CDリスト

0701〜0750

0701 ELECTRIC/Paul Rodgers
     エレクトリック/ポール・ロジャース
2000. 2. 5
ポール・ロジャース3年振りのアルバム。例によって、ポール・ロジャースならではの世界であり
、悪かろうはずがない。メンバーも前作とほとんど変わっておらず、サウンド・プロダクションも
安定していて聴きやすい。
☆☆☆☆

0702 THE HUNGRY YEARS/Neil Sedaka
     ハングリー・イヤーズ/ニール・セダカ
2000. 2. 8
70年代にチャートにカムバックしたニール・セダカは続くこのアルバムからも「バッド・ブラッド」
を全米bPに送り込み、2度目の黄金期を迎えた。当時の人気シンガー・ソングライターの作風
も研究したようで、実に聴き応えのあるポップスだ。
☆☆☆☆

0703 NO HEAVY PETTING/UFO
     ノー・ヘビー・ペッティング/UFO
2000. 2.19
UFOの1976年発表の3作目。ブリティッシュ・バンドらしい陰影のあるハード・ロックが楽しめ
る。ラブの曲を取り上げたカバーのセンスもいい。マイケル・シェンカーは自分で実権を握るよ
りも、このUFOのように“使われている”立場の方がいい仕事をするのではないか。
☆☆☆☆

0704 ’73四人囃子
     
2000. 2.19
タイトル通り、四人囃子のメジャー・デビュー前のライブ音源である。とにかく凄まじいまでの演
奏が聴ける。収録された4曲のうち3曲は後にレコード化された曲で、この時点で彼らの音楽
は確立されていた事が分かる。凄いバンドである。
☆☆☆☆

0705 DEATH WISH/Herbie Hancock
     
2000. 2.29
1975年に日本公開されたチャールズ・ブロンソン主演『狼よさらば』のサントラ盤。ジャズ界の
先端児、ハービー・ハンコックが手掛けたスコアは、ジャズともファンクともつかない正にクロス
オーバーという言葉がふさわしいクールなインスト集だ。文句なくカッコいい。
☆☆☆☆

0706 BREATHE/Faith Hill
     ブリーズ/フェイス・ヒル
2000. 3. 8
タイトル曲の大ヒットで、フェイス・ヒルはカントリー界のみならず、全米を代表する美人歌手とな
った。全体的にはカントリー・ロック風の作りで、女性ロック・シンガー好きにもお薦め。ブックレ
ットの写真もうっとりするほど美しく、耳と目の両方で楽しめるアルバムだ。
☆☆☆☆

0707 THE BLACK MASS FINAL 3NIGHTS/聖飢魔U
     
2000. 3.18
聖飢魔Uの1999年暮れの3日連続のファイナル・ライブからセレクトされた2枚組。技術、ノ
リ、どれをとっても圧倒的なクォリティの高さを誇る、実に素晴らしいライブ・アルバムである。
何度も言うようだが、解散は実に惜しい。曲も良し。
☆☆☆☆☆

0708 VIRGIN KILLER/Scorpions
     狂熱の蠍団〜バージン・キラー/スコーピオンズ
2000. 3.24
ドイツ出身のハード・ロック・バンド、スコーピオンズの1977年作。マイナー・コードのメロディと
ウルリッヒ・ロートの泣きのギターが看板の、哀愁漂う日本人好みのハード・ロックだ。この路
線を彼らは今でも踏襲し続けている。「幻の肖像」は文句なしの名曲。
☆☆☆☆

0709 ELTON JOHN’S THE ROAD TO EL DORADO
     エルドラド/エルトン・ジョン
2000. 3.30
エルトンの久々の新作はアニメ映画のサントラ。パトリック・レナードをプロデューサーに迎えて
新機軸を打ち出しているが、これが仲々良いのである。80年代風打ち込みサウンドとエルトン
も相性バッチリ。曲の出来も良く、エルトンの快心作といっていい。
☆☆☆☆

0710 GREATEST HITS/Eurythmics
     ユーリズミックス・グレイテスト・ヒッツ
2000. 4. 5
80年代数々のヒット曲を飛ばしたアニー・レノックスとデイブ・スチュワートによるデュオのベスト
盤。エレクトロ・ポップ調の曲は時代を感じさせてしまうが、ソウルフルな曲はアニーのエモーシ
ョナルなボーカルが聴けて仲々出来が良い。
☆☆☆

