CDリスト

0501〜0550

0501 THE BEST OF ACROSS THE GREAT DIVIDE
     /The Band
     
1996. 5.19
正直な所、ザ・バンドをいいと思えるようになったのは30過ぎてからだ。これは何種類か出て
いるボックス・セットの一つからのセレクションで、渋く深みのある彼らのサウンドが楽しめる。
ロビー・ロバートソンのソングライティングの才能には脱帽。
☆☆☆☆☆

0502 SOUTH OF THE BORDER/南佳孝
     
1996. 5.19
1977年発表。日本のポップス界ではいち早くサンバを取り入れ、独特の世界を作り出してい
る。「プールサイド」「日付変更線」など、南佳孝自身もお気に入りのスタンダードも含まれ、彼
の代表作に推す人も多い。アレンジャーは坂本龍一。
☆☆☆☆

0503 THE GREATEST HITS 1966−1992/Neil Diamond
     グレーテスト・ヒット1966−1992/ニール・ダイアモンド
1996. 5.21
日本ではあまり人気がないが、大御所シンガー・ソングライターであるニール・ダイアモンドの
歩みをたどる2枚組ベスト。「チェリー・チェリー」「ハートライト」などの名曲が楽しめるが、収録
曲の大半が新録のライブ・テイクである事が不満。
☆☆☆

0504 THE VERY BEST OF CHIC
     ベリー・ベスト・オブ・シック
1996. 5.26
ナイル・ロジャースとバーナード・エドワースを中心に結成され、70年代終わりにお洒落でエレ
ガントなディスコ・サウンドでヒットを連発したシックのベスト盤。独特のリズムを刻むギターにシ
ンプルな言葉を歌う女性コーラス、正に新感覚のディスコである。
☆☆☆☆☆

0505 YOU’VE GOT TO BELIEVE IN SOMETHING
     /Spin Doctors
     ユーブ・ガット・トゥー・ビリーブ・イン・サムシング/スピン・ドクターズ
1996. 6. 4
ギタリストが交代してのスピン・ドクターズ2年振りのアルバム。ファンキーな部分はやや引っ込
んだが、泥臭いカントリー・ブルース調の曲は相変わらず素晴らしい。KC&ザ・サンシャイン・
バンドの「ザッツ・ザ・ウェイ」のカバーがちと意外。
☆☆☆☆

0506 WALKING WOUNDED/Everything But The Girl
     哀しみ色の街/エブリシング・バット・ザ・ガール
1996. 6. 9
当時、クラブで大流行していたドラムン・ベースなるリズム・パターンを取り入れてのアルバム。
テンポが遅いのか早いのか、音が薄いのか厚いのか、よく分からないバックのサウンドが奇妙
な倦怠感を誘って心地よい。曲もよく出来ている。
☆☆☆☆

0507 TO THE FAITHFUL DEPARTED/The Cranberries
     
1996. 6.22
紅一点のボーカル、ドロレスを中心としたアイルランドの4人組。ありがちなビート・バンド風の
音だが、‘静かなる炎’みたいなものを感じさせるのはドロレスの個性のせいか。サラエボを歌
った曲もあり、政治的メッセージも含んでいるようだ。
☆☆☆

0508 SUPER HITS OF THE 70’S
     HAVE A NICE DAY VOL.25
     
1996. 6.22
またまたライノによる70年代のヒット曲シリーズだ。例によって、「友よ再び」「アイ・ジャスト・ワ
ナ・ストップ」「リード・ミー・オン」など今じゃ聴けないヒット曲が満載。ロケッツによるフリートウッ
ド・マックのカバー「オー・ウェル」なんて珍品もある。
☆☆☆☆☆

0509 FRUITS/佐野元春
     
1996. 7. 1
ハートランドを解散した佐野元春が、新たにインターナショナル・ホーボー・キング・バンドなる
バンドを率いての第一弾。曲間のSEなどでアルバムをトータルに聴かせているが、今回は曲
自体のパワーが弱いような気がする。野茂英雄に捧げた「経験の唄」収録。
☆☆☆

0510 FOUR/Blues Traveler
     
1996. 7. 7
ボーカルのジョン・ポッパーによる超絶技巧ハーモニカがウリのバンド。ブルース、カントリーな
どを独自に消化したオーソドックスなスタイルのアメリカン・ロックである。実に素晴らしい。イン
プロビゼーションもカッコ良く決めている。
☆☆☆☆☆

