CDリスト

0651〜0700

0651 THE ROYAL SCAM/Steely Dan
     
1999. 3. 7
1976年発表。『AJA』と並ぶスティーリー・ダンの代表作といってよかろう。例によってラリー・
カールトンら腕利きを集め、これまで追求してきたジャズとロックのクロスオーバーが見事に完
成した。ロック好きを自認するなら必聴だ。
☆☆☆☆☆

0652 THE VERY BEST OF THE METERS
     ベスト・オブ・ミーターズ
1999. 3.20
あのレッド・ツェッペリンにも影響を与えたという、70年代初頭に活動していたニューオーリン
ズ・ファンク・バンドのベスト盤。時代が時代だけに音がペラペラな感じはするものの、独特のノ
リが楽しめる。リトル・フィートあたりが好きな人にはお薦めではないだろうか。
☆☆☆

0653 THE BEST OF SANTANA
     ザ・ベスト・オブ・サンタナ
1999. 3.20
サンタナといえば、「ブラック・マジック・ウーマン」であり「哀愁のヨーロッパ」であるのだが、こ
の2曲だけがサンタナではないという事を実感させられるベスト盤。産業ロック風の曲もやって
おり、あまりサンタナという必然性は感じられないが、出来は良い。
☆☆☆☆

0654 ELTON JOHN AND TIM RICE’S AIDA
     アイーダ/エルトン・ジョン&フレンズ
1999. 3.23
エルトン・ジョンが作詞家のティム・ライスと組んで手掛けたミュージカルの曲を、様々なアーテ
ィストが歌ったアルバム。ジャネット・ジャクソン、レニー・クラビッツ等に混じってエルトン自身も
リアン・ライムスらと共演している。どの曲も出来が良いのはさすが。
☆☆☆

0655 BEST OF THE DOOBIES
     /BEST OF THE DOOBIES VOLUME U
     ダブル・ベスト/ドゥービー・ブラザーズ
1999. 3.28
1976年と1981年にそれぞれ出たベスト盤のVol.1と2をセットにした限定版。当時コカコー
ラのCMソングとして流れていた「愛のゲッタウェイ」が聴けるのが貴重。他も有名なヒット曲ば
かりなので、聴き応えは十分。どちらかというと1のほうが良い。
☆☆☆☆

0656 WHO ELSE!/Jeff Beck
     
1999. 4. 4
なんと10年の沈黙を破り、ジェフ・ベックが復活した。この久々の新作は、彼が相変わらず新し
いものに挑戦していこうという気概を持ち続けている事を証明した好盤。打ち込み中心のデジ
タルなサウンドをバックに、変わらぬ音色で弾きまくるベックが素晴らしい。
☆☆☆☆

0657 CAR WHEELS ON A GRAVEL ROAD/Lucinda Williams
     
1999. 4. 4
よく知らないのだが、非常に長いキャリアを持つ女性シンガー・ソングライターだそうだ。一般の
知名度は低いものの、ミュージシャンの間での評価は高いらしい。実にオーソドックスなカントリ
ー・ロックで、リラックスした雰囲気が実にいい感じ。
☆☆☆☆

0658 NO TIME LIKE THE FUTURE/Incognito
     ノー・タイム・ライク・ザ・フューチャー/インコグニート
1999. 4.18
日本でも人気のUKジャズ・ファンク・バンド。中心人物が一人いて、他のメンバーは流動的らし
いが、リチャード・ベイリーなんて意外な名前もクレジットされている。汗の匂いのしないクール
なファンク・サウンドが実に心地よい。
☆☆☆☆

0659 THE UNAUTHORIZED BIOGRAPHY OF 
     REINHOLD MESSNER/Ben Folds Five
     ラインホルト・メスナーの肖像/ベン・フォールズ・ファイブ
1999. 4.21
イケイケのロック・バンドから転身を計ったかのような、トータルなコンセプトを打ち出した実験
的なアルバム。成功したとは言い難いような気もするが。曲調もバラエティに富み、カラフルな
印象を与えるサウンドもいいのだが、このバンドの本質とは違うのではなかろうか。
☆☆☆

0660 THE ‘ORIGINAL’ BAD CO.ANTHOLOGY/Bad Company
     バッド・カンパニー・アンソロジー
1999. 5. 5
ポール・ロジャース、サイモン・カーク、ミック・ラルフス、ボズ・バレルのオリジナル・ラインナップ
時代の曲を網羅した2枚組。この4人による新曲も収録されている。シンプルだけどカッコいい
バドカン・サウンドが堪能でき、文句のあろうはずがない。
☆☆☆☆☆

