CDリスト

0101〜0150

0101 UP/ABC
     UP(アップ)/ABC
1990. 1.15
ABC通算5作目。今回は限りなくハウスに接近した音作りとなっている。元々作り物っぽい世
界が特徴であった人たちだし、打ち込みで作られたABC流ハウスも仲々カッコいい。キャッチ
ーな曲調もうまくフィットし、この路線良いではないか、と思ったがこれきりだった。
☆☆☆☆

0102 RICK SPRINGFIELD GREATEST HITS
     リック・スプリングフィールド・グレイテスト・ヒッツ
1990. 1.15
80年代ヒット連発だったオーストラリア出身のリック・スプリングフィールドのベスト盤で、主立
ったヒット曲は全て収録されている。分かりやすいメロディにハード・ポップなロック・サウンド、
今となってはやや音が古臭い気がするものの、実に良質なポップ・ミュージックである。
☆☆☆☆

0103 ELI AND THE THIRTEENTH CONFESSION/Laura Nyro
     イーライと13番目の懺悔/ローラ・ニーロ
1990. 1.17
あまり一般には知られていないが、熱心なファンからは高い評価を受けていたシンガー・ソン
グライターのローラ・ニーロの2作目(1969年発表)。黒人音楽をベースにし、その情念がほと
ばしるような歌唱は、一度とり憑かれたら病みつきになること間違いなし。
☆☆☆☆

0104 AFFECTION/Lisa Stansfield
     アフェクション/リサ・スタンスフィールド
1990. 2. 9
80年代終わり頃、イギリスのクラブ・シーンから登場した人だが、歌唱力もなかなか。これは1
stで、ハウス等当時の流行りの音を下敷きに、ダンサブル且つお洒落なサウンドを聴かせる。
10年以上経った今聴いても古びた感じがしないのは、ボーカルが魅力的だからだろう。
☆☆☆☆

0105 FOOT LOOSE & FANCY FREE/Rod Stewart
     明日へのキック・オフ/ロッド・スチュワート
1990. 2. 9
熱心なファンにはマーキュリー時代と比べて、あまり評判がよろしくないアトランティック移籍後
のロッドだが、僕はこの時期が一番好きだ。特に1977年発表のこのアルバム、強者を集めた
バンド・サウンドとロッドのボーカルが素晴らしく、捨て曲なしの名盤。
☆☆☆☆☆

0106 STEEL WHEELS/The Rolling Stones
     スティール・ホイールズ/ローリング・ストーンズ
1990. 2.18
1989年、3年の沈黙を破って発表された本作は、余裕と貫禄を感じさせる傑作である。長年
のストーンズのパターンを踏襲しつつも、AORすれすれにソフィスティケイトされた曲もあり、大
人の為のロック・アルバムといった趣。直後の初来日公演は感激だった。
☆☆☆☆☆

0107 LOVE YOU LIVE/The Rolling Stones
     ラブ・ユー・ライブ/ローリング・ストーンズ
1990. 2.28
1977年発表の2枚組ライブ盤。ここで聴ける演奏は円熟の極みと言っていいのだろう。軽くも
重くもなく、変にふてぶてしかったりして、ストーンズの面目躍如。500人程度のライブハウスで
録音されたテイクもあり、観客の反応が実に生々しいのもいい。
☆☆☆☆☆

0108 RED/King Crimson
     レッド/キング・クリムゾン
1990. 3.18
ロバート・フリップ、ジョン・ウェットン、ビル・ブラッフォードの3人による録音で、第二期(?)クリ
ムゾン最後の作品となった名盤。インストであるタイトル曲が強烈だが、それに続くボーカル曲
も凄まじい。当時評判だったライブの物凄さが想像出来る。
☆☆☆☆☆

0109 IT’S ONLY ROCK’N ROLL/The Rolling Stones
     イッツ・オンリー・ロックンロール/ローリング・ストーンズ
1990. 3.18
1974年発表の本作は、ストーンズの所信表明とでも言うべきタイトル曲があまりにも有名で
あるが、「タイム・ウェイツ・フォー・ノー・ワン」などの印象が強く、彼らにしてはメロウというかセ
ンチメンタルというか、とにかく違うイメージを感じさせるアルバムである。異色作か。
☆☆☆☆

0110 UNDERCOVER/The Rolling Stones
     アンダーカバー/ローリング・ストーンズ
1990. 3.20
1983年発表。意外にもトレンドに敏感なストーンズ(というか、ミック・ジャガー)は、このアル
バムでヒップホップを大胆にも取り込んだ。シングルの「アンダーカバー・オブ・ザ・ナイト」はそ
れが成功しているが、アルバム全体として見ると疑問が残る。
☆☆

