CDリスト

0751〜0800

0751 4FLUSHER/スガシカオ
     
2000.12.29
デビュー当時は腺病質なシンガー・ソングライターというイメージがあったが、かなりマニアック
に独自のファンク・ミュージックを追求する姿勢がそう見えるのか。特異な詞世界と併せ、注目
の才人である。
☆☆☆☆☆

0752 WIRED/Jeff Beck
     ワイヤード/ジェフ・ベック
2001. 1.10
1976年発表。『プロウ・バイ・ブロウ』と並んで、ベックの代表作といえるだろう。彼をはじめと
する参加ミュージシャンたちが火花を散らすプレイは圧倒的に素晴らしい。このアルバムを聴
いて楽器を志した人も多いのでは。ロック・インストの極致。
☆☆☆☆☆

0753 ONE NIGHT ONLY−THE GREATEST HITS/Elton John
     ワン・ナイト・オンリー〜グレイテスト・ヒッツ・ライブ/エルトン・ジョン
2001. 1.20
エルトンがデビュー30周年を記念して行ったコンサートのライブ盤。タイトル通り大ヒット曲の
オンパレード。可もなく不可もなし。高音がきつくて出ないのか、サビを他の人に歌って貰った
りしているのがちと情けない。
☆☆☆

0754 FOREIGNER TRIBUTE
     フォリナー・トリビュート
2001. 1.23
全く知らないHR/HM界のミュージシャンによるフォリナーのトリビュート・アルバム。ほとんど
原曲に忠実な演奏だが、大好きなアーティストを喜んでコピーするアマチュアみたいなノリが感
じられ、仲々楽しんで聴ける。バンドの原点を見る思い。
☆☆☆☆

0755 RED DIRT GIRL/Emmylou Harris
     レッド・ダート・ガール/エミルー・ハリス
2001. 1.31
カントリー界の永遠の歌姫、エミルー・ハリスの新作はオルタナ・カントリーとでも言うべき、衰
えることのないチャレンジ精神に溢れた傑作。ジャケット写真もその歌声も以前と変わらず美し
く、聴く者をとりこにせずにはおかない魔力を感じさせる。静謐な雰囲気のサウンドもいい。
☆☆☆☆☆

0756 GRIEVOUS ANGEL/Gram Parsons
     クリーヴァス・エンジェル/グラム・パーソンズ
2001. 2. 7
カントリー・ロックの祖として、今なお高い評価を受けている故グラム・パーソンズのソロ2作目。
朴訥とした雰囲気が悪くはないものの、現在の耳ではもろカントリーって感じがする。デュエット
を聴かせるエミルー・ハリスが素晴らしい。
☆☆☆☆

0757 GOOD SINGIN’ GOOD PLAYIN’/Grand Funk Railroad
     
2001. 2.10
グランド・ファンクがフランク・ザッパのプロデュースで1976年に発表したアルバム。彼ららし
い豪快かつキャッチーなロックが楽しめる傑作だが、セールス的には不振で結局彼らは解散
を余儀なくされた。いつの時代も良い物が売れるとは限らない。
☆☆☆☆☆

0758 WRECKING BALL/Emmylou Harris
     
2001. 2.10
エミルー・ハリスがカントリーの聖地ナッシュビルを離れ、1996年に発表したアルバム。なんと
ダニエル・ラノワのプロデュースという大胆な試みだったが、新境地を開拓しようという意欲は
見事に結実した。生まれ変わった彼女の歌声が素晴らしい。
☆☆☆☆

0759 NUDE VOICE/南佳孝
     
2001. 2.21
南佳孝久々のアルバムはジャズ・スタンダードを中心としたカバー・アルバムとなった。若い頃
からジャズに傾倒していた彼だけに、解釈も歌いっぷりも非常に味わい深いものを感じさせる
。青二才にはマネできない大人の世界がここにある。
☆☆☆☆

0760 SHOWBIZ KIDS:THE STEELY DAN STORY 1972−1980
     ショウビズ・キッズ:ザ・スティーリー・ダン・ストーリー
     <リマスター・ベスト>
2001. 3. 2
1stから『ガウチョ』までの7枚のアルバムからセレクトされた2枚組。これ一枚で彼らの全貌が
ほぼ見えてしまうという優れモノである。ロックにジャズやフュージョンの方法論を取り込んだ彼
らの先鋭性は今でも色褪せることはない。全ロック・ファン必聴。
☆☆☆☆☆

0761 JUST PUSH PLAY/Aerosmith
     ジャスト・プッシュ・ブレイ/エアロスミス
2001. 3. 7
すっかり超ベテランとなってしまい、以前とはメディアの扱い方も変わってしまったエアロの4年
振りとなる新作。グレードの高い内容だが、すっかり落ち着いた印象で風格のような物が漂っ
ているのが、却って彼ららしくないような気がする。
☆☆☆☆

0762 上々颱風パラダイス ライブ!
     