0661 LOVE WILL ALWAYS WIN/Faith Hill
     ラブ・ウィル・オールウェイズ・ウィン/フェイス・ヒル
1999. 5. 7
米ポップ・カントリー界きっての美人歌手のポップス・マーケット向けのリミックス・アルバム。容
姿から想像されるよりドスのきいた歌いっぷりで、意外と迫力あっていい感じ。イーグルスに代
表されるウェスト・コースト系に馴染んだ人なら、結構気に入るのでは。
☆☆☆☆

0662 PUNK TANG EDGES/フェンス・オブ・ディフェンス
     
1999. 5.12
1998年秋に出ていたのだが、半年以上もそれを知らなかった。再びレコード会社を移籍して
いる。今回はかなりデジタル・ロック的なことをやっており、仲々面白い。長い迷走期からようや
く抜け出したという印象。
☆☆☆☆

0663 ULULU/Jesse Ed Davis
     ウルル/ジェシ・エド・デイビス
1999. 5.22
ジョージ・ハリスンのアルバムなどてもお馴染みのギタリストのソロ2作目。どっぷりと南部に漬
かったサウンドがたまらない、アメリカン・ロックの隠れた名盤である。ギターもさることながら、
ジェシのソングライターとしての才能も遺憾なく発揮されている。
☆☆☆☆☆

0664 SWEETHEART OF THE RODEO/The Byrds
     ロデオの恋人/バーズ
1999. 5.29
あのイーグルスもこのアルバムがなければ存在しなかっただろう、とさえ言われる史上初のカ
ントリー・ロック・アルバム。今の耳で聴くと、もろカントリーみたいな雰囲気だが、却って新鮮に
感じられたりもする。アメリカン・ロック好きは押さえておくべきだろう。
☆☆☆☆

0665 SAIL AWAY/Randy Newman
     セイル・アウェイ/ランディ・ニューマン
1999. 6.20
風刺の効いた歌世界で知られるシンガー・ソングライター、ランディ・ニューマンの2nd。短いな
がらも味わい深い曲が並び、何度聴いても飽きのこない傑作。シンプルな演奏に品の良いオ
ーケストラを配したアレンジも良し。呟くような歌い方もくせになる。
☆☆☆☆☆

0666 BETH NIELSEN CHAPMAN
     ベス・ニールセン・チャップマン
1999. 6.20
曲の良さに定評のあるカントリー界の女性シンガー・ソングライターの1st。確かに、曲は良い
のだが、声質があまりにも素直なので印象度が低いのと、音がポップ過ぎるのとで、アルバム
としてのインパクトが弱い。続けてではなく、一曲づつ聴くといいかも。
☆☆☆

0667 TAL BACHMAN
     タル・バックマン
1999. 6.24
元BTOのランディ・バックマンの息子だそうだ。このデビュー・アルバムは全曲自作で、ソング
ライターとしての非凡な才能が窺える。また英米問わずありとあらゆるロックを聴いてきたとい
うだけあり、様々な要素が垣間見えるサウンド作りはとても新人とは思えない。
☆☆☆☆☆

0668 EAGLES
     イーグルス・ファースト
1999. 6.26
あのイーグルスの記念すべき1st。これぞ当時のウェスト・コーストを象徴する名盤といってい
いだろう。爽やかなハーモニー、アコースティックなサウンド、そして何より佳曲揃いである。カ
ントリーだけでなく、既に他の要素も取り込んでおり、飽きのこない作りである。
☆☆☆☆☆

0669 THE NIGHTFLY/Donald Fagen
     ナイトフライ/ドナルド・フェイゲン
1999. 7. 5
スティーリー・ダン解散後に発表されたドナルド・フェイゲンのソロ・アルバム。彼こそスティーリ
ー・ダンそのものと言われたりしたが、本作はグループのものより難解な部分が少なく聴きやす
い。ヒットしたのはそのせいだろう。正に“都会”というべきサウンド。
☆☆☆☆

0670 FEVER★FEVER/PUFFY
     
1999. 7. 9
亜美と由美によるPUFFYがデビュー以来の奥田民生の手を離れて作ったアルバム。“らしさ”
は全く失われておらず、彼女たちが自身の個性を既に確立していた事を窺わせる傑作。曲も
いいし、PUFFYのイメージを損なうことなく、新しい展開をも見せている。必聴!
☆☆☆☆☆