0111 ELCTRIC FOLKLORE LIVE/The Alarm
     
1990. 3.27
とう聴いてもU2フォロワーにしか聞こえないアラームのライブ盤。U2よりは明るく突き抜けた
ような感じもあり、そこがU2とは一線を画す所と言っていいのだろう。全体的に漂うB級な雰囲
気は決して悪くない。パブロックに近い感触かも。
☆☆☆

0112 STICKY FINGERS/The Rolling Stones
    
1990. 3.27
個人的には今日に至るまで、ストーンズのベスト3に入る名盤だと思っている。「ブラウン・シュ
ガー」「ワイルド・ホーセズ」といった超名曲を生み、しばらく前から追求し続けてきたアメリカ南
部サウンドを完璧に消化して、新たなストーンズ・サウンドを確立した。
☆☆☆☆☆

0113 THROUGH THE PAST,DARKLY(BIG HITS VOL.2)
     /The Rolling Stones
     スルー・ザ・パスト・ダークリー(ビッグ・ヒッツVOL.2)
     /ローリング・ストーンズ
1990. 4.11
60年代、デッカ在籍時のシングルを中心に編集されたアルバムの第二弾。「ジャンピン・ジャ
ック・フラッシュ」収録。R&Bのコピー・バンドから脱却し、自己のサウンドを確立し始めていた
彼らの姿がよく分かる。曲作りの上手さは絶品。
☆☆☆☆

0114 BEGGARS BANQUET/The Rolling Stones
     ベガーズ・バンケット/ローリング・ストーンズ
1990. 4.17
1968年発表。「悪魔を憐れむ歌」が収録されている事でも知られるこのアルバムで、ストーン
ズは急速に、アメリカ音楽への接近を計った。それ以前とはかなりイメージが違う内容だった
ろうが、非常に素晴らしい。なお、ジャケットは有名なトイレの落書きデザインである。
☆☆☆☆☆

0115 THE LANGUAGE OF LIFE/Everything But The Girl
    
1990. 4.27
70年代から活動しているベン・ワットとトレイシー・ソーンの夫婦デュオがデビュー時からの憧
れだったトミー・リピューマのプロデュースで制作したこのアルバムは、ニューヨークの名うての
セッションマンをバックに、ソフィスティケイトされた極上のサウンドが堪能できる名盤。必聴。
☆☆☆☆☆

0116 ALANNAH MYLES
     
1990. 4.27
1990年いきなり「ブラック・ベルベット」を全米bPにした、カナダ出身の女性ロック・シンガー
の1st。シンプルなロックが多く、ゆったりした曲調の「ブラック・ベルベット」は異色かも。この人
、本国カナダでは国民的人気らしい。ボーカルは結構ドスがきいている。
☆☆☆

0117 EMOTIONAL RESCUE/The Rollling Stones
     
1990. 4.27
ストーンズのアルバムの中では地味な扱いだが、個人的には結構気に入っている。一曲目の
「ダンス」やシングルにもなったタイトル曲が、今までとは少し変わったストーンズを感じさせる
からだ。他の曲も単純だけど、キャッチーでいいと思う。
☆☆☆☆

0118 ELTON JOHN
     エルトン・ジョン
1990. 5.12
1970年に発表されたエルトンの2作目。あの「ユア・ソング」が収録されているアルバムであり
、エルトンが第一線に躍り出た記念すべき作品でもある。静かな文学的イメージの曲が並び、
ピアノの詩人というエルトンのイメージを決定づけた。名曲揃いである。
☆☆☆☆☆

0119 BIG HITS(HIGH TIDE AND GREEN GRASS)
     /The Rolling Stones
     ビッグ・ヒッツ(ハイ・タイド・アンド・グリーン・グラス)
     /ローリング・ストーンズ
1990. 5.12
デッカ時代の初期の代表曲を集めたベスト盤。R&Bのカバーも渋いが、「サティスファクション
」「黒くぬれ」など、ストーンズのイメージを決定づける名曲も多く収録されている。「アズ・ティア
ーズ・ゴー・バイ」のような曲も素晴らしい。
☆☆☆☆