0711 DEEP PURPLE IN ROCK ANNIVERSARY EDITION
     ディープ・パープル・イン・ロック・アニバーサリー・エディション
2000. 4. 8
パープルの25周年記念企画の第一弾。リマスターされても当時と変わらぬ異様なまでのテン
ションの高さを感じさせるあたり、さすがハード・ロックの名盤と言われるだけのことはある。追
加されたリミックス等は特筆すべきはなし。やはり本編の凄さに圧倒される。
☆☆☆☆

0712 勝訴ストリップ/椎名林檎
     
2000. 4.10
社会現象にまでなった林檎姫の2nd。アバンギャルドな歌と演奏が一体となって、特異な世界
を作り上げている。音的にはかなりマニアックなな作りだし、どういう人が彼女の音楽を聴いて
いるのだろうと、いつも不思議に思う。一筋縄でいく世界ではない。
☆☆☆☆☆

0713 DONNY HATHAWAY LIVE
     ライブ/ダニー・ハサウェイ
2000. 4.23
マービン・ゲイ、カーティス・メイフィールドらと70年代ニュー・ソウルの一端を担ったダニー・ハ
サウェイの代表作。当時としてはかなり洗練されたと思われるサウンドとダニーの歌が相俟っ
て、一種独特のグルーヴを生み出している。聴けば聴くほどハマる世界では。
☆☆☆☆

0714 STEPPENWOLF
     ワイルドで行こう/ステッペンウルフ
2000. 4.27
映画『イージー・ライダー』に使われた「ワイルドで行こう」は、僕にとっては初期のロック体験で
あった。その曲を収録したステッペンウルフの1stは、ブルース・サイケどちらの色も強く時代
性を感じさせるが、荒々しい演奏が痛快だ。ロックの原点がここにある。
☆☆☆☆

0715 STRAIGHT FROM THE HEART/Patrice Rushen
     ハート泥棒/パトリース・ラッシェン
2000. 5. 7
1983年に「フォゲット・ミー・ノッツ(わすれな草)」をヒットさせたパトリース・ラッシェンはアレン
ジ、プロデュースも手掛ける才女である。ディスコを基盤にした収録曲はどれも心地よく、上品
なグルーヴに溢れている。20年以上を経てもクラブで大人気、というのが頷ける名盤。
☆☆☆☆☆

0716 RAINBOW ON STAGE
     レインボー・オン・ステージ
2000. 5.21
リッチー率いるレインボーのライブ盤で、一曲を除いて日本公演の音源だ。「キル・ザ・キング」
から始まるオープニングからしてカッコ良くて言葉もない。リッチーのみならずロニーもコージー
も素晴らしい。緊張感漲るバンドも素晴らしく、長い曲でもだれてないのが凄い。
☆☆☆☆☆

0717 TWO AGAINST NATURE/Steely Dan
     トゥー・アゲインスト・ネイチャー/スティーリー・ダン
2000. 5.25
なんとスティーリー・ダン20年振りの新作。グラミー賞まで獲ってしまった。久々ではあるもの
の、彼ららしさは全く失われておらず、ずっと続けていたような錯覚すら感じる。しかしながら決
して過去の焼き直しではないのが、彼らの凄いところ。
☆☆☆☆

0718 WINELIGHT/Grover Washington Jr.
     ワインライト/グローバー・ワシントンJr.
2000. 6. 7
1981年発表。唯一ボーカル入りの「クリスタルの恋人たち」がヒットして、このアルバムもベス
ト・セラーとなった。どの曲も短いテーマを元にアドリブが展開されていくものだが、プレイヤー
同士の技の応酬という感じではなく、ゆったりと聴いていられるのが良い。
☆☆☆☆

0719 BUZZ FEITEN WHIRLIES
     バジー・フェイトン・ワーリーズ
2000. 6.10
久しく名前を聞かなかったバジー・フェイトンが新バンドを結成してアルバムを出した。全曲フェ
イトンの自作で、意外とアーシーな雰囲気が漂っているのがいい。フュージョン色はほとんどな
く、彼も元はプルース・ギタリストなのだという事を再認識させられる傑作。
☆☆☆☆☆

0720 LIVE AT THE MARQUEE/Dream Theater
     ライブ・アット・ザ・マーキー/ドリーム・シアター
2000. 6.10
テクニックには定評あるドリーム・シアターだが、このライブ盤では単にテクニックで圧倒するの
ではなく、ライブならではのノリが感じられる。上手いんだけど意外と荒っぽい、というか。ロック
・バンドらしい所を見せていて、仲々カッコいい。
☆☆☆☆