0671 PURPLE IN PINK/南佳孝
     
1999. 7.11
2年振りの新作は、全11曲中8曲までが既発シングルの収録曲という、“南佳孝よ、お前もか
!”ってな内容でちょっとがっかりした。しかも、ここ数年の彼のアルバムの中では最も出来が
良い、というのだから始末が悪い。掴みどころのない人の本領発揮である。
☆☆☆☆☆

0672 CRY LIKE A RAINSTORM−HOWL LIKE THE WIND
     /Linda Ronstadt
     クライ・ライク・ア・レイストーム/リンダ・ロンシュタット
1999. 7.16
1989年発表。スタンダードやスペイン語のアルバムなどを作っていたリンダが久々に出した
ポップ・アルバム。やはり、こういうリンダを聴くと安心する。本作も選曲の妙に加え、彼女の歌
が素晴らしい。やっぱり、上手い人だ。
☆☆☆☆

0673 ANOTHER PAGE/Christopher Cross
     アナザー・ペイジ/クリストファー・クロス
1999. 7.20
1stが大成功した後を受けての2nd。プレッシャーもきつかったろうと思うが、仲々の力作をも
のにしたあたり、この人ただ者ではない。1stほど評判にならなかったのが不思議なくらい。「
悲しきメモリー」なんて佳曲もあるのに。
☆☆☆☆

0674 EUPHORIA/Def Leppard
     ユーフォリア/デフ・レパード
1999. 7.29
3年振りの新作。前作の方向転換がファンには不評だったらしく、結局昔の路線に戻ってしま
った。出来は決して悪くないが、過去の縮小再生産にしかなっていない感もあり。才能あるバ
ンドだけに、このままで終わって欲しくない。
☆☆☆

0675 LOGICAL AESTHETICS SWIMMING TRAGEDY ALBUM
     /フェンス・オブ・ディフェンス
     
1999. 8. 1
この数年間では珍しく、短いインターバルでの新作だが、内容云々より頭文字をつなげると“L
AST Album”になってしまうタイトルが気になる。どうも本作を最後に活動を停止したらしい。
残念だ。全体的に今いち覇気が感じられず、最後を飾ったとは言い難いのも惜しい。
☆☆☆

0676 LOOK AT YOUESELF/Uriah Heep
     対自核/ユーライア・ヒープ
1999. 8. 2
ユーライア・ヒープの代表作。彼らのオリジナリティを確立したアルバムと言ってよかろう。タイト
ル曲をはじめ、「七月の朝」「瞳に光る涙」など名曲多数。ケン・ヘンズレーのオルガンとデビッ
ド・バイロンのボーカルを中心とした一種独特のハード・ロックが実にカッコいい。
☆☆☆☆☆

0677 VIVA LA REVOLUTION/Dragon Ash
     
1999. 8.10
個人的にはヒップホップというのはどうも好きになれないが、彼らの曲はカッコいい。日本語が
無理なくヒップホップのリズムに溶け込んでいる所が凄いと思う。“共闘”をキーワードにした歌
詞は大人たちの顰蹙を買ったようだが、音楽的才能は素直に認めるべきでは。
☆☆☆☆

0678 SHOWTIME!/The J.Geils Band
     ショウタイム!/J・ガイルズ・バンド
1999. 8.22
全米きってのライブ・バンドだった彼らが、1982年に発表した通算3作目のライブ・アルバム。
ヒットを出すようになったキャピトル移籍後の曲が中心だが、いかにもB級という雰囲気でいい
感じ。「ダンス天国」などのカバー曲のカッコ良さも彼らならでは。
☆☆☆☆

0679 DESPERADO/Eagles
     ならず者/イーグルス
1999. 9. 2
狭義の意味でのカントリー・ロックということなら、1stよりこちらの方が当てはまる。実在のアウ
トローをテーマにしたコンセプト・アルバムで、タイトル曲は彼らを代表する名曲だが、主人公の
テーマとでも言うべき「ドゥーリン・ダルトン」も哀愁漂う名曲だ。
☆☆☆☆☆

0680 HERE COMES THE BRIDE/Spin Doctors
     
1999. 9.12
メンバー・チェンジを繰り返したあげく、オリジナル・メンバーは2人になってしまったスピン・ドク
ターズだが、移籍後初の本作は何をやりたいのかよく分からない内容なのが残念だ。らしい曲
はあるのだけれど。実験的とも言い難いし。
☆☆