0120 VENUS AND MARS/Wings
     ヴィーナス・アンド・マース/ウィングス
1990. 5.19
「あの娘におせっかい」のヒットを出したウィングスの1975年のアルバム。バラエティに富んだ
曲調はメロディ・メーカー、ポールの面目躍如。冒頭のメドレーもカッコいいが、故ジミー・マック
ロウがボーカルをとる「メディスン・ジャー」なんかもいい。
☆☆☆☆

0121 LET IT BLEED/The Rolling Stones
     レット・イット・ブリード/ローリング・ストーンズ
1990. 5.26
ストーンズが混沌とした60年代を締めくくったアルバム。最高傑作との声も高い。ライ・クーダ
ーなどのゲストを迎え、よりアメリカに接近したサウンドが聴ける。「ギミー・シェルター」「無情の
世界」などは今でもライブには欠かせないスタンダードとなった。
☆☆☆

0122 CHEAP THRILLS
     /Big Brother & The Holding Company
     
1990. 5.28
伝説のロック・クイーン、ジャニス・ジョプリンがプロ・デビューしたバンド。このアルバムはベスト
セラーとなり、ジャニスを一躍有名にした。音的には、60年代にありがちなサイケなブルース・
バンドといった印象。好むと好まざるとに関わらず、ジャニスの歌は聴く者の心をとらえる。
☆☆☆

0123 I’M BREATHLESS/Madonna
     アイム・ブレスレス/マドンナ
1990. 6.14
マドンナが出演した『ディック・トレイシー』という映画の雰囲気をモチーフに作られたアルバム。
ファンには不評だったが、1930年代を再現したノスタルジックなオリジナル曲が仲々の出来
である。ちなみに、タイトルのブレスレスは映画でマドンナが演じた役名。
☆☆☆☆

0124 REPLICA/河合その子
    
1990. 6.14
全曲河合その子作曲によるオリジナル曲で占められたアルバム。曲自体はそれほど悪くはな
いのだが、てらいのないメロディの曲が多いので、大げさなアレンジが素朴な曲の良さを消して
しまっている。極力薄いバックに徹して、歌を引き立てた方が良かったのでは。
☆☆☆

0125 THE CRY OF LOVE/Jimi Hendrix
     クライ・オブ・ラブ/ジミ・ヘンドリックス
1990. 6.16
ジミ・ヘンの死後、録音済みだった音源を編集してリリースされたアルバム。本人は未完成と
言っていたらしいが、どの曲も素晴らしい出来である。ボーカリスト、ソング・ライターとしてのジ
ミ・ヘンのとてつもない才能を認識させられる。
☆☆☆☆☆

0126 BETWEEN THE LINES/Janis Ian
     愛の回想録/ジャニス・イアン
1990. 6.16
1975年発表。「17才の頃」のヒットを生み、グラミー賞にまでノミネートされた。ジャニス自身
が弾くアコースティック・ギターをメインに据えたシンプルなサウンドが、歌の魅力を引き出して
いる。内向的な歌詞が多いようだが、メロディも分かりやすく暗い感じはしないのが良い。
☆☆☆☆☆

0127 PAST TO PRESENT 1977−1990/TOTO
     グレイテスト・ヒッツ/TOTO
1990. 6.30
TOTOのヒット曲を集めたベスト盤。何故か『ターン・バック』と『アイソレーション』からの曲はな
いが、それ以外は文句なし。新加入のボーカリスト、ジャン・ミッシェル・バイロン参加の新曲が
4曲入っているが、こちらもTOTOの新生面を感じさせた。
☆☆☆☆☆

0128 FENCE OF DEFENSE X・TIME
    
1990. 6.30
タイトル通り、FODの5作目。かなりシンセの比重が多くなり、北島健二のギターが引っ込んで
いるのがちょっと不満。歌詞も、少年性に妙にこだわっているような印象がある。全体的に産
業ロック的な感じがする。
☆☆☆

0129 THE BOOK OF TALIESYN/Deep Purple
     詩人タリエシンの世界/ディープ・パープル
1990. 7.21
第一期ディープ・パープルの2作目。1stで見せた方向性、すなわち有名曲をオルガン中心の
サイケなアレンジでカバーする方法をさらに押し進めた感じ。ただ、リッチーが目立ち始めてき
ており、バンドの中での立場が変わり始めた事も感じられる。
☆☆☆

0130 NEW YORK TENDABERRY/Laura Nyro
     ニューヨーク・テンダベリー/ローラ・ニーロ
1990. 7.21
ローラ・ニーロの通算3作目にして、最高傑作と僕は思う。収録曲をたくさんカバーされたこれ
までのアルバムと比較すると、目立った曲はないが、ローラのボーカルは今まで以上に生々し
く迫ってくる。恐ろしいまでの迫力だ。
☆☆☆☆☆