0721 KING BISCUIT FLOWER HOUR PRESENTS FOGHAT
     キング・ビスケット・ライブ/フォガット
2000. 6.18
70年代にカルトな人気があったブギー・バンドのライブ。悪くはないのだが、どの曲も同じよう
に聞こえて単調に感じられるのが惜しい。最後に収められていた10分にも及ぶインタビューは
余計だったのでは。
☆☆☆

0722 PRIDE & GLORY
     プライド&グローリー
2000. 6.18
オジー・オズボーンの4代目ギタリストとして知られるザック・ワイルドが結成したトリオのアルバ
ム。様式系HRとは全く違う豪快でオーソドックスなアメリカン・ロックだ。カントリー、ブルース等
ルーツ色もたっぷりで、やはりザックもアメリカ人なのだと認識させられる。
☆☆☆☆☆

0723 MISSION:IMPOSSIBLE 2
     「ミッション:インポッシブル2」オリジナル・サウンドトラック
2000. 7. 1
トム・クルーズ主演映画のサントラ。テーマ曲(これがまたカッコいい)を担当するリンプ・ビズキ
ットをはじめ、旬のロックのサンプル盤みたいでいい感じ。目玉はブライアン・メイとフー・ファイ
ターズによる「ハブ・ア・シガー(ピンク・フロイドのカバー)」。
☆☆☆☆☆

0724 LIVE AND DANGEROUS/Thin Lizzy
     ライブ・アンド・デンジャラス/シン・リジィ
2000. 7. 9
シン・リジィはやはりライブである。1978年発表のこのライブ・アルバム、重量感溢れるサウン
ドといい、独特のグルーヴ感といい、シン・リジィの魅力が十分に堪能できる。後年、様式系の
バンドからリスペクトされていたが、案外牧歌的な曲もあったりするのが面白い。
☆☆☆☆

0725 THE VERY BEST OF PUFFY/amiyumi jet fever
     
2000. 7.11
PUFFYの全シングルを収録したベスト盤であって、悪かろうはずがないのだ。すぐベスト盤で
商売しようとする近頃の風潮は気に入らないが。「これが私の生きる道」「愛のしるし」の北京
語バージョン収録が嬉しい。個人的なベスト・ソングは「MOTHER」。
☆☆☆☆☆

0726 COVENANT + OFIICIAL LIVE BOOTLEG/UFO
     聖約+オフィシャル・ライブ・ブートレッグ/UFO
2000. 7.27
再結成UFOの新録にライブCDをプラスしたお買い得盤。新録の方は曲の出来が今いちで、
あまり面白くない。マイケル・シェンカー中心で作ったのが裏目に出たように思う。ライブは90
年代中頃のものだが、こちらはテンション高い演奏が楽しめる。
☆☆☆

0727 VAN McCOY
     ヴァン・マッコイ
2000. 8. 1
おそらく日本編集と思われる、ヴァン・マッコイのベスト盤。かつてよく聴いていた曲ばかりで非
常に懐かしい。「ハッスル」以外はほとんど知られていないと思うが、どの曲もディスコというより
イージー・リスニング的な親しみやすさがある。
☆☆☆☆☆

0728 VAVOOM!/The Brian Setzer Orchestra
     ヴァヴーム!/ブライアン・セッツァー・オーケストラ
2000. 8. 6
元ストレイ・キャッツで知られるブライアン・セッツァーのオーケストラ名義でのアルバム。「イン・
ザ・ムード」「キャラバン」といったカバーでも察せられるように、全編に漂うロカビリーでスイング
な雰囲気が素晴らしい。「愛という名の欲望」のカバーも違和感なし。
☆☆☆☆☆

0729 WORD OF MOUTH/Jaco Pastorius
     ワード・オブ・マウス/ジャコ・パストリアス
2000. 8.10
36才という若さで夭折した天才ベーシストのソロ・アルバム第二弾。フレットレス・ベースを自
在に操り、ベーシストの常識を越えたプレイでプロ・アマ問わずベース弾きたちに大きな影響を
与えた。このアルバムでもジャンルを超越した白熱のプレイが聴ける。
☆☆☆☆

0730 OFFSIDE/Pretty Maids
     オフサイド/プリティ・メイズ
2000. 8.19
デンマーク出身の様式系バンドらしいが、これはアコースティック・アルバムである。これが実
にいい雰囲気で、単にエレキをアコギに持ち替えただけという似非アンプラクド物とは確実に
一線を画す内容だ。クイーンの「’39」のカバー収録。
☆☆☆☆