0681 GOOD TIMES/真心ブラザーズ
     
1999. 9.12
前作の延長線上にある作りで、彼らの和製ソウルは確立されたと言っていいだろう。メンバー
それぞれの個性が発揮され楽しめる内容ではあるものの、前作ほど曲にインパクトがないせ
いか、やや行き詰まっている感じがする。
☆☆☆

0682 TREASURES OF MOON CHILD
     〜THE BEST OF MOON CHILD〜
     
1999. 9.15
1999年に解散を表明したMoon Childの全シングルを収録したアルバム。ポップス路線で
デビューし、徐々に音楽性を変えていったのがよく分かる。佐々木収は非常に守備範囲の広
いソングライターで、彼の曲には佐野元春はじめ様々な人たちの影響が見てとれる。
☆☆☆☆

0683 STONES AND EGGS/佐野元春
     
1999. 9.21
久々に佐野元春らしいアルバム。ハートランド解散後はサウンド面での模索を続けていたが、
ようやく吹っ切れたような清々しさを感じる。「GO4」のオリジナルと降谷建志&BOTSによる
リミックスの両方を収めているのは自信の表れか。
☆☆☆☆

0684 RETURN OF THE GRIEVOUS ANGEL
     /A TRIBUTE TO GRAM PARSONS
     
1999.10. 1
カントリー・ロックの祖として有名な故グラム・パーソンズのトリビュート・アルバム。生前彼と親
交の深かったエミルー・ハリスがプロデュースしている。BECK、シェリル・クロウといった若手
の演奏に、彼の遺産が脈々と根付いている事が感じられて興味深い。
☆☆☆☆☆

0685 KEEP ME COMIN’/Jesse Ed Davis
     キープ・ミー・カミン/ジェシ・エド・デイビス
1999.10. 9
ジェシにとって3作目となるソロ・アルバム。ジャム・セッション風で、リラックスした雰囲気だ。イ
ンストが多いが、ジェシはギターを弾きまくるのではなく、アンサンブル重視の演奏を聴かせて
いる。ブルースというより全体的にファンキーな仕上がり。
☆☆☆☆

0686 YMO GO HOME!THE COMPLETE BEST OF
     THE YELLOW MAGIC ORCHESTRA
     
1999.10.22
細野晴臣が監修したYMOの2枚組ベスト。意外にも公式なベストは初だそうだ。代表曲は全
て網羅され文句なし。リマスターされて音質も素晴らしく、改めて彼らの先鋭性に感心する。実
験的ながら、ポップ・ミュージックとしても高水準であるのが凄い。
☆☆☆☆☆

0687 THE BAKED POTATO SUPER LIVE!
     /Greg Mathieson Project
     ベイクド・ポテト・スーパー・ライブ/グレッグ・マティソン・プロジェクト
1999.10.31
セッション・キーボード奏者、グレッグ・マティソンがTOTOのスティーブ・ルカサーとジェフ・ポー
カロを招いて作ったライブ・アルバム。1982年発表。当時絶頂にあったTOTOの二人の火花
散るプレイがとにかく凄い。これで曲が良ければ最高なんだけど。
☆☆☆

0688 NiNa
     
1999.11. 3
泣く子も黙る売れっ子プロデューサー佐久間正英が、ジュディマリのYUKIやB−52’sのケイト
らと結成した多国籍バンドのアルバム。ちょっとサイケな香りもするオーソドックスなロック・ア
ルバムだが、曲の出来が今いちなのが惜しい。
☆☆☆

0689 SEDAKA’S BACK/Neil Sedaka
     
1999.11. 6
60年代以降ヒット曲に恵まれなかったニール・セダカが、70年代に入りイギリスに渡って作っ
たアルバムをアメリカ向けに編集したのが本作。「雨に微笑みを」のbPヒットを生み、彼は復
活したのである。とにかく佳曲揃い、時を経ても色褪せない良質なポップスの宝庫である。
☆☆☆☆☆

0690 READY AN’ WILLING/Whitesnake
     フール・フォー・ユア・ラビング/ホワイトスネイク
1999.11.14
1980年発表。デビッド・カバーデイル率いるホワイトスネイクが絶好調だった頃のアルバムで
あり、ひたすらブルージーでファンキーなハード・ロックが堪能出来る名盤。カバーデイルのボ
ーカルはもちろん、他のメンバーも素晴らしいプレイを聴かせている。
☆☆☆☆☆

