CDリスト

0451〜0500

0451 BOHEME/Deep Forest
     ボエム/ディープ・フォレスト
1995. 6.17
世界各地の民族音楽などをサンプリングして、オリジナルな音楽を作るフランスの二人組。テ
クノロジーの発達のせいか、音楽の作り方も変わったものだと感心する。いわゆる、癒し系の
音楽といってよく、その手のコンピレーションやCMの常連。
☆☆☆

0452 LE CAFE DE LA PLAGE/ムーンライダーズ
     
1996. 6.29
90年代半ば、回想モードに入っていたというムーンライダーズが過去の曲をジャングルなど流
行りのサウンドを使ってリメイクしたアルバム。原曲を知らなくても結構面白い。意外と夏向き
の音である。涼しげなレゲエになった「ボクハナク」などは、オリジナルを凌駕している。
☆☆☆☆

0453 CAMERA EGAL STYLO/ムーンライダーズ
     
1995. 7. 1
ムーンライダーズが昔から先鋭的なアイデアを実践してきたバンドである事がよく分かる1980
年のアルバム。今で言うサンプリングのような事をやってしまっているのだ。曲のタイトルは全
てヨーロッパ映画から取られており、映画を見ているような気にもさせる傑作。
☆☆☆☆☆

0454 グランプリ/東京スカパラダイスオーケストラ
     
1995. 7. 4
大半の曲が外部のミュージシャンとの共演であり、意外な交遊関係(小沢健二、高橋ユキヒロ、
竹中直人、石川さゆり等々)に驚いたが、その他軽快なインストや曲間に挟み込まれたコントも
楽しく、何度聴いても飽きないアルバム。
☆☆☆☆☆

0455 NOUVELLE VAGUES/ムーンライダーズ
     
1995. 7. 9
1978年発表。タイトルほど斬新さは感じないが、テクノポップを先取りしたような曲もあり、や
はり彼らは進んでいた。全体的にAORっぽく聞こえてしまうのが難点だが、一曲目の「スイマー
」などのけぞるほどカッコいい曲もある。
☆☆☆

0456 THE WORST OF MOONRIDERS/ムーンライダーズ
     
1995. 7.15
デビュー10周年記念盤だったらしい。1985年発表。デビュー時からのライブ音源をまとめた
2枚組。テープを流してそれに合わせて即興演奏をするなど実験的試みも聴かれる反面、ゲス
トを招いてのお遊びとしか思えないセッションもあったりして、やはり一筋縄ではいかない。
☆☆☆

0457 MIRROR BALL/Neil Young
     ミラー・ボール/ニール・ヤング
1995. 7.30
パール・ジャムをバックに従えたアルバム、という事で聴いてみた。両者の相性は抜群のよう
で、全く違和感は感じられない。最初は共同名義の共演盤として出すつもりだったそうだが、や
はりニール・ヤングのペースにパール・ジャムがはまっているような気がする。
☆☆☆

0458 DON’T TRUST OVER THIRTY/ムーンライダーズ
     
1995. 8. 3
今では死語となってしまった言葉を、敢えてタイトルに持ってくるあたりに彼らの洒落っ気を感じ
る。1986年の作品。タイトル曲が出色の出来だが、80年代的ニューウェイブ風の音作りが結
構良い。相変わらず様々なアイデアを実践する姿勢は素晴らしい。
☆☆☆☆

0459 最後の晩餐/ムーンライダーズ
     
1995. 8.11
5年間の沈黙を破り、1991年に発表されたアルバム。ビートルズの流れを汲む正統派ポップ
ス風の音作りが為され、彼らのアルバムの中でも聴きやすい部類に入るのでは。これまでにな
く名曲が揃った、間違いなく彼らの最高傑作と言えるだろう。
☆☆☆☆☆

0460 JAGGED LITTLE PILL/Alanis Morissette
     ジャグド・リトル・ピル/アラニス・モリセット
1995. 8.17
彼女はマドンナの主宰するレーベルから1995年にデビューし、この1stは年間チャートの一
位を獲得、なんとグラミー賞にも輝いた。時にはヒステリックにさえ聞こえる感情移入型ボーカ
ルとストレートな歌詞が印象的。あまり一般受けするような感じではないけど。
☆☆☆