0731 THERE IS NOTHING LEFT TO LOSE/Foo Fighters
     ゼア・イズ・ナッシング・レフト・トゥー・ルーズ/フー・ファイターズ
2000. 8.29
元ニルバーナのデイブ・グロールによるバンド。全曲グロールの自作で、ギターとボーカルを担
当する彼の、ニルバーナでは隠されていた才能が窺える。80年代以降のブリティッシュ・ギタ
ー・ポップ・バンドに近い雰囲気が意外だが、仲々いい。
☆☆☆☆

0732 上々颱風 8
     
2000. 9. 3
日本発のワールド・ミュージック、という言葉がふさわしいバンドだ。いわゆる8ビートではない
土着性の強いリズムに、歌謡曲ともつかないメロディ・ライン、正に日本人ならではのアイデン
ティティを前面に出した傑作である。「宇宙のファンタジー」のカバーは秀逸。
☆☆☆☆☆

0733 GREATEST HITS/Heart
     グレイテスト・ヒッツ/ハート
2000. 9. 9
アンとナンシーのウィルソン姉妹によるハートの、70年代の曲を集めたベスト盤。80年代のベ
ストも同タイトルで出ている。この頃のハートは、アコースティックな感触を曲の随所に盛り込ん
だ独特のハードなサウンドが売り物で、今聴いても実に個性的で素晴らしい。
☆☆☆☆☆

0734 MUSIC/Madonna
     MUSIC/マドンナ
2000. 9.21
40を過ぎ、二児の母になっても新しいスタイルを模索し続けるマドンナ。その姿勢は実に素晴
らしい。本作もミルウェイズと組み、新感覚のダンス・ミュージックで、新たなマドンナの世界を
作り上げている。グラミー候補にもなり、今の彼女は向かう所敵なし。
☆☆☆☆

0735 絶頂集/椎名林檎
     
2000. 9.24
CDシングル3枚組、という変則的な形で発売された椎名林檎のライブである。3枚がそれぞれ
コンセプトが違い、メンバーもスタイルも変えてのステージだ。その活動振りは評価に値するが
、反面ちょっとやり過ぎではという感じもする。
☆☆☆

0736 FOREIGNER ANTHOLOGY:JUKE BOX HEROES
     アンソロジー/フォリナー
2000. 9.28
フォリナーの全シングル曲を網羅した2枚組アンソロジーである。しかもデジタル・リマスタリン
グ、音質も向上し数々の名曲に新たな魅力が感じられる。しかし、これだけの曲をコンスタント
に発表してきたのには今さらながら驚かされる。復活を期待したい。
☆☆☆☆☆

0737 BLACK GOLD:THE BEST OF SOUL ASYLUM
     ブラック・ゴールド〜ザ・ベスト・オブ・ソウル・アサイラム
2000.10. 6
コロンビア移籍前の音源も収録したソウル・アサイラムのベスト。曲の良さと暖かみのあるサウ
ンドで売るバンドだが、そんな彼らの魅力が十二分に堪能でき文句なし。入門者向けだが、風
変わりな未発表曲などもあり、あなどれない内容だ。
☆☆☆☆☆

0738 THE MUSE IN GODDESS WE TRUST
     「ハリウッド・ミューズ」オリジナル・サウンドトラック
2000.10. 6
全編エルトン・ジョンが音楽を担当したサントラ盤。ほとんどがインストで、いかにもサントラらし
い雰囲気だ。彼が劇中音楽に関しても並々ならぬ才能の持ち主である事を証明している。ラス
トに収められた歌入りのタイトル曲もまた良し。
☆☆☆☆

0739 INTO THE LIGHT/David Coverdale
     
2000.10.28
ホワイトスネイクで知られるカバーデイルの久々のソロ・アルバム。HM色はあまり感じられず
、ブルースやR&Bに根ざしたオーソドックスなロックである。ただシャウトするぱかりでない、
彼のボーカリストとしての奥深さがじっくりと味わえる好盤。
☆☆☆☆

0740 JUST GO AHEAD NOW:A RETROSPECTIVE
     /Spin Doctors
     
2000.10.28
スピン・ドクターズは解散してしまったのだろうか。そんな不安がよぎるベスト盤だが、内容は
満点。ファンキーかつアーシーなサウンドが素晴らしい。通して聴いてみると、やはり1stの曲
の方が出来が良いような感じもする。
☆☆☆☆☆