0511 ROGER TAYLOR’S FUN IN SPACE
     
1996. 7. 7
クイーンのメンバーで、最初にソロ・アルバムを発表したのはロジャーだった。1981年の作品
。全曲ロジャーのオリジナルで、ほとんどの楽器を自ら演奏している。クイーンでも聴かれたロ
ジャーのニューウェイブ感覚が、アルバム一枚に拡大された感じ。
☆☆☆

0512 1975−1977 CD選書ベスト
     
1996. 7.25
ソニーがリリースしている「CD選書」シリーズからの年代別ベスト・セレクション。この手の編集
盤に弱い僕としては、「九月の雨」「冬が来る前に」などが聴けるだけで感激。日米共、70年代
は名曲の宝庫だった、と改めて思う。
☆☆☆☆☆

0513 WAITING FOR WEDNESDAY
     /Lisa Loeb & Nine Stories
     ウェイティング・フォー・ウェンズデイ/リサ・ローブ&ナイン・ストーリーズ
1996. 7.27
1stからのシングル曲に、1996年の日本公演の音源を追加した日本独自企画盤。仲々骨太
の演奏が聴けるのが意外だった。日本語が出来るメンバーによるMCも収録されていて、これ
も面白い。
☆☆☆☆

0514 LIVE FROM THE FALL/Blues Traveler
     
1996. 8. 3
ブルース・トラベラーの2枚組ライブ。長尺曲が多く、インプロビゼーションをたっぷりと聴かせる
。やはり凄いのはハーモニカで、ソロを取るのみならず、オルガンみたいな音でバッキングまで
やってしまっている。今時、こんなライブをやるバンドなんて珍しいのでは。
☆☆☆

0515 LADIES OF THE CANYON/Joni Mitchell
     
1996. 8. 3
オルタナ系女性ロック・シンガーの元祖と言ってもいい人ではないか。これは彼女にとって3枚
目のアルバムであり、ピアノやギターのみの伴奏によるシンプルなサウンドながら、非常に個
性的な世界を作り上げている。CSN&Yでお馴染み「ウッドストック」のオリジナル収録。
☆☆☆☆☆

0516 DEDICATED TO THE ONE I LOVE/Linda Ronstadt
     愛の贈り物/リンダ・ロンシュタット
1996. 8. 8
子守唄をモチーフにしたというリンダ・ロンシュタットの1996年のアルバム。クイーンの「ウィ・
ウィル・ロック・ユー」のカバーが意外だが、この曲を含め全体的に静謐な雰囲気が漂っている
。ファンからすると物足りない内容なのではないだろうか。
☆☆☆

0517 FESTA DE VERAO/南佳孝
     
1996. 8.11
南佳孝自身が大好きなサンバにどっぷり漬かったミニ・アルバム。過去の曲をサンバ・スタイ
ルでリメイクしたりしているが、あまり成功しているとは言い難い。昔と違ってサンバの取り込み
方自体に彼独特のセンスが感じられず、凡庸な印象。
☆☆☆

0518 THE BALLAD OF MOTT:A RETOROSPECTIVE
     /Mott The Hoople
     ザ・バラッド・オブ・モット/モット・ザ・フープル
1996. 8.18
70年代前半に活躍したモット・ザ・フープルの2枚組アンソロジー。商業的に成功したコロンビ
ア時代の3枚のアルバムがほぼ丸ごと収録されている。いわゆるB級バンドだが、アメリカ南
部的要素も取り込んだ彼らの音楽は、今聴いても実にカッコいい。
☆☆☆☆☆

0519 1981−1983 CD選書ベスト
     
1996. 8.23
「CD選書」からのベスト・セレクション、80年代に入ると意外とカルトな曲が並ぶ。「子供たちを
責めないで」が収録されてるのが嬉しい。「浮気なパレット・キャット」「すみれSeptember Lo
ve」「激しい雨が」なども近頃では仲々聴けまい。
☆☆☆☆☆

0520 ROAD TESTED/Bonnie Raitt
     ロード・テステッド/ボニー・レイット
1996. 9. 1
長いキャリアを誇るボニー・レイットのライブ盤。スライド・ギターの名手としても有名だが、そこ
いらはたっぷり聴ける。ブライアン・アダムスとの共演曲はカッコいいのだが、全体的な印象と
しては普通のブルース・ロックに終始してる感じ。
☆☆☆