0461 くまちゃん/モダンチョキチョキズ
     
1995. 8.17
相変わらず本気かどうかよく分からないモダチョキだが、本作ではなんと濱田マリと財津一郎
のデュエットが聴ける。これがまたミュージカルの挿入歌みたいで凄い。全体的に昭和歌謡に
対するオマージュみたいなものを感じるのは僕だけか。
☆☆☆☆

0462 DISSIDENT/Pearl Jam
     ディシデント〜ライブ・イン・アトランタ/パール・ジャム
1995. 8.20
日本独自企画によるパール・ジャムのライブ盤。エネルギュシュな演奏が楽しめる。CDに付い
ているハガキにメッセージを書いて送ると直接メンバーに届くようになっていた。何だか、とても
彼ららしい試みだという気がする。
☆☆☆☆

0463 JUST CAN’T GET ENOUGH
     :NEW WAVE HITS OF THE 80’S,VOL.2
     
1995. 9. 2
これまたライノ編集で、タイトルからも分かるようにネオパンク、ニュー・ウェイブ系のアーティス
トの曲が収められている。目玉はMの「ポップ・ミュージック」だろうが、その他も音は古臭いが
仲々良い曲が多い。ここいらもバカには出来ない。
☆☆☆☆

0464 SCATMAN’S WORLD/Scatman John
     スキャットマンズ・ワールド/スキャットマン・ジョン
1995. 9. 5
“ヨーロッパで大ヒット、驚異のテクノ・スキャット”なる宣伝文句に興味を持ち聴いてみたが、ス
キャットというより“クチビル芸”という印象の方が強い。曲自体はマイナー進行が多く、個人的
にはそこいらが今いちだったが、日本ではヒットした。
☆☆

0465 AVERAGE WHITE BAND
     アベレージ・ホワイト・バンド
1995. 9. 8
70年代半ば、白人によるファンク・バンドして人気を博したアベレージ・ホワイト・バンドの1st。
インストの「ピック・アップ・ザ・ピーセズ」が全米bPとなった。ファンクというより、むしろ後のAO
Rに近い作風である。
☆☆☆

0466 REALITY BITES
     「リアリティ・バイツ」オリジナル・サウンドトラック
1995. 9.16
ウィノナ・ライダー主演映画のサントラ。ナックの「マイ・シャローナ」を収録している事で話題に
なったが、新旧取り混ぜた収録曲はどれも出来が良く、映画と切り離しても楽しめる。ビッグ・
マウンテンによるピーター・フランプトンのカバーは映画では流れていない。
☆☆☆☆

0467 マニア・マニエラ/ムーンライダーズ
     
1995. 9.30
あまりに内容が過激、という事で発売直前に中止にされてしまった問題作。日の目を見るまで
に3〜4年かかったらしい。が、今聴くとそれほど過激な感じはせず、コンピューターを駆使した
テクノポップ的なサウンドである。どこが問題だったのだろう?
☆☆☆

0468 STRICTLY COMMERCIAL
     /THE BEST OF FRANK ZAPPA
     ザ・ベスト・オブ・フランク・ザッパ
1995.10. 4
ロック界の奇人・変人と言われたザッパの死後発表されたベスト盤。彼の音楽性はあまりにも
多岐に渡る為、一枚のディスクにまとめるのは不可能という事で、比較的ロック寄りで聴きや
すい曲をセレクトしたそうだ。いわば入門者向けだが、それにしてもとんでもない才人である。
☆☆☆☆☆

0469 LIFE/Simply Red
     ライフ/シンプリー・レッド
1995.10. 9
4年振りのシンプリー・レッドだが、かなり洗練されたサウンドを聴かせている。ほとんどがミッ
ク・ハックネルとプロデューサーのスチュワート・レビンとで作られたような感じで、バンドらしさ
は希薄。アダルトな雰囲気で悪くはないが、疑問が残るアルバム。
☆☆☆

0470 TAMBU/TOTO
     タンブ/TOTO
1995.10.13
ジェフ・ポーカロの死により、TOTOは解散したと思っていたが、追悼ツアーに参加したサイモ
ン・フィリップスを正式メンバーに迎えて活動を続ける事にしたようだ。その新生TOTOの第一
弾だが、曲もアレンジも凡庸で全く評価する事はない、という残念な作品となった。