0691 GREATEST HITS V/Queen+
     グレイテスト・ヒッツV〜フレディ・マーキュリーに捧ぐ〜/クイーン
1999.11.17
クイーンのグレイテスト・ヒッツ第三弾だが、さすがにネタがなくなってきているのか、メンバー
のソロ曲やエルトン・ジョンらによるカバー曲なども収録されており、やや反則気味の内容。ワ
イクリフ・ジョンによる「地獄へ道づれ」が聴けるのは嬉しいが。熱心なファン向け。
☆☆☆☆

0692 A FILM ABOUT THE BLUES/TRICERATOPS
     
1999.11.27
日本のロック界期待のスリー・ピース・バンドの3作目。曲の粒が揃い、素晴らしい出来である
。彼らの代表作となるのではないか。スティービー・ワンダーをイメージして作ったという「if」な
ど、確実に表現領域を拡げているのが頼もしい。
☆☆☆☆☆

0693 CRYSTAL PLANET/DOUBLE
     
1999.12. 1
美人姉妹デュオとして知られたDOUBLEだが、ブレイク寸前にお姉さんの方が急死してしまい
、一転して悲劇のデュオとなってしまった。残念。このアルバムはビデオとセットで販売されて
いたもので、二人のセクシーな美女振りが楽しめるビデオ・クリップは一見の価値あり。
☆☆☆☆

0694 SONGS FROM THE LAST CENTURY/George Michael
     ソングス・フロム・ザ・ラスト・センチュリー/ジョージ・マイケル
1999.12. 9
新世紀を目前にして、ジョージ・マイケルは20世紀の名曲をセレクトしてカバー・アルバムを作
った。いわゆる“ロック時代”以前の曲が多いのが意外。彼の音楽的素養と歌の上手さには感
嘆するものの、どこか物足りない。
☆☆☆

0695 SHERYL CROW AND FRIENDS
     LIVE FROM CENTRAL PARK
     シェリル・クロウ・アンド・フレンズ・ライブ・フロム・セントラル・パーク
1999.12.20
エリック・クラプトン、キース・リチャードといった超豪華なゲストを迎えたコンサートのライブ盤
で、シェリルの堂々たるパフォーマンスが楽しめる。クラプトンと「ホワイト・ルーム」を演奏する
時、バンドの面々が妙に気合いが入っているのが感じられて微笑ましい。
☆☆☆☆

0696 RECYCLE GREATEST HITS OF SPITZ/スピッツ
     
1999.12.25
コメント不要のスピッツのシングル・コレクション。とにかく名曲ばかりである。ツボを押さえた
バンド・サウンドも素晴らしい。とにかく文句なし。個人的には「チェリー」が好きだが、そんなこ
とはどうでもよくなるほど、素晴らしい曲たちだ。
☆☆☆☆☆

0697 LIVING LEGEND/聖飢魔U
     
2000. 1. 5
1999年12月31日をもって解散した聖飢魔Uのラスト・アルバム。新旧様々なハード・ロック
のパターンを駆使しながら、独自のサウンドとイメージを作り上げた彼らは正にプロだったと言
えるだろう。このアルバムも良い出来だ。ほんとに解散は惜しい。
☆☆☆☆

0698 RIDE ON TIME/山下達郎
     
2000. 1.15
1980年ついに「RIDE ON TIME」のヒットで、山下達郎は一線に躍り出た。本作は、ファン
クやR&Bを独自に消化した達郎流シティ・ポップスが存分に楽しめる傑作である。初めて聴い
た頃、日本人がやってるとは信じられなかった。彼がJ−POPに与えた影響は大きい。
☆☆☆☆☆

0699 MIDNITE VULTURES/Beck
     
2000. 1.23
独特のミクスチャー感覚には定評あるベックの3作目。正に新世代のアメリカン・ロックであり、
このアルバムでもその混沌とした世界が十二分に楽しめる。声質が似ていること、形にとらわ
れない新たなロックを創造してみせたことで、プリンスを連想してしまうのは僕だけか。
☆☆☆☆

0700 LIGHTS OUT/UFO
     
2000. 1.23
若き日のマイケル・シェンカーを擁し、70年代にかなりの人気があったハード・ロック・バンドの
1977年作。タイトル曲は今聴いてもカッコいいロック・クラシックだが、他の曲も佳曲揃いで聴
き応え十分。シェンカーだけでなく、メンバーの力量が拮抗しているのが成功の要因。
☆☆☆☆☆