0131 THE GREAT BILLBOARD 500×NO.1’s VOL.27
     ザ・グレート・ビルボード500×NO.1’s VOL.27
1990. 7.21
米ビルボード誌で一位になった曲を順番に収録したシリーズ。日本の会社が企画した物だが、
レーベルの壁を越え、ここまでやったのは快挙。このVOL.27は1976年のbPが収録され
ており、リアルタイムで聴いていた曲ばかりで、非常に懐かしい。
☆☆☆☆

0132 SLOW WATER/Glass
     
1990. 8. 1
80年代から90年代にかけて、東京を中心に活動していたインディーズ・バンドのアルバム。ラ
イブ音源を元に作られている。70年代ブリティッシュ・ロックの大きな影響を感じさせる曲とサ
ウンドには独特のオリジナリティがあり、凡百のインディーズとは明らかに一線を画していた。
☆☆☆☆

0133 DISOLATION ANGELS/Bad Company
     ディソレーション・エンジェル/バッド・カンパニー
1990. 8. 4
1979年発表、バドカン通算5作目。アメリカ南部っぽいアプローチを随所で取り入れたのが功
を奏し、非常に聴きやすい内容でベストセラーとなった。いつもの事ながら、ポール・ロジャース
のボーカルは最高だが、サイモン・カークもシンドラを使ったりして頑張っている。
☆☆☆☆☆

0134 OOPS!/チェッカーズ
    
1990. 8. 9
チェッカーズのオリジナルでは4作目。今回は、曲間に「OOPS!」なるお遊びを入れてみたり
なんかして、変化を持たせようとしている。アルバム全体も統一感が感じられ、歌詞のテーマも
ぐっと幅広くなり、試行錯誤のあとが見える。仲々の好盤。
☆☆☆☆

0135 RECORDS/Foreigner
     ベスト・オブ・フォリナー
1990. 8.26
『栄光の旅立ち』から『4』までのアルバムからのシングルを10曲収録したベスト盤。こうしてシ
ングル曲を並べて聴いてみると、彼ら(というかミック・ジョーンズ)の曲作りの上手さを認識さ
せられる。1978年のヒット「ホット・ブラッディッド」はライブ・テイクが収められた。
☆☆☆☆

0136 GIVE US A WINK/Sweet
     甘い誘惑/スイート
1990. 8.26
70年代中頃、日本のおけるスイートの人気は、それはもう凄いものだった。「フォックス・オン・
ザ・ラン」「アクション」の2大ヒットがラジオから流れない日はなかったと言っていいくらいだ。そ
の2曲を含むこのアルバム、キャッチーでカッコ良くて文句なし。
☆☆☆☆☆

0137 MARIAH CAREY

1990. 9. 6
20世紀最後の歌姫、マライアのデビュー・アルバム。出た当時、新人だけど7オクターブの声
を持ち作曲やプロデュースも手掛ける実力派しかも美人と聞いて、このアルバムを聴いてみた
のだが、良い出来ではあるが、結局当時の主流の音であり曲調であった。
☆☆☆

0138 LISTEN WITHOUT PREJUDICE VOL.1/George Michael

1990. 9. 6
ソロ第一弾『FAITH』が大成功した事で、ブレッシャーもきつかったろうが、この2作目はジョー
ジ・マイケル本来の魅力が感じられる好盤である。曲もボーカルも素晴らしい。先入観なしで聴
いてくれ、というタイトルが意味深だが、VOL.2は出てない。
☆☆☆☆

0139 LIBERTY/Duran Duran
     
1990. 9.24
3人になってしまったデュラン・デュランが、新メンバー2人を加えて1990年に発表したアルバ
ム。彼らなりのブラック・ミュージック解釈がいい形で結実し、傑作と呼んでいいアルバムだと思
うのだが、評判は良くなかった。
☆☆☆☆

0140 GONNA TAKE A MIRACLE/Laura Nyro & LaBelle
     
1990. 9.24
ローラ・ニーロが女性コーラス・グループのラベルと組んで作ったモータウン・ナンバーを中心と
したカバー・アルバム。オリジナル曲を歌う時とは全く違う表情を見せるローラが仲々いい。子
供の頃から親しんでいた曲ばかりという事で、楽しくてたまらない様子が伝わってくる。
☆☆☆☆