2001. 3.11
上々颱風が藤沢は遊行寺境内で行ったライブを収録。独特のグルーブといい進行の上手さと
いい、彼らの実力はライブで発揮される事を証明した好盤。せっかく近所でやったのだから、
行けばよかったと思わされる内容だ。
☆☆☆☆

0763 LOVE GUN/Kiss
     ラブ・ガン/キッス
2001. 3.19
1977年発表。ほんと、この頃のキッスにはずれはなく、このアルバムも曲のクォリティが高く
良い出来だ。1年に2枚のペースでアルバムを作っていたとは信じがたい。シングル・カットさ
れた「クリスティーン・シックスティーン」に後のポップ路線の前兆を感じる。
☆☆☆☆

0764 ベスト!モーニング娘。1
     
2001. 3.30
「モーニングコーヒー」から「恋愛レボリューション21」までの全シングルに、メジャー・デビュー
前の「愛の種」などを加えたベスト盤。個人的にはモー娘。はここまでと思っており、悪かろうは
ずがない。つんくの才能にも敬服。
☆☆☆☆☆

0765 THE DEFINITIVE COLLECTION/Bay City Rollers
     ザ・ベスト・オブ・ベイ・シティ・ローラーズ
2001. 4. 8
70年代に一世を風靡したBCRの懐かしのヒット曲が楽しめるリマスター・ベスト。「ひとりぼっち
の十代」が収録されていないのは残念だが、親しみやすくちょっと切ないヒット曲の数々は正に
青春のポップスである。再評価されてもいいのでは?
☆☆☆☆☆

0766 HEAVEN TONIGHT/Cheap Trick
     天国の罠/チープ・トリック
2001. 4.15
1978年発表、彼らの通算3作目である。名曲「サレンダー」が収録されている事でも有名だ
が、他の曲も出来が良く、独特のポップだけどやや捻れたロックンロールが堪能出来る。少々
趣の違うタイトル曲が仲々の聴き物だ。
☆☆☆☆

0767 ELITE HOTEL/Emmylou Harris
     エリート・ホテル/エミルー・ハリス
2001. 4.22
1976年発表。エミルー・ハリスが文字通りカントリー界の歌姫であった頃の代表作。サウンド
こそカントリー仕立てだけど、グラム・パーソンズやビートルズなど幅広い選曲で飽きさせない。
彼女の美声には惚れ惚れするばかり。
☆☆☆☆

0768 セカンドモーニング/モーニング娘。
     
2001. 4.22
1999年発表の「抱いてHOLD ON ME!」「真夏の光線」などシングル5曲を含む2nd。シ
ングル曲の印象が強すぎる感はあるが、モー娘。が青春歌謡コーラス・グループであったのは
ここまでであり、非常に重要なアルバムと言えるのでは。
☆☆☆☆

0769 KING OF THE JUNGLE/TRICERATOPS
     
2001. 5. 9
トライセラの通算4作目。前作からついにヒット曲が出たものの、それに惑わされることなく我が
道を貫く姿勢は頼もしい。今回は和田唱以外のメンバーの曲や珍しくピアノを使った曲などが
収録されて変化を見せているが、骨太のサウンドと独特のポップ感覚は相変わらず。
☆☆☆☆

0770 TROUBLE IN SHANGRI−LA/Stevie Nicks
     トラブル・イン・シャグリラ/スティービー・ニックス
2001. 5.15
歌姫スティービー・ニックスの7年振りとなる新作。シェリル・クロウと組んだりして新生面を打ち
出しているが、本質的にこの人は変わることがない。ワンパターンと言われようと何だろうと、
それがスティービー・ニックスなのであり、そこがまた良いのである。
☆☆☆☆