0741 FLAMES ON THE MOON/Bad Moon Rising
     フレイムス・オン・ザ・ムーン/バッド・ムーン・ライジング
2000.11. 2
カル・スワン、ダグ・アルドリッチによるハード・ロック・バンドのベスト盤。ドラマティックな様式系
HRが楽しめる。アルドリッチはかなりの実力派だと思うが、90年代にはこういう音は流行らず
、結局売れなかった末の解散というのが残念だ。
☆☆☆☆

0742 LIVE IN EUROPE/The Snakes
     ライブ・イン・ヨーロッパ/スネイクス
2000.11. 4
全盛期のホワイトスネイクの中心だったバーニー・マースデン、ミッキー・ムーディのギタリスト
二人が結成したスネイクス。なんとボーカルがデビッド・カバーデイルにそっくりである。このラ
イブ盤は、全曲ホワイトスネイクの曲で占められており、誰が言ったか音の良いブートみたい。
☆☆☆☆

0743 YOU HAD IT COMING/Jeff Beck
     ユー・ハッド・イット・カミング/ジェフ・ベック
2000.11.14
1999年に十年振りのアルバムを発表して来日もしたベックだが、2年続けて新作をリリース
した。例によって独特のギターを中心にしたインストがメインだが、打ち込みのバックに対抗す
るかのように火花散るプレイを聴かせるベックが素晴らしい。傑作。
☆☆☆☆☆

0744 FURIA/Brian May
     「フーリア」オリジナル・サウンドトラック/ブライアン・メイ
2000.11.14
ブライアン・メイが初めて手掛けたサントラ盤だ。あくまで映画のイメージに忠実に作られてお
り、独特のギター・サウントはあまり聴かれない。が、ひとつのテーマを元に展開させていく手
法はオーソドックスなサントラの作り方であり、彼の意外な才能に驚かされる。
☆☆☆☆

0745 THE SOLO COLLECTION/Freddie Mercury
     フレディ・マーキュリー・コレクション1973〜2000
2000.11.25
ファンならば涙なくしては聴けないであろう、フレディの生前の音源を完全網羅したCD10枚+
DVD2枚から成るボックス・セットである。デモ・テイクなどはマニア向けだが、2枚のソロ・アル
バムの復刻やクイーン以前のシングルなどは実に貴重である。
☆☆☆☆☆

0746 ハヤブサ/スピッツ
     
2000.12. 3
スピッツは単にヒット曲を出すだけのバンドでなく、日本人ならではのアイデンティティを持った
優秀なロック・バンドである事を証明した傑作である。草野マサムネの詞曲と骨太のバンドサ
ウンドが一体となり、他の追随を許さない唯一無比の世界を作り上げている。
☆☆☆☆☆

0747 SPIKE/PUFFY
     
2000.12.10
相変わらずの世界である。彼女たちによる詞が大半を占め、他人によるイメージ作りを必要と
しない所までPUFFYは成長した。ロックンロール風の弾けた曲調が多いのも、前向きなもの
を感じさせる。
☆☆☆☆

0748 YOU’RE THE ONE/Paul Simon
     ユー・アー・ザ・ワン/ポール・サイモン
2000.12.16
なんとホール・サイモン10年振りの新作である。その繊細で優しげな音楽はちっとも変わって
おらず、それどころか彼がミュージシャンとして絶えず成長し続けていた事がよく分かる傑作
だ。弾き語りから変則リズムまで、彼の集大成ともいえる内容。
☆☆☆☆☆

0749 LOVE LIFE/hitomi
     
2000.12.16
金メダルの高橋尚子効果もあって、hitomiはようやく世間に認知される存在になったと言って
いいだろう。その高橋尚子選手がレース前に聴いていたというシングル曲も含むこのアルバ
ムは、デジタルな手触りのグランジ風サウンドも素晴らしい傑作。
☆☆☆☆☆

0750 CHOCOLATE ST★RFISH
     AND THE HOTDOG FLAVORED WATER
     /Limp Bizkit
     チョコレート・スターフィッシュ・アンド・
     ザ・ホットドッグ・フレイバード・ウォーター
     /リンプ・ビズキット
2000.12.19
アメリカのティーンエイジャーに最も支持されているバンドらしい。いわゆるヘビー&ラウドとか
いうサウンドだが、パンク・HM・ヒップホップの要素が無理なく混在したその音楽には不思議
な爽快感がある。現代のカタルシスはこういう音楽か。
☆☆☆☆