0521 NO CODE/Pearl Jam
     ノー・コード/パール・ジャム
1996. 9.10
パール・ジャム通算4作目だが、デビュー当時のスカッとした物がこの頃になると感じられなく
なっているのが残念。とても重苦しい雰囲気に満ちている。トップ・スターとなり、若者の代弁者
として祭り上げられる事に疲れてしまったのだろうか。
☆☆☆

0522 A CHANGE OF SEASONS/Dream Theater
     ア・チェンジ・オブ・シーズンズ/ドリーム・シアター
1996. 9.14
イギリスの超絶技巧様式プログレ・バンドの新曲に、全曲カバーによるライブ・テイクをプラスし
た企画盤。20分以上にも及ぶタイトル曲はやや冗漫な印象だが、クイーン、ツェッペリンから
なんとエルトンまで幅広くカバーしたライブはルーツが分かって面白い。演奏は余裕の一言。
☆☆☆

0523 PROMISES BROKEN/Soul Asylum
     プロミセス・ブロークン/ソウル・アサイラム
1996. 9.14
『レット・ユア・ディム・ライト・シャイン』からのシングルに、未発表曲などを追加した日本独自企
画。アウトテイクといえ、仲々出来が良いのに驚かされる。デモ・テイクみたいな雰囲気の録音
だが、リラックスした感じがいい。
☆☆☆☆

0524 SHERYL CROW
     シェリル・クロウ
1996. 9.26
満を持しての2nd。本質的な音楽性は変わらないが、ループなどを多用しかなり90年代風の
音作りを試みている。収録曲も捨て曲なしで、素晴らしい仕上がりだ。カッコ良く決めながらも
なんとなく下世話な部分が残っているのも、この人の魅力。意外に美人だし。
☆☆☆☆☆

0525 ALL AMERICAN ALIEN BOY/Ian Hunter
     流浪者(ながれもの)/イアン・ハンター
1996.10.14
モット・ザ・フープルのボーカリストだったイアン・ハンターの、バンド解散後のソロ・アルバム第
二弾。NYで強者たちをバックに録音されており、そのせいか緊張感とハンターの持つ詩情が
絶妙にブレンドされ素晴らしい仕上がり。隠れた名盤と呼ぶべきだろう。
☆☆☆☆☆

0526 BRAM STOKER’S DRACULA
     「ドラキュラ」オリジナル・サウンドトラック
1996.10.31
ゲイリー・オールドマン、キアヌ・リーブス、ウィノナ・ライダーなどオールスター・キャストによる
コッポラ監督の映画のサントラ。実にオーソドックスなスコアで、劇伴音楽に徹している所に職
人の心意気を感じる。本来の意味でのサントラらしいサントラ。
☆☆☆☆

0527 LIFE’S WHAT YOU MAKE IT/Wendy Moten
     
1996.11. 3
デビッド・フォスターの秘蔵っ子だったらしいが、そんなイメージはほとんどなくセルフ・プロデュ
ースも含むオルタナ・ソウル、といった感じのサウンドである。ポリスのカバーは非常にカッコい
いのだが、全体的には曲の出来が今いち。アイデアが先行してしまっている。
☆☆☆

0528 HOW TO MAKE AN AMERICAN QUILT
     「キルトに綴る愛」オリジナル・サウンドトラック
1996.11. 3
またしてもウィノナ・ライダー主演映画のサントラ。トーマス・ニューマンによるメイン・テーマが
非常に印象的なメロディを持っており、それを軸に展開されるというサントラの王道を行く内容
である。劇中で流れたニール・ダイアモンドやビング・クロスビーの曲も収録。
☆☆☆☆

0529 HITS/Joni Mitchell
     永遠の愛の歌−ジョニ・ミッチェル・ベスト1
1996.11.10
ジョニ・ミッチェルの20年以上にも及ぶキャリアにおいて、初めてのベスト・アルバム。『ベスト
2』と同時発売。シングル曲を中心に編集されており、「青春の光と影」「サークル・ゲーム」を
はじめとする有名曲は全て聴ける。彼女の才能とセンスに改めて脱帽。
☆☆☆☆☆

0530 HIGH SCHOOL HIGH
     
1996.11.17
日本未公開のブラック・ムービーのサントラ。目玉はなんといってもブレイズがカバーする「ボ
ヘミアン・ラプソディ」。原曲に束縛される事なくイメージを広げた素晴らしいカバーである。全
体的にはヒップホップのサンプル盤みたいで、ここいらには馴染めない。
☆☆