0471 DEF LEPPARD GREATEST HITS 1980−1995 ‘VAULT’
     デフ・レパード・グレイテスト・ヒッツ
1995.10.21
NWOBHMのムープメントから登場したデフ・レパードは、数々の不運を乗り越えメロディアス
なヒット曲を連発した。この初のベスト盤でほんどのヒット曲が聴ける訳で、曲作りの上手さに
は改めて唸らされる。詳細なディスコグラフィー付のブックレットもコレクター心をくすぐる。
☆☆☆☆☆

0472 HERE AND THERE/Elton John
     ヒア・アンド・ゼア〜ライブ・イン・ロンドン&N.Y./エルトン・ジョン
1995.10.28
1976年に発表した同名のライブ盤の完全版。ロンドンとニューヨークでのライブ音源を2枚
のCDに収録した。当時絶好調だったエルトンの歌声を堪能でき、バンドもテンション高い演奏
を聴かせる。NYサイドでは、ゲストで登場したジョン・レノンの歌も聴ける。
☆☆☆☆

0473 (WHAT’S THE STORY)MORNING GLORY?/Oasis
     モーニング・グローリー/オアシス
1995.11. 2
90年代最高、という以上にビートルス以来とすら言われる人気を誇るイギリスの国民的バンド
の2nd。曲はいいのだが、インパクトに欠けるような気がするのは僕だけか。本作で、オアシス
はアメリカ進出をも果たした。
☆☆☆

0474 MADE IN HEAVEN/Queen
     メイド・イン・ヘブン/クイーン
1995.11.17
フレディは死の直前までレコーディングに励んでいたという。そのフレディが残した録音に残さ
れた3人が手を加え、クイーン最後の新作として発表した。やはり曲が未完成という感じは拭
えず、熱心なファン以外にアピールするものは少ない。
☆☆

0475 SMAP BOO
     
1995.11.22
SMAPのリミックス・アルバム。「がんばりましょう」などはインダストリアル風になっていたりな
んかして、面白いといえば面白い。原曲知らないと聴いててつらい、という部分もありやはり少
数のマニア向けか。人気者の余裕、といった所。
☆☆☆

0476 SOMETHING TO REMEMBER/Madonna
     ベスト・オブ・マドンナ〜バラード・コレクション
1995.11.29
マドンナのバラード曲を集めたベスト盤。とはいえ、オリジナル・アルバム未収録曲も収められ
ており、単なる企画物とはひと味もふた味も違う。結構表情豊かなボーカルもさることながら、
完成度の高い音作りはさすが、と思わせる。
☆☆☆☆

0477 ACTUAL MILES/HENLEY’S GREATEST HITS
     
1995.12. 3
元イーグルスのドン・ヘンリーのソロ作品からのベスト盤。さすがに渋いボーカルを聴かせてお
り、聴き応え十分なのだが、打ち込み中心のドラムがワンパターンですぐに飽きてしまうのが
難点。歌う事が第一で、リズムには全く気配りなし。
☆☆☆

0478 TAILS/Lisa Loeb & Nine Stories
     
1995.12. 3
映画『リアリティ・バイツ』のエンド・タイトル・ロールに流れた「ステイ」が大ヒットして、一躍注目
されたバンドの1st。中心人物であるリサ・ローブの文学的香りを漂わせる楽曲と暖かみのあ
るサウンドが素晴らしい。シンプルだけど、全く飽きさせない味わい深い世界。
☆☆☆☆☆

0479 ムーンライダーズの夜/ムーンライダーズ
     
1995.12.11
メンバーの武川雅寛がこの年の5月に遭遇したハイジャック事件をネタにした曲で幕を開ける
あたり、相変わらず洒落のきついバンドである。全体的にやや暗いトーンだが、どの曲も非常
によく出来ており、繰り返し聴くと良さが分かってくる、実に渋いアルバム。
☆☆☆☆

0480 IT’S A MYSTERY
     /Bob Seger & The Silver Bullet Band
     
1995.12.16
ボブ・シガーのオリジナル・アルバムとしては4年振りの作品。ほとんど打ち込みでバックトラッ
クを作ったせいか、いつものスケール感が影を潜めている。あまり評判も良くなかったようで、
前年に出た『グレイテスト・ヒッツ』の方が売れていた。
☆☆☆