0141 I DO NOT WANT WHAT I HAVEN’T GOT
     /Sinead O’Connor
     蒼い囁き/シンニード・オコナー
1990.10. 3
アイルランド出身で過激な発言や行動で話題のシンニード・オコナーの1990年のベストセラ
ー・アルバム。全米アルバム・チャートで一位になり、プリンス作の「愛の哀しみ」も大ヒットした
が、シンニード個人の主張が色濃く出ており、シンパシーのない人には面白くない。
☆☆

0142 MAD:BAD:AND DANGEROUS TO KNOW/The Cross
     マッド・バッド・ロックンローラー/ザ・クロス
1990.10. 7
クイーンのロジャー・テイラーのサブ・プロジェクト、ザ・クロスはアルバム一枚で消滅したと思っ
ていたが、実は活動していた。これは2作目で、バンドのメンバーの曲も収録され、単なるソロ
・プロジェクトではない事をアピールしているが、ロジャーと他のメンバーとの力量の差は歴然。
☆☆☆

0143 HEART LIKE A WHEEL/Linda Ronstadt
     悪いあなた/リンダ・ロンシュタット
1990.10. 7
このアルバムからのシングル「悪いあなた」が1975年全米bPになり、リンダはカントリー・シ
ンガーから脱却し始めた。選曲が命の人だけに、ここでもローウェル・ジョージなどカントリーの
枠にとらわれない幅広いソングライターの曲を取り上げている。
☆☆☆

0144 ゴールデン・ピクニックス/四人囃子
     
1990.10.16
四人囃子の2nd。1stとはイメージが変わって、遊び心溢れる内容となっている。悪ふざけに
なりそうな所をうまく避けているのはさすが。フュージョン風のインスト「レディ・バイオレッタ」な
どを聴くと、四人囃子脱退後の森園の音楽活動が予見出来たりして興味深い。
☆☆☆☆

0145 KISS OF LIFE/Gene Loves Jezebel
     
1990.10.27
このバンドに関しては何の知識もない。ルックスも含め独特の美意識に貫かれた様式プログ
レ、みたいなイメージで聴いてみると、何の変哲もないロック。曲の出来なども良くない。もしか
して、このアルバムでビジュアル系からの脱却を狙ったのかもしれないが、失敗だな。


0146 MOBO/渡辺香津美
     
1990.10.28
渡辺香津美がカズミ・バンド解散後に発表した2枚組。スライ&ロビーをゲストに迎え、リズム
にも目配りしている。元々ジャズ畑の人だけに、結構遊んでしまう傾向があるのだが、このア
ルバムに関してはシャレがきつ過ぎるような気もする。
☆☆☆

0147 AJA/Steely Dan
     彩(エイジャ)/スティーリー・ダン
1990.11.12
スティーリー・ダン1977年発表の大ベストセラー。彼らの代表作であろう。例によって、優秀
なスタジオ・ミュージシャンを集め、金と時間をたっぷりかけて作られたアルバムだが、それだ
けに完成度は恐ろしく高い。フュージョン的アプローチも感じられる。
☆☆☆☆

0148 TRAVELING WILBURYS VOL.3
     ボリューム3/トラベリング・ウィルベリーズ
1990.11.12
1990年発表。ボリューム2はなく、いきなりボリューム3になってしまった。内容的には、フォ
ーク・ロック仕様の名盤であった『ボリューム・ワン』に比べると、正直言ってかなり落ちる。曲
が今いちなのが原因か。「ウィルベリー・ツイスト」なんか結構楽しいのだが。
☆☆☆

0149 REMASTERS/Led Zeppelin
     リマスターズ/レッド・ツェッペリン
1990.11.22
ツェッペリン解散から10年が過ぎ、ジミー・ペイジ自らリマスタリングして監修したツェッペリン
の4枚組ボックス・セットから抜粋された2枚組。おいしい曲は漏れなく収録されお買い得。年
代順に曲が並んでいるので、ZEPの変遷振りが良く分かって聴き応えあり。
☆☆☆☆☆

0150 AT THE BEEB/Queen
     女王凱旋〜戦慄のライブ・クイーン〜/クイーン
1990.11.22
クイーンがデビュー直後BBCに残したライブ音源をCD化したもの。ライブといっても、観客の
いないスタジオ・ライブであり、ギターなどは結構オーバー・ダブされている。そこが少々残念
だが、一発録りの曲もあり、かなり貴重な記録だろう。熱心なファン向け。
☆☆☆