0771 WINGSPAN HITS AND HISTORY/Paul McCartney
     夢の翼〜ヒッツ・アンド・ヒストリー〜/ポール・マッカートニー
2001. 5.20
「ヒッツ」と題されたDisc1に往年のヒット曲、「ヒストリー」なるDisc2にポール自身が思い入れ
のある曲をそれぞれ収録したベスト盤。「ヒッツ」のほとんどが70年代、ウィングス時代の曲で
あるのが嬉しい。ポールが最も光り輝いていた時の名曲群にただ涙。
☆☆☆☆

0772 ACOUSTICA/Scorpions
     アコースティック・ライブ/スコーピオンズ
2001. 5.30
スコーピオンズのオーケストラをバックにしたアコースティック・ライブを収録したアルバム。代
表曲が違った雰囲気で演奏され、改めて原曲を聴いてみたいという気にさせる。クイーン、カ
ーズ、カンサスといったいわば同世代バンドのカバーも興味深い。
☆☆☆☆

0773 AH VIA MUSICOM/Eric Johnson
     
2001. 6. 2
独特のスタイルで知られるギタリスト、エリック・ジョンソンの1991年作。そのギターとは思えな
い流麗な音色とフレーズが十二分に堪能出来る。またソングライター、ボーカリストとしても非
凡な才能を持つだけに、曲の出来、サウンド・プロダクションとも文句なしの傑作。
☆☆☆☆☆

0774 URBAN RENEWAL featuring THE SONGS OF 
     PHIL COLLINS
     
2001. 6. 2
現代アメリカのR&B界の“アーバン系”のアーティスト達がフィル・コリンズの曲をカバーしたア
ルバム。意外にハマってて面白く聴ける。個人的なベスト・トラックはブランディによる「アナザー
・デイ・イン・パラダイス」。オリジナルよりいいかも。
☆☆☆☆

0775 ANTHOLOGY THE WARNER|REPRISE YEARS
     /Emmylou Harris
     アンソロジー:ワーナー・リプリーズ・イヤーズ/エミルー・ハリス
2001. 6.19
タイトル通り、エミルー・ハリスがワーナーとリプリーズに残した全シングルを収めた2枚組。ナ
ショナル・チャートでのヒット曲は少ないが、カントリーでは好成績を残した曲ばかり。頑なにカ
ントリーにこだわった彼女の信念みたいなものが垣間見える。
☆☆☆☆☆

0776 ANGEL IN THE DARK/Laura Nyro
     エンジェル・イン・ザ・ダーク/ローラ・ニーロ
2001. 6.24
1997年に亡くなったローラ・ニーロが、生前に録音していた音源が陽の目を見た。オリジナル
とカバーの両方のアルバムを企画していたとかで、どちらも素晴らしい出来映えだ。オリジナル
のタイトル曲は新たなる彼女の代表曲になったであろう名曲。
☆☆☆☆☆

0777 VENUS ISLE/Eric Johnson
     ヴィーナス・アイル/エリック・ジョンソン
2001. 6.30
エリック・ジョンソンの1996年作。ボーカル曲をメインに据えた構成で、バラエティにも富んで
おり、非常に聴きやすい内容のアルバムだ。ジョンソンはギター・歌だけでなく、ピアノも弾き豊
かな才能を見せつけている。
☆☆☆☆☆

0778 STONE COLD QUEEN A TRIBUTE
     クイーン・トリビュート〜STONE COLD CRAZY
2001. 7. 3
HR/HM界の大物によるクイーンのトリビュートだが、独自の解釈のようなものが見られず
物足りない。「ストーン・コールド・クレイジー」のロビン・ザンダー、「永遠の翼」のトミー・ショウが
仲々の熱演である。
☆☆☆

0779 BRIDGE/Blues Traveler
     
2001. 7. 8
4年振りの新作だが、この間にベーシストが亡くなったらしく、彼に捧げるとのクレジットがある。
が、中味は決して湿っぽくなく、相変わらずオーソドックスだが豪快なアメリカン・ロックだ。スリ
リングなインプロビゼーションがまたカッコいい。傑作。
☆☆☆☆☆

0780 SKELETONS IN THE CLOSET:
     THE BEST OF OINGO BOINGO
     
2001. 7. 8
現在、映画音楽の分野で活躍するダニー・エルフマンを中心にしたオインゴ・ボインゴのベスト
盤。非常に屈折したロックンロール、という感じ。エルフマンのボーカルがデビッド・バーンやブ
ライアン・フェリーみたいに聞こえるので、余計にその印象が強い。
☆☆☆☆