0481 THE BEST BAND YOU NEVER HEARD IN YOUR LIFE
     /Frank Zappa
     ザ・ベスト・バンド/フランク・ザッパ
1995.12.19
ザッパの1988年のヨーロッパ・ツアーのライブ盤だが、超絶技巧の面々を従えてのタンショ
ン高いバンド演奏がディスク2枚に渡って繰り広げられる。通して聴くと、ぐったりするくらい。「
パープル・ヘイズ」「天国への階段」などの奇天烈なカバーも凄い。
☆☆☆☆

0482 STRIPPED/The Rolling Stones
     STRIPPED/ローリング・ストーンズ
1995.12.28
1995年の日本公演の際にスタジオに入って録音したという、アコースティック・アルバム。既
発表曲のアコースティック・バージョンやカバーが聴ける。確かに悪くはないけど、こういうアル
バムを作った彼らの意図がよく分からない。
☆☆☆

0483 SHEIK YERBOUTI/Frank Zappa
     シーク・ヤブーティ/フランク・ザッパ
1996. 1.14
やはりザッパと向き合うには体力がいる。このアルバムもLPでは2枚組だったというボリュー
ムと、隙のない音作り、次から次へと機関銃のように繰り出されるアイデア、等々で聴く者を圧
倒する。言葉が分かるともっと面白いのだろう。
☆☆☆

0484 IN FROM THE STORM
     
1996. 1.14
生前ジミと親しかったプロデューサー、エディ・クレイマー制作によるジミヘンのトリビュート・ア
ルバム。クレイマー指揮のもと、様々なミュージシャンとオーケストラのセッションが展開される
中、唯一セルフ・プロデュース音源で参加したブライアン・メイのテイクが一番の聴き物。
☆☆☆

0485 TREASURES/山下達郎
     
1996. 1.23
山下達郎がアルファ・レコードに移籍してからのベスト盤。売れるようになってからの彼は、サ
ウンドに凝るより良質な“歌”を、という姿勢で音楽を作ってきたという事が良く分かる。細部に
まで目配りの行き届いた音作りは正にプロの仕事。本人による解説も面白い。
☆☆☆☆

0486 SORRY MUSIC ENTERTAINMENT/米米CLUB
     
1996. 1.28
1991年に出た『米米CLUB』と同趣向の、つまりステージやCMでのみ聴けるノベルティな楽
曲を集めたアルバム。今回は2枚組というポリュームながら全く飽きさせない。やはり、こういう
徹底的に遊んでいる曲こそ米米の真骨頂だと思えるのだが。
☆☆☆☆☆

0487 ONE SIZE FITS ALL
     /Frank Zappa & The Mothers Of Invention
     ワン・サイズ・フィッツ・オール
     /フランク・ザッパ&ザ・マザーズ・オブ・インベンション
1996. 2. 3
1975年発表。ジョージ・デュークら腕利きによるマザーズと共に、フュージョン的な音楽を披露
しているが、これまたその演奏といい、アイデアといい、凄いとしか言いようのないアルバムで
ある。プログレ的音空間もあり、ロック・ファン、ジャズ・ファン共に必聴!
☆☆☆☆

0488 PULP FICTION
     「パルプ・フィクション」オリジナル・サウンドトラック
1996. 2.11
タランティーノ監督の傑作映画のサントラ。冒頭に流れる「ミザルー」には、やっぱ度肝を抜か
れる。時ならぬサーフ・ブームもむべなるかな。個人的には、トラボルタとユマ・サーマンがツイ
ストを踊るシーンに流れるチェック・ベリーの「ユー・ネバー・キャン・テル」が最も印象的。
☆☆☆☆

0489 AFRICAN SPACE CRAFT/Keziah Jones
     アフリカン・スペース・クラフト/キザイア・ジョーンズ
1996. 2.24
この人については何も知らないが、アフリカの小国の王族の人で、ロンドンに留学した時に音
楽に目覚めてしまったらしい。基本的にはファンクなのだが、単に下半身に訴えるだけでない、
クールで知的な印象の、ちょっと雰囲気の違うファンク・ミュージックである。
☆☆☆☆

0490 THE LIVE SINGLES/Hootie & The Blowfish
     ザ・ライブ・シングルス/フーティ&ザ・ブロウフィッシュ
1996. 3.10
1stが大ベストセラー中で、社会現象にまでなっていた彼ら(何せ、当時朝日新聞にまで解説
記事が載ったくらいだ)の、シングルのカップリンクに収録されていたライブ・テイクを一枚にま
とめた日本独自企画盤。結構演奏はラフだ。
☆☆☆