0531 JUST CAN’T GET ENOUGH:
     NEW WAVE HITS OF THE 80’S, VOL.3
     
1996.11.17
ライノ編集のニューウェイブ系ヒットのコンピレーション。ここでの目玉はゲイリー・ニューマン
の「カーズ」。ほんと、この曲カッコいい。他にもXTC、ロバート・パーマー、ロックパイル等の曲
を収録。VOL.2同様意外と良い曲が多い。
☆☆☆☆

0532 CHARACTER/Char
     
1996.11.22
1996年Charはデビュー20周年を迎え、武道館で記念コンサートを行った。その彼のキャニ
オン在籍時、つまりデビューから3〜4年に発表した曲からセレクトしたベスト盤。歌謡曲に接
近していた事もあったが、意外とアメリカンな志向だったことが分かる。
☆☆☆☆

0533 BIZARRE MUSIC FOR YOU/ムーンライダーズ
     
1996.12. 4
『ムーンライダーズの夜』に続くアルバムは、かなり表面的にはロック色を強めた仕上がりであ
る。もちろん、それだけで終わらないのがムーンライダーズなのだが。発表当初、評論家筋で
はウケが良かったが、あまりに捻りすぎているきらいもあり。
☆☆☆

0534 QUEEN DANCE TRAXX T
     
1996.12. 7
クイーンの曲をヨーロッパのダンス系アーティスト達がカバーしたアルバム。僕からすると、ほと
んどが名前も知らない人たちばかりである。で、どれもうるさいほど打ち込みのダンスビートば
かりで、あまり面白くない。でも曲が負けてないのはさすがクイーン。
☆☆

0535 SMOKY/Psychedelix
     
1996.12. 7
デビュー20周年を迎えたCharが、かつての当たり曲をPsychedelix名義でリメイクした。20
年前のと聴き比べてみると、アレンジは全く変わってないが、演奏力は桁違いにこっちの方が
上。他に新曲が3曲収められている。
☆☆☆☆

0536 MISSES/Joni Mitchell
     永遠の愛の歌−ジョニ・ミッチェル・ベスト2
1996.12.10
『ベスト1』と同時に出たもので、こちらはジョニ・ミッチェル自身がシングルとして可能性のあっ
た曲を選んだもの。『1』とは違った意味での名曲集である。有名曲はないが、彼女の先鋭性
、豊富な音楽性には感嘆するばかり。素晴らしいミュージシャンだ。
☆☆☆☆☆

0537 PET YOUR FRIENDS/Dishwalla
     
1996.12.22
よく知らないバンドだが、このデビュー・アルバムからのシングル「カウンティング・ブルー・カー
ズ」がヒットして注目されたバンド。アメリカン・ギター・ポップ、といった所か。カーペンターズで
お馴染みの「小さな愛の願い」のカバーは素晴らしいが、他の曲が今いち。
☆☆

0538 NOW IN A MINUTE/Donna Lewis
     
1996.12.22
新感覚のシンガー・ソングライター、ドナ・ルイスのデビュー・アルバム。「アイ・ラブ・ユー・オー
ルウェイズ・フォーエバー」が大ヒットし、注目を集めた。打ち込みによるやや無機質なサウン
ドに透明感のある声が乗る、という独特のハイパーな雰囲気が仲々良い。
☆☆☆☆

0539 PASSING OPEN WINDOWS
     〜A SYMPHONIC TRIBUTE TO QUEEN
     /David Palmer & The Royal Philharmonic Orchestra
     パッシング・オープン・ウィンドウズ〜シンフォニック・クイーン
     /デビッド・パーマー&ロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラ
1997. 1. 4
元ジェスロ・タルのデビッド・パーマー編曲・指揮によるシンフォニック・ロック・シリーズのクイー
ン版。単にクイーンのインスト集みたいになっているのが残念。オーケストラのみで、もろクラシ
ック調にやった方が面白かったと思うのだが。
☆☆☆

0540 KING BISCUIT FLOWER HOUR PRESENTS
     HUMBLE PIE IN CONCERT
     キング・ビスケット・ライブ/ハンブル・パイ
1997. 1. 6
故スティーブ・マリオットが率いたハンブル・パイの、ラジオ番組で放送されたライブ音源である
。バンドが一番ノッていた時だそうで、ブルースに根ざした凄まじい演奏が聴けるが、当時(70
年代半ば)はこういうのもハード・ロックと呼ばれていたのだろう。
☆☆☆