0781 THIS IS WHERE I CAME IN/Bee Gees
     ディス・イズ・ホエア・アイ・ケイム・イン/ビージーズ
2001. 7.24
30年以上の活動歴を誇るビージーズの新作。メロディの良さは相変わらずだが、サウンド面
で新機軸を打ち出し、新たな方向性を模索し始めた。超のつくベテランながら、その地位に安
住しない姿勢は若手も見習うべき。アルバムはもちろん素晴らしい出来だ。
☆☆☆☆☆

0782 DOWN TWO THEN LEFT/Boz Scaggs
     ダウン・トゥー・ゼン・レフト/ボズ・スキャッグス
2001. 8. 6
1977年発表。AORの祖と呼ばれるボズの、そのイメージに最も近いアルバムと思う。お洒落
で都会的なサウンドに溢れており、軽やかな彼のボーカルもいい。「スティル・フォーリング・フォ
ー・ユー」「ゼン・シー・ウォークト・アウェイ」など隠れた名曲多し。
☆☆☆☆☆

0783 SWEET EMOTION/SONGS OF AEROSMITH
     スイート・エモーション〜ソングス・オブ・エアロスミス
2001. 8.15
僕などは名前も知らぬブルース系ミュージシャンたちによるエアロスミスのトリビュート・アルバ
ム。耳慣れたエアロの代表曲があっと驚くブルース・ナンバーになっており、仲々の聴き物であ
る。フォリナーのルー・グラムが一曲参加しているが、声が変わってしまっていて別人みたい。
☆☆☆☆

0784 THE SWEETHEART COLLECTION
     /Franke & The Knockouts
     
2001. 8.23
知る人ぞ知るフランキー&ザ・ノックアウツのベスト盤。彼らの曲をCDで聴ける事自体が驚き
であり、また感激だ。3枚のアルバムからバランス良く選曲され文句なし。『ダーティー・ダンシ
ング』のサントラに提供した曲のノックアウツ・バージョンが聴けるのがこれまた嬉しい。
☆☆☆☆☆

0785 TRANSITION/山崎まさよし
     
2001. 9. 1
休暇でニューヨークに行った時、現地のミュージシャンとセッションしたトラックがベースになって
いるとかで、全体的にリラックスした雰囲気が漂う好盤。ブルースやファンクを独自に翻訳して
個性的な音楽を作り上げる彼の手腕には、毎度のことながら脱帽。
☆☆☆☆

0786 HIGH CIVILIZATION/Bee Gees
     
2001. 9. 4
1991年発表。80年代的打ち込みサウンドが全編を覆っているが、ビージーズらしいメロディ
は変わらず。ヒットは出なかったと思うが、決して悪い出来ではない。どんなサウンドに包まれ
ても、メロディの良さが際立っているのは驚異ですらある。
☆☆☆☆

0787 FLESH + BLOOD/Roxy Music
     フレッシュ・アンド・ブラッド/ロキシー・ミュージック
2001. 9. 8
1979年発表。一旦解散した彼らが、洗練されたサウンドを掲げて復活しての2作目だが、主
導権を握っているのはやはりブライアン・フェリーのようだ。透明感に溢れたサウンドは正に洗
練の極み。バーズやウィルソン・ピケットのカバーが面白い。
☆☆☆☆

0788 上々颱風9 〜心の花〜
     
2001. 9.19
上々颱風の通算9作目は、前作よりも歌を強調した内容だ。その分、バンド・サウンドが引っ
込んでいる感じはするものの、何より曲が素晴らしくて聞き惚れてしまうこと間違いなし。もっと
たくさんの人に聴いて欲しいバンドである。
☆☆☆☆

0789 SONGS FROM THE WEST COAST/Elton John
     ソングス・フロム・ザ・ウェスト・コースト/エルトン・ジョン
2001. 9.28
オリジナル・アルバムとしては4年振りになるエルトンの新作。久々にエルトンらしさに溢れた好
盤である。30年の長きに渡って良い曲を書き続けるのも凄いことだが、今だに色褪せぬロッ
ク魂が感じられるのも、ファンとして嬉しい。
☆☆☆☆

0790 A KNIGHT’S TALE
     「ROCK YOU!」オリジナル・サウンドトラック
2001.10.12
『ROCK YOU』の邦題で公開された映画のサントラ。大半が既製曲だが、BTO、シン・リジィ
、クラプトンらの懐かしい曲が聴けるのが嬉しい。ハイライトはロビー・ウィリアムスによるクイ
ーンの「伝説のチャンピオン」のカバー。仲々いい感じだ。
☆☆☆☆