0491 H2O/米米CLUB
     
1996. 3.20
ここまでくると、シティ・ポップスとしか言いようのない世界。曲にしてもアレンジにしても良く出来
ているが、米米がこういう事をやる必然性は全くない。ジョプリン得能、坂口良二らデビュー時
からのメンバーもいなくなっており、バンドとしても危うさを感じさせる。
☆☆

0492 PAUL RODGERS LIVE
     ポール・ロジャース・ライブ
1996. 3.23
『マディ・ウォーター・ブルース』発表後、ポール・ロジャースはバンドのメンバーを変えながらな
んと2年に渡ってツアーを続けていたが、これはヨーロッパ・ツアーの時のライブ盤。曲目はブ
ルースやセルフ・カバーなどで変化はないが、ボーカルはやっぱりいい。
☆☆☆

0493 RELICS/Pink Floyd
     ピンク・フロイドの道
1996. 3.26
フロイドの初期のシングル曲などを集めた編集盤。シド・バレットによるポップでありながらどこ
か歪んだシングル曲(「アーノルド・レーン」とか「シー・エミリー・プレイ」とか)は、今の耳でも十
分個性的だ。
☆☆☆☆

0494 SQUEEZE GREATEST HITS
     スクイーズ・グレイテスト・ヒッツ
1996. 4. 4
ディフォード&ティルブルックの二人によるスクイーズのシングルを年代順に並べたベスト盤。
独特のポップ・センスを基盤に、テクノポップ風からロックンロールまで幅広く聴かせる。個人的
には、エルビス・コステロがプロデュースした「テンプテッド」などが好み。
☆☆☆

0495 33 STATION/チューリップ・ベスト 1972−1984
     
1996. 4.21
“日本のビートルズ”なるキャッチ・コピーで活動した財津和夫率いるチューリップの2枚組シン
グル・コレクション。「心の旅」をはじめ名曲を数多く書いた財津の才能もさることながら、ビート
ルズの物真似に終わらない個性的なサウンドを作り出したメンバーの力量も大したもの。
☆☆☆☆

0496 ANOTHER TOMORROW/南佳孝
     
1996. 4.26
沈黙を守っていた南佳孝が、レコード会社も移籍し4年振りに発表したアルバム。「プールサイ
ド」など4曲のセルフカバーはちょっと余計かも。「上を向いて歩こう」の唐突なカバーも意図不
明。新曲もやや凡庸で、彼のアルバムの中では、最も“らしく”ない部類に入るのでは。
☆☆☆

0497 FAIRWEATHER JOHNSON/Hootie & The Blowfish
     
1996. 4.29
1stがまだ売れ続けている中で発表された2nd。かなり落ち着いた印象があり、いきなり大人
になってしまったような感がある。デビュー・アルバムが売れてしまうとその後は大変だろうが、
その成功に惑わされる事なく良い曲を作ろう、という姿勢が感じられるのが良い。
☆☆☆☆

0498 BENEATH MY SKIN/Trine Rein
     
1996. 4.29
“北欧のマライア・キャリー”と呼ばれた美人歌手。名曲「ジャスト・ミスド・ザ・トレイン」が収録さ
れていた前作に続く、英語盤の第二弾。「ジャスト〜」のような強力な曲がないせいか、やや地
味な印象。迫力ある歌唱力には定評あり。
☆☆☆

0499 OLDER/George Michael
     オールダー/ジョージ・マイケル
1996. 5. 3
所属レコード会社とのトラブルでレコーディング活動が出来なかったジョージ・マイケルだが、そ
ちらもケリがついて発表した6年振りのオリジナル・アルバム。相変わらず内省的な雰囲気だ
が、暗い感じではなく、アップテンポの曲に興味深いものがある。
☆☆☆☆

0500 SLANG/Def Leppard
     スラング/デフ・レパード
1996. 5.10
前作から4年振りの本作では、オルタナ系ロック・バンドに影響されたというサウンドが従来の
イメージとは違うものの、実に素晴らしい出来映えである。ただ、こういう時の常でファンには評
判悪かったらしい。残念だ。ボーナスCDのアコースティック・ライブも仲々良い。
☆☆☆☆☆