0541 NOW/Paul Rodgers
     NOW/ポール・ロジャース
1997. 1.12
長いことツアーを続けていたポール・ロジャース久々のスタジオ録音、それも全曲オリジナルで
ある。ツアー・メンバーとそのままスタジオに入った、という事でコンビネーションもバッチリ。ポ
ール・ロジャースも相変わらず素晴らしい歌を聴かせる。曲も良し。
☆☆☆☆

0542 GREATEST KISS/Kiss
     グレイテスト・KISS〜リマスター・グレイテスト・ヒッツ
1997. 1.22
1996年、オリジナル・メンバーのエースとピーターが復帰し、再びメイクをしてのツアーが大盛
況だったキッス。勢いに乗って来日したが、来日記念盤として出たのがこのリマスター・ベスト
だ。ほとんどが70年代の曲ばかりで、キャッチーなリフとメロディは時を経ても色褪せない。
☆☆☆☆

0543 HEJIRA/Joni Mitchell
     逃避行/ジョニ・ミッチェル
1997. 1.26
1976年発表。ジョニ・ミッチェルの最高傑作との声も高い。この人の特徴はその崇高な歌詞
世界だが、ここでの音数の少なさは歌詞を際立たせるものという気もする。なので、歌詞が分
からないとこのアルバムは理解出来ないのではないか。そんな雰囲気のアルバムだ。
☆☆☆

0544 CHALK MARK IN A RAIN STORM/Joni Mitchell
     レイン・ストームとチョークの痕/ジョニ・ミッチェル
1997. 2. 3
1988年発表。80年代のジョニ・ミッチェルは、シンセやコンピューターを取り入れた音作りを
試みていたが、それが完成したアルバムといっていいのでは。多彩なゲストを迎えて非常に楽
しめる作りだし、曲の粒も揃っている。分厚いシンセも決して彼女の唄を邪魔していない。
☆☆☆☆

0545 DRAGON ATTACK A TRIBUTE TO QUEEN
     ドラゴン・アタック〜クイーン・トリビュート
1997. 2. 7
HR/HM系ミュージシャン大集合のクイーンのトリビュート・アルバム。ボーカリストとギタリスト
をメインに据えたセッション形式だが、ギタリストたちは早弾きばかりでテクニックを誇示してい
るだけ、って感じ。アレンジもほとんどが原曲そのままで、新鮮味なし。
☆☆

0546 BLUE MOVES/Elton John
     蒼い肖像〈完全版〉/エルトン・ジョン
1997. 2. 9
1976年の発表時はLP2枚組だったアルバムだが、CD化の際数曲カットして1枚に収められ
ていた。それがオリジナルと同じ2枚組で再発となったもの。カットされた曲も元に戻っているが
、他の曲と遜色ない出来で、何故1枚にしたのか理解に苦しむ。エルトンの意向なのか?
☆☆☆☆

0547 DON JUAN’S RECKLESS DAUGHTER/Joni Mitchell
     ドン・ファンのじゃじゃ馬娘/ジョニ・ミッチェル
1997. 2.20
70年代半ば頃からジョニ・ミッチェルはジャズ・フュージョン系のミュージシャンをレコーディン
グに起用しているが、その意図はこういうアルバムを作りたかったからではないか、と錯覚して
しまう内容だ。インストの比重の高さ、民族音楽的アプローチ、彼女の先鋭性が冴えている。
☆☆☆☆

0548 マグマ/稲葉浩志
     
1997. 3. 3
人気ロック・ユニットB’zのボーカル、稲葉浩志の初ソロ・アルバム。曲作りからアレンジ、プロ
デュースまで一人で行ったというシンプルなサウンドは、B’zファンには物足りないだろうが、特
殊な感性と実力を併せ持った類い希なボーカリストの魅力を余すところ無く伝えている。
☆☆☆☆

0549 PUSHED RICE/米米CLUB
     
1997. 3. 9
一体このままどうなってしまうのか、と一ファンとして心配していた米米だが、ついにこのアルバ
ムを最後に解散した。有終の美を飾るにふさわしい内容であり、ファンキーでお下劣でカッコ良
くて親しみやすくて、という米米の魅力全開である。ずっとこの線でやってれば良かったのに。
☆☆☆☆

0550 BOLERO/Mr.Children
     
1997. 3.13
ミスチルの場合、プロデューサーの小林武史があれこれいじり過ぎている感じがする。本当に
バンドとして、これでいいのか。現状に満足してるのか、疑問だ。とはいうものの、活動休止前
に出た本作も出来は非常に良い。スケール感溢れるタイトル曲が特に良い。
☆☆☆☆