0791 THE VERY BEST OF PRINCE
     ベリー・ベスト・オブ・プリンス
2001.10.28
プリンスが妙なシンボル・マークに改名する前のヒット曲を収めたベスト盤。MTV時代の寵児
としてシーンを牽引した頃のヒット曲が全て聴けてお買い得。ファンならずとも必携だろう。彼
が恐るべき才能の持ち主である事を再認識させられる。
☆☆☆☆☆

0792 THE VERY BEST OF JETHRO TULL
     ザ・ベリー・ベスト・オブ・ジェスロ・タル
2001.11. 3
イアン・アンダーソンを中心に30年以上に渡って活動続けるロック・バンド、ジェスロ・タルのベ
スト。どの時代からも満遍なく選曲され、このユニークなバンドの全貌が俯瞰出来る。ブルース
、ジャズからフォークに至るまで何でも取り込んでしまう貪欲さは、ロック・バンドの鑑。
☆☆☆☆☆

0793 GENUINE/Fayray
     
2001.11. 8
美人歌手として知られるFayrayのセルフ・プロデュースによるアルバム2作目。さりげなく良い
曲を書く人で、サウンド・メイクに凝ったりしないせいか、派手さはないがセンスの良さが光る傑
作だ。共同プロデューサーの人選も見事。大したもんである。正に才色兼備の人。
☆☆☆☆☆

0794 CREST OF A KNAVE/Jethro Tull
     
2001.11.10
1987年発表。なんとグラミー賞の最優秀ヘビー・メタル部門で受賞してしまったといういわく
つきのアルバムだが、当時主流だった様式系HR/HMの方法論を取り込み、ジェスロ・タル
ならではのハード・ロック・アルバムに仕上げた意欲作。さすが、と唸らされる内容。
☆☆☆☆

0795 A FUNK ODYSSEY/Jamiroquai
     ファンク・オデッセイ/ジャミロクワイ
2001.11.25
日本でも非常に人気のあるイギリスのファンク・バンドの通算5作目。70年代のソウル、ディ
スコを強く受けながらも、現代のクラブの雰囲気を醸し出すモダンなファンク・ミュージックを作
り上げているあたり、仲々の実力者と見た。好盤である。
☆☆☆☆

0796 FULL MOON
     フル・ムーン
2001.12.16
ニール・ラーセンとバジー・フェイトンを中心に結成されたフル・ムーンの、長く伝説となってい
た1st。AORの元祖とされ評価の高いアルバムだが、その通りとてもメロウでファンキーなロ
ックである。決して軟弱な音ではなく、センスとポリシーが感じられる傑作だ。
☆☆☆☆

0797 STAND UP/Jethro Tull
     
2000.12.16
1969年発表のジェスロ・タルの2nd。この頃はまだブルース・ロックという印象が強いが、ジ
ャズっぽいインストやトラディショナル風の曲も聴かれ、既に彼らが普通のバンドではないこと
を示している。この当時の空気も色濃く感じられる傑作。
☆☆☆☆☆

0798 FROM THE VAULTS/四人囃子
     
2001.12.20
近年再評価の気運が高まりつつある伝説の四人囃子の、なんと未発表音源ばかりを集めた
5枚組限定BOXである。デヒュー前のライブ、スタジオでのデモテイク等々ファンならば涙なく
しては聴けない音源に耳を傾けると、彼らの凄さを改めて思い知らされる。
☆☆☆☆☆

0799 LIVING EYES/Bee Gees
     リビング・アイズ/ビージーズ
2002. 1. 3
1981年発表。70年代終わりにヒットチャートを席巻したビージーズだが、敢えて当時の売れ
筋に背を向けたこのアルバムは商業的には成功しなかった。内容的には、曲の良さといいサ
ウンドの素晴らしさといい、彼らの5本指に入るだろう傑作ではあるのだが。
☆☆☆☆☆

0800 THE VERY BEST OF DARYL HALL & JOHN OATES
     ザ・ベリー・ベスト・オブ・ダリル・ホール&ジョン・オーツ
2002. 1. 8
ホール&オーツの新編集によるベスト盤である。かつて一世を風靡した彼らのヒット曲はほとん
ど収められ、懐かしいと同時に全く当時の輝きを失っていない事に驚かされる。こんな素晴らし
い曲を作っていた彼らが、90年代不調だったという事自体信じられない。復活を望む。
☆☆☆☆☆