経て、被害者の少年遺族に取材したものである。
しかし、こんな事件があったとは知らなかった。しかも、驚くのは、この事件の加害者の少年が後に
弁護士になっていた事である。フツーに考えれば、同級生を殺した少年は、国が定めたプログラムに
則り、見事に更生したことになる。確かに美談である。否定する気はない。しかし、我が子を無残に
殺された両親の思いはどうなのか。遺族の気持ちは。本書の中で、被害者の母親と妹は、息子(兄)
が殺されてから今に至るまでの思いの丈を、洗いざらいぶちまけている。
読んでみるまでは、僕は本書は、加害者の少年がいかにして更生し弁護士になったか、そしてそれを
被害者遺族はどのように捉えているのか、に重点を置いたルポルタージュと思っていた。でも、実際
は違う。だいたい、著者が“酒鬼薔薇”事件を機に、取材を始めた時には、加害者の消息すら、少年法
に守られて分からなかったのだ。本書はあくまでも、遺族が事件以降の生活を振り返り、心情を吐露
したものであり、理不尽な殺人事件によって、いかに残された家族が無茶苦茶にされたか、を描き出す
ことに焦点が置かれている。読めば読むほど、やりきれない。息子を奪われた悲しみも怒りも心に
封じ込め、ひたすら家族を守ろうとする父親、最愛の息子を失った事実から逃れる為に一定期間
廃人同様の生活を送り、また人格障害を疑われるほど人間が変わってしまった母親、ショックと怒り
のあまり、泣くことも笑うことも忘れ、ひたすら無感情になる妹、家庭は崩壊寸前になるものの、父親
の踏ん張りと周囲の支えで立ち直るが、その裏では一歩間違えば凄惨な事件が起こっていても不思議
ではなかった。そんな状態でも、遺族3人が口を揃えて言うのは「犯人を憎んではいけない」。父親
は洗礼を受ける事で救いを求め、母親は製菓学校に通い喫茶店を開業する事で、精神の安定を
図っていく。妹は結婚し2人の子供に恵まれ、事件から10年以上過ぎてようやく平穏が戻ってきたと
思ったら、父親が癌で亡くなってしまう。やりきれない。一方の加害者は、少年法に守られ、苗字も
変えて過去を消し去り、弁護士として成功を収める。しかし、被害者に対して一度の謝罪もない。
事件後、取り決められた慰謝料についても、ろくに支払いもされないままだ。被害者の妹が言う
「更生する、とは心から罪を悔いて謝罪することだ」という一言が重い。殺人を犯しながらも弁護士に
なった加害者は、社会的に見れば立派に更生したという事で、成功例と看做されるのだろう。いかに
日本の法律というものが、被害者をないがしろにしているか、の証明である。
文庫版解説は現役弁護士が担当し、本書によって遺族のケアや保障について、もっと考えなければ
ならない、という問題提起がされ、徐々に法整備が成されている、と書かれている。全編救いのない
内容の本書にあって、唯一救いを感じる箇所であった。
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NOTE 2